- 一人暮らしでの大型犬飼育は2LDK以上が最低ライン
- 単身向けのワンルームや1LDKは狭く、大型犬のサークルやトイレ(半畳相当)を設置すると生活空間が圧迫されます。さらに国交省の居住面積水準を鑑みても、一人暮らしで大型犬と暮らすには実質50m2以上(2LDK〜3LDK以上)の広さが必要です。
詳しくは、「一人暮らし向け物件で大型犬の飼育は可能?」をご覧ください。 - 狭い部屋での飼育は問題行動や近隣トラブルを引き起こす
- 犬は室内の横方向への広い移動空間を必要とするため、狭い部屋に閉じ込められるとストレスが溜まります。運動不足やストレスは無駄吠えや家具の破壊などの問題行動につながり、近隣との騒音トラブルや退去費用高騰のリスクが高まります。
詳しくは、「狭い物件(ワンルーム・1LDK)で大型犬を飼うとどうなる?」をご覧ください。 - 賃貸の「ペット可」は9割以上が小型犬限定のため事前確認が必須
- 賃貸のペット可物件の大半は小型犬限定のため、一戸建て賃貸を含めて探すのがコツです。また、自力での運搬が困難な大型犬の通院や介護に備えて駐車場の確保やペットタクシーの手配が必要となるほか、一人暮らし特有の留守番対策も求められます。
詳しくは、「大型犬を飼う際の賃貸物件選びと暮らしのポイント」をご覧ください。
犬が好きな人であれば、一度は大型犬と暮らしてみたいと思う人は多いのではないでしょうか。
この記事では、一人暮らしで大型犬を飼うことは可能なのか、飼えるとしたらどれくらいの広さが必要なのかを解説していきます。
大型犬と暮らす物件を探す大型犬を含む多頭飼いができる物件を探す
犬が好きな人であれば、一度は大型犬と暮らしてみたいと思う人は多いのではないでしょうか。この記事では、一人暮らしで大型犬を飼うことは可能なのか、飼えるとしたらどれくらいの広さが必要なのかを解説していきます。
大型犬の定義と人気の犬種

どのような犬が大型犬と呼ばれるのでしょうか。はっきりとした定義はありませんが、一般的に成犬時の体重が20kgほどを超える犬種を“大型犬”、40kgほどを超える犬種を“超大型犬”といいます。
大型犬は立ち上がると大人の人間と変わらないほどの高さになり、室内用のサークルやベッドを置くためだけでも、おおよそ1.5m×1m以上の専用スペースが必要です。
大型犬のなかでも人気の犬種は“ラブラドールレトリバー”や“ゴールデンレトリバー”。人間の言うことをよく聞く賢さと穏やかでフレンドリーな性格が特徴で、盲導犬に多い犬種として知られています。そのほか、警察犬として知られる“ジャーマンシェパード”や、“忠犬ハチ公”で有名な日本犬の“秋田犬”も人気です。
一人暮らし向け物件で大型犬の飼育は可能?

一人暮らしをしている人の多くはワンルーム〜1LDKほどの間取りに住んでいます。このような単身向け物件で大型犬を飼うことは可能なのでしょうか?
20〜40kgにもなる大型犬は、人間ひとりと同じかそれ以上の存在感があります。当然ながら食べるフードの量も多く、その分、排泄物の量も多いです。
市販のペット用トイレシーツで最大の“スーパーワイド”サイズは60×90cmほど。畳の大きさは88×176cm(関東間)なので、じつにトイレだけでおよそ半畳分の大きさを占めることになります。また、当然ながら犬は排泄物を水洗トイレに流してはくれませんから、人間が片付けるまでは室内ににおいがこもります。
犬も人間と同様に、食事をしたり寝たりする場所とトイレの場所はきちんと区別して離すのが望ましいです。また、一部屋で人間と大型犬が離れずに暮らすとなれば、家具や衣類は犬の毛だらけになってしまうことも考えられます。
十分な広さの目安として、国土交通省の「住生活基本計画」における「誘導居住面積水準(都市居住型)」を参考にしてみましょう。豊かな住生活を送るための広さの目安として、単身者は40㎡、2人世帯は55㎡が推奨されています。大型犬を「人間1人分」と同等以上の存在としてカウントすると、一人暮らしで大型犬を飼うには、実質的に50㎡以上(2LDKから3LDK以上)が最低ラインになるといえます。
参照:国土交通省「住生活基本計画(全国計画)」
狭い物件(ワンルーム・1LDK)で大型犬を飼うとどうなる?

ワンルームや1LDKなどの一人暮らし向けの物件で、無理に大型犬を飼うとどうなるのでしょうか。
犬は横方向に広い空間が必要
「毎日しっかり散歩に行けば、部屋が狭くても大丈夫なのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、猫は木登りが得意で上下運動を好むのに対し、犬は室内でも横方向に移動できる広い面積を必要とします。
人間と犬との長い歴史のなかで、大型犬はおもに狩りの補助や牧羊犬として働くために品種改良されてきました。そのため要求する運動量が多く、狭い場所に一日中閉じ込められていると強いストレスが溜まります。
問題行動や体調不良、ご近所トラブルにつながる
飼育に適さない住環境によるストレスは、無駄吠えや家具の破壊といった犬の問題行動を引き起こす可能性が高まります。
大型犬の鳴き声は非常に響くため、無駄吠えは近隣との深刻な騒音トラブルに発展しかねません。また、室内での破壊行動や爪による傷がひどくなると、退去時の原状回復費用が高額になるリスクもあります。
愛犬がストレスによる体調不良で苦しむ姿は、飼い主にとってもつらいものです。犬にとっても人間にとっても無理なく暮らせるよう、十分な広さを確保することが絶対条件です。
大型犬を飼う際の賃貸物件選びと暮らしのポイント
一人暮らしで大型犬を飼うと決めた場合、どのような点に注意して物件探しや生活環境を整えればよいのでしょうか。
ペット可の物件でも「大型犬は不可」が多い
賃貸で「ペット可」と記載されていても、その9割以上は小型犬や猫を想定した物件です。大型犬の飼育が認められている物件は非常に限られます。
そのため、一般的な賃貸マンションだけでなく、築年数の古い一戸建て賃貸なども視野に入れて探すのがコツです。交渉の際は、「しつけ教室の修了証」や「愛犬の写真」などを不動産会社へ持参すると、貸主の安心感につながり相談に乗ってもらいやすくなる場合があります。
また、大型犬を飼うなら、足洗い場やリードフックなど、ペットと暮らしやすい設備が整えられている物件が理想的です。
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通院や介護のために駐車場や移動手段が必要
大型犬を飼育する人の多くが自家用車を所有しています。体重20kgを超える大型犬は、ケガや体調不良で自力で歩くのが難しいときや、高齢で介護が必要となったときに、飼い主が抱きかかえて病院まで運ぶことが困難だからです。
一人暮らしの場合、頼れる家族が近くにいないことも多いため、物件とあわせて駐車場の確保も必要です。どうしても車の所有が難しい場合は、大型犬対応のペットタクシーや、往診に応じてくれる動物病院をあらかじめ見つけておきましょう。
一人暮らし特有の「留守番」への備え
仕事などで長時間家を空ける一人暮らしでは、大型犬のお留守番対策も必須です。夏場や冬場はエアコンを24時間稼働させて室温を管理し、外出先から様子を確認できるペットカメラを導入しましょう。
また、突然の残業や飼い主自身の病気などで散歩に行けない事態に備え、ペットシッターやドッグウォーカーの連絡先を確保しておくなど、一人暮らしならではのリスクマネジメントが必要です。
まとめ
大型犬には広い空間が必要です。そのため、ワンルームや1LDK程度の間取りの、一人暮らし向け物件での飼育は現実的に難しいでしょう。
- 排泄量も多く、トイレだけでも約半畳(スーパーワイドサイズ)の広さが必要
- 犬は横方向への広い移動空間が必要なため、狭い部屋はストレスや問題行動の原因になる
- 大型犬を飼うなら、実質50㎡以上(2LDKや3LDK〜)が最低ライン
- 車の確保や、将来的な介護、一人暮らしでの留守番対策について事前に考えておく
体が大きい分、小型犬や猫に比べて飼育や住まい探しのハードルは高いといえます。大型犬の寿命は10〜15年ほどです。現在の「飼いたい」という気持ちだけでなく、将来の介護や医療費も含め、最期まで責任を持って飼えるかどうかをよく検討してください。
将来的に大型犬や他のペットをもう1頭迎えたい方は、あらかじめ「多頭飼い可」の物件を選んでおくと安心です。条件に合うお部屋をチェックしてみましょう。
大型犬を含む多頭飼いができる物件を探す【よくある質問(FAQ)】
Q.1 一人暮らしで大型犬を飼う場合、毎月の飼育費用はいくらくらい?
A.1 フード代やトイレシーツなどの消耗品、医療費、ペット保険料を含め、毎月2万〜3万円程度が目安です。さらに、エアコンの24時間稼働による光熱費の増加や、ペットシッターの利用料なども見込んでおく必要があります。小型犬に比べて食費や医療費が高額になる傾向があります。
Q.2 賃貸で「ペット可」と書かれていれば大型犬も飼える?
A.2 「ペット可」物件の多くは小型犬や猫を想定しており、大型犬は飼育不可の場合がほとんどです。物件探しの際は、不動産会社に必ず「大型犬(犬種・体重)の飼育が条件」であることを伝え、「大型犬相談可」の物件や一戸建て賃貸を中心に探す必要があります。
Q.3 一人暮らしで仕事中、大型犬のお留守番は何時間まで可能?
A.3 一般的に、犬のお留守番は長くても8〜10時間程度が限界と言われています。しかし、大型犬は運動量が多く、長時間の留守番はストレスになります。仕事で帰りが遅くなる日は、ペットシッターや犬の保育園などを活用する工夫が必要です。
Q.4 1LDKで大型犬を飼うのは絶対に不可能?
A.4 専有面積が50㎡を超えるような非常にゆとりのある1LDKであれば飼育可能なケースもありますが、一般的な30〜40㎡台の1LDKでは、犬のストレスやトイレのにおい、抜け毛の問題から現実的ではありません。広さ(面積)を優先して探すことが重要です。
Q.5 大型犬を飼うならマンションと一戸建て賃貸のどちらがおすすめ?
A.5 足音による騒音トラブルのリスクが低く、駐車場が確保しやすい「一戸建て賃貸」がおすすめです。マンションの場合は、エレベーターでの移動(抱きかかえるのが困難な場合がある)や、共用部での規約が厳しいことが多いため、条件をしっかり確認する必要があります。
更新日: / 公開日:2019.01.23










