初めての一人暮らし
建材の色にひとめぼれ

【プロフィール】

名前:Kさん

年齢:26歳

職業:会社員

出身:神奈川

【物件】

神奈川県川崎市 間取り 1K (26.08m²)

3階(3階建て)

¥78,000(共益費 ¥3,000)

2012年12月築

【お気に入りの場所】

Kさんの部屋の間取りは左下になります。この部屋のイチオシは、約1畳ほどもある広めのウォーキングクローゼット。奥行きも高さもあり、また照明も付いているため、目当ての物を見つけやすいようです。「学生時代から服が好きだったので、たくさん私服が収納できるスペースがあるのはすごく気に入っています。服をこの中にディスプレイするだけでも、楽しいですね」

【ポイント】

ウォーキングクローゼットがあることでたっぷり収納ができるため、部屋全体が散らかりにくく理想のインテリア配置ができると言えます。部屋探しをする際には広さばかりに目を向けず、収納スペースがどのくらいあるか、部屋の間取りや内見をして確かめたほうがいいでしょう。

上司のアドバイスがきっかけとなった、初めての一人暮らし

2013年2月、神奈川県川崎市の新築マンションに引越したKさんは神奈川県出身。

東京の大学に通っていたため、これまで一人暮らしをした経験がありませんでした。しかし、会社の上司から「一人前の大人として、一度は一人暮らしをした方がいい」とアドバイスをされ、もともと興味があったこともあり、それから真剣に一人暮らしを考え始めました。

「ちょうどその時期に、会社の近くで新しい建物が建っているなって思って、目をつけていたんですよ。築浅物件がよかったから、ここなら通勤にも便利でちょうどいいかなって思いまして」とKさん。

もともと会社から徒歩2分の場所に建設されているこの物件が気になっていたため、建物が完成したときにすぐに部屋のチラシをもらったといいます。そして、家賃や中の設備を確認し、部屋を見に行ったそうです。

【ポイント】

東京や大阪など都市部への上京や、学生から新社会人になったときなど、一人暮らしをするきっかけが出来たら思い切ってチャレンジしてみては?将来、また実家暮らしに戻ったとしても、一人暮らしの経験は大いに生きてくるはずです。

建材の色が決め手の部屋選び

マンションが完成に向かう様子を眺めていたKさんが、見学のために足を踏み入れて、何よりも気に入ったのは、部屋やクローゼットのドアに使われている木の建材でした。

「会社や駅、スーパーなどから近いとか、風呂とトイレが別とか、理由は色々とあるんですが、なにより建材の色がすごい気に入ってしまったんです。ここは北東の角部屋なのでそんなに日当りはよくなくて、2階なら日当りの良い逆側の角部屋が空いていたんですけど、2階はもうちょっと建材の色が薄めなんです。だから、北東でもこちらを選びました。それに関して、今でも後悔はありません。ちなみに、ベッド脇の棚も建材の色に合わせて選びました。」

黒に限りなく近い茶色のドアは、木材の温かみと黒の上品な深みを同時に備えています。部屋の家具を自由に選ぶことができることも一人暮らしの楽しみの1つと言えますが、この色に合わせて家具を選びたくなる気持ちが分かります。「一人暮らしを始めてから、車で家具屋さんに行くのが楽しくなりました。今はソファーが欲しいんですけど、スペースをどうしようか悩んでいるところ」だといいます。

【ポイント】

住まい選びをする上で優先事項を決めておくといいでしょう。事前に決めていない場合でも、実際にいくつか物件を見た上で、物件を決定する「決め手」について考えましょう。Kさんの場合には建材の色が決め手でしたが、人によってここは大きく異なってくるところです。例えば、通勤場所を優先する人は立地や駅近かどうか、家の中で趣味を楽しみたい人は部屋の広さや過ごしやすい間取りかどうかが決め手になることでしょう。

中央に棚を設置し、趣味のDJを楽しむスペースを

Kさんの学生のときからの趣味がDJ。部屋を選ぶ際にも「部屋はDJの機材を置いて、似合う部屋に住みたい」と思っていました。そのため、濃い色の建材でスタイリッシュな内装の部屋は自分のイメージにぴったりだったそうです。また、「機材を置くための部屋のスペースが確保できることも重要」らしく、中央に大きな棚を置いて、そこにDJを設置するはずでしたが…。「棚の裏がベッドなので、配線が寝てる間に絡まったりすると不便だなと思い、棚の上に置くのはやめました。代わりに、部屋の隅にテーブルを置いて、そこに置くようにして。ただ、部屋を棚で仕切ることでDJのスペースが確保できたのはよかったです」。部屋で自分の趣味を思う存分に満喫できるのは一人暮らしならでは。「隣の住人の方もいるので、大きな音は出せませんが、一人で楽しむ分にはそんな大きな音でなくても十分ですよ」と、語ってくれました。

【ポイント】

自分の住まいだからこそ、理想のイメージを少しずつ実現してみましょう。とはいえ、なかなか学生時代の住まいでは実現できないこともあるはず。もし今実現できなくても、次はこんな住まいに住みたいとイメージをもっていると、次の住み替えで探しやすくなるでしょう。

購入に関しては現時点では未定

現在、一人暮らしを始めてまだ半年のKさんだが、今後賃貸から購入をする予定はあるかを尋ねてみました。

「実は、会社の家賃補助があと2年くらいしか出ないんです。だから、これが最初で最後の一人暮らしになるかもしれません。その後はまた一度実家に戻ることを考えています。ただ、今付き合っている相手がいるので、結婚など、何かのきっかけがあれば購入も考えると思います。ただ、購入は、頭金とかでもすごくお金がかかると思うので、購入できるのかどうか分かりませんね」とKさんは苦笑した。

まとめ

たまたま会社の近くで建設中の物件を見つけたことで始まったKさんの一人暮らし。すでに土地勘のある場所であったため、後は決定的な決め手だけが必要でした。それがKさんにとっては建材の色だったのです。

「駅や会社から近くて、コンビニやスーパーも近くにあることや新しいことも分かっていたので、ある程度の条件はすでに満たしてくれていました。購入と違って賃貸は、一生の買い物というわけではないですし、環境面の条件さえ合えば、後は自分の感覚に合うものを選べばいいような気がします」と語ってくれた。

様々な条件も大切ですが、自分の感覚に合ったものを選択できるインスピレーションも部屋を借りる際には大切なのかもしれません。

  • (左)トイレは清潔なだけでなく、バリアフリーのバーも付いている。
  • (右)ドア横の空いたスペースに棚を置いて、活用。この棚も建材の色に合うものを選んだという。