- 外置きは家賃が安い一方、劣化と盗難が主なデメリット
- 洗濯機置き場が室外にある物件は、室内タイプに比べて家賃が低めに設定されている傾向があります。ただし、紫外線や雨風にさらされることで洗濯機本体が傷みやすく、外廊下設置の場合は洗濯物の盗難やいたずらにあうリスクもある点には注意が必要です。
詳しくは、「洗濯機を外置きするデメリットとは?
」をご覧ください。 - デメリットはカバー・防犯対策・こまめな手入れで軽減できる
- 経年劣化は、防水・UVカット機能付きのカバーで、盗難は鍵付きベルトの使用や洗濯物をすぐ取り込む習慣で軽減できます。併せて、凍結時の水抜きや排水溝の定期清掃を行うことで、外置きならではのトラブルを減らせます。
詳しくは、「洗濯機の外置きのデメリットを軽減する対策方法は?」をご覧ください。 - 家賃重視派やコインランドリー派には十分アリな選択肢
- 洗濯の頻度が少ない人や運転音を気にせず過ごしたい人にとって、外置き物件は住居費をおさえられるお得な選択肢です。一方で、洗濯物を人目にさらしたくない人や家電を長く使いたい人は、室内置き場のある物件のほうが安心です。
詳しくは、「洗濯機外置き物件はどんな人におすすめ?」をご覧ください。
賃貸物件を探す室内に洗濯機置場がある物件を探す家賃相場を調べる
一人暮らしの物件を探すとき、相場よりも家賃が安めのアパートを見つけたら、その物件は洗濯機置き場が外置きになっているかもしれません。住んでから後悔しないためにも、洗濯機置き場が室外にあるメリットとデメリット、注意点を知っておきましょう。
この記事では、洗濯機外置き物件のデメリットとその対策に加えて、内見でチェックすべきポイントも解説します。家賃をおさえたい人や、外置き物件に住むか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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洗濯機置き場が室内・室外の物件は何が違う?
洗濯機を使用するためには、電源・水道・排水口(排水溝)の3点が必要なため、これらの設備がそろった「洗濯機置き場」に設置することとなります。洗濯機の配置は物件ごとに決められているため、好みの場所に自由に置くことはできません。
洗濯機を室内に置く物件
洗濯機置き場が室内にある物件では、洗面脱衣所に設置されているケースが一般的です。また、バス・トイレ・洗面が一体になった3点ユニットの物件では、キッチンに並ぶように洗濯機置き場が配置されているケースが多く見られます。
なお、室内の洗濯機置き場には「防水パン」が設置されているケースが一般的です。防水パンとは、洗濯機の下に敷く受け皿状の設備のことで、万が一水漏れが起きた際に床への浸水を防ぐ役割があります。
洗濯機を室外に置く物件
洗濯機置き場が室外となる場合は、バルコニーに配置されているケースが多いです。アパートでは、玄関脇の外廊下が洗濯機置き場となっている物件も見られます。
洗濯機置き場自体がない物件
室内・外どちらにも洗濯機置き場がない物件もあります。この場合、近隣のコインランドリーやクリーニングを利用するか、小物は手洗いで対応することになるでしょう。アパートやマンション内の共用スペースにコインランドリーが設置されているケースもあります。
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洗濯機を外置きするデメリットとは?
ここでは、洗濯機を外置きする物件の代表的なデメリットを7つ紹介します。
盗難・いたずらにあう可能性がある
洗濯機置き場がアパートの外廊下の場合、外部の人間が容易に立ち入ることが可能なため、洗濯物の盗難やいたずらにあうリスクがあります。特に女性の一人暮らしの場合は、下着泥棒にも注意が必要です。
洗濯機が傷みやすい
洗濯機は、室外での使用を前提につくられていません。特に、本体に多く使用されているプラスチックは、紫外線に弱いです。そのため、室外に置いておくだけで表面のツヤが消え、ザラザラの質感に変化する、色あせするといった経年劣化が進みやすくなります。
内閣府「消費動向調査」(令和8年3月実施調査結果)によると、洗濯機を買い替えた二人以上の世帯における洗濯機の平均使用年数は10.1年で、買い替え理由の76.2%を故障が占めています。屋外は紫外線や雨風、温度変化の影響を受けやすいため、使用環境によってはこの平均使用年数よりも早く寿命を迎える可能性があります。
出典:内閣府「消費動向調査」
洗濯のたびに外に出るのがおっくう
洗濯機が外置きだと、洗濯物を入れてスイッチを入れる、洗い終わったら取り出す、その作業の都度部屋を出入りする必要があります。特に冬の寒い日や真夏の暑い日は、ほんの少し外に出るのもおっくうに感じるものです。
カビや虫がつきやすい
屋外は雨や湿気の影響を受けやすく、洗濯機の内部や裏側にカビが発生しやすい環境です。洗濯槽にカビが繁殖すると、洗濯物にニオイや汚れが移ってしまうこともあります。また、排水ホースの隙間や洗濯槽の中に虫が入り込むケースも少なくありません。特に夏場は虫が発生しやすいため、使用後はふたを閉める、こまめに掃除をするといった対策が必要です。
洗濯機の近くに置きがちな洗剤類ですが、屋外では直射日光や高温で液体洗剤が変質したり、容器が劣化したりします。詰まりや虫寄せの原因にもなるため、洗剤類は室内で保管しましょう。
冬の凍結・夏の猛暑で洗濯できないことがある
冬場に気温が氷点下まで下がると、給水ホースや蛇口、洗濯機内部に残った水が凍結し、洗濯機を使えなくなることがあります。寒冷地はもちろん、都市部でも冷え込みが厳しい真冬の朝は注意が必要です。
一方、夏場は直射日光で本体が高温になり、故障の原因になるほか、操作パネルやふたが熱くて触れないこともあります。天候や季節に洗濯が左右されやすい点は、外置きならではのデメリットといえるでしょう。
洗濯機の音が近隣トラブルになる可能性がある
洗濯機置き場が室内にあれば壁や窓が音を遮ってくれますが、外置きの場合は運転音や振動音が直接周囲に伝わります。特に早朝や夜間に洗濯機を回すと、隣の部屋や上下階の住人とのトラブルに発展する可能性があります。生活リズムによっては、洗濯できる時間帯が限られる点に注意しましょう。
排水溝の詰まりや水はねでベランダが汚れやすい
屋外の排水溝は、落ち葉や砂ぼこりがたまって詰まりやすいのが難点です。詰まったまま洗濯機を使うと、排水があふれてベランダや廊下が汚れてしまうことがあります。また、洗剤を含んだ排水がはねて、床に汚れや水あかが残りやすい点もデメリットです。排水溝やベランダの床を定期的に掃除する手間がかかることは覚えておきましょう。
洗濯機を外置きにするメリットとは?
一方で、洗濯機の外置きにはデメリットだけでなく、メリットもあります。
家賃が安めに設定されている
洗濯機置き場が室外にある物件の大きなメリットは、家賃の安さです。洗濯機置き場が室内の物件のほうが人気は高い傾向にあるため、相対的に人気が低い外置きの物件は、家賃が低めに設定されていることが多いからです。多少の不便やデメリットがあっても、住居費用の節約を最優先にしたい人におすすめです。
室内が水浸しになるリスクが低い
ホースの接続のゆるみや外れ・排水口の詰まりなど、洗濯機の給排水に問題があると、水漏れを起こす可能性があります。室内に洗濯機を設置している場合、部屋が水浸しになってしまい、水の量によっては階下の住人にまで迷惑をかけてしまうケースもあるでしょう。その点、洗濯機が外廊下やバルコニーにあれば、もしも水漏れが発生しても、室内のように深刻な状況になる可能性は低いです。
室内が静かになる・部屋を広く使える
洗濯機が室外にあると、運転音や振動が室内に響きにくいため、洗濯中も静かに過ごせます。在宅勤務中や子どもの昼寝中でも、音を気にせず洗濯できるのはうれしいポイントです。また、室内に洗濯機置き場が不要なぶん、同じ間取りでも居住スペースを広く使えます。ワンルームなど限られた広さの部屋では、洗濯機1台分のスペースの差は意外と大きいものです。
洗濯機の外置きのデメリットを軽減する対策方法は?
外置きのデメリットは、工夫しだいで軽減できます。ここでは、代表的な対策を3つ紹介します。
洗濯機カバーによる劣化対策
経年劣化を早める紫外線や雨風から洗濯機を守るには、カバーで保護するのが得策です。市販の洗濯機カバーを使用してもよいですし、DIYに自信がある人はフェンスを自作するのもよいでしょう。
洗濯機カバーはホームセンターや通販でも購入でき、防水機能とUVカット機能を備えたタイプを選ぶと効果的です。サイズが合っていないと風でめくれたり、隙間からホコリが入ったりするため、手持ちの洗濯機の寸法を測ってから購入しましょう。また、カバーの内側に湿気がこもるとカビの原因になるため、ときどきカバーを外して乾燥させることも大切です。
凍結・猛暑対策
冬場は、使用後に「水抜き」をしておくと凍結を予防できます。水抜きとは、給水ホースや洗濯機内部に残った水を抜いておく作業のことです。凍結してしまった場合は、蛇口やホースにタオルを巻き、50℃以下のぬるま湯をゆっくりかけて溶かします。熱湯は部品の変形や破損につながるため、使わないでください。
夏場は、直射日光を避けるためにカバーを活用し、本体が熱くなる日中を避けて朝や夕方に洗濯するのがおすすめです。
外置きの場合、雨の日の洗濯は出し入れのたびに濡れるうえ、部屋干しスペースも必要になります。週間天気予報を見て晴れの日にまとめ洗いする習慣をつけると、ストレスが減ります。
盗難防止の対策
洗濯が終わったらすぐに洗濯物を取り込むことが、盗難防止の基本です。洗濯物を長時間放置しないよう、在宅している時間帯に洗濯するようにしましょう。また、人通りのある外廊下に洗濯機を置く場合は、市販の鍵付きベルトやワイヤーロックでふたを固定すると、いたずら防止にも役立ちます。
ただし、集合住宅においてバルコニーは、火災や地震の際の避難経路を兼ねているため注意が必要です。万が一のときに、避難を妨げるような物を設置してはいけません。床の避難ハッチ※をふさいだり、隣家のバルコニーとの間仕切壁をふさいだりしないようにしましょう。
※避難ハッチとは、バルコニーの床面に設置された、火災などの緊急時にはしごを使って下の階へ避難するための設備のことです。

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洗濯機外置き物件はどんな人におすすめ?
洗濯機の外置きは、洗濯機が傷みやすい・盗難やいたずらにあうリスクがある・外に出る手間があるといったデメリットや注意点があります。
一方で、家賃が安いという大きなメリットもあるので、デメリットがそれほど気にならない人であれば、お得な物件といえるでしょう。
洗濯機外置きの物件は、次のような人におすすめです。
- 家賃をできるだけおさえたい人
- 洗濯は主にコインランドリーを利用する人
- 日中は外出が多く、洗濯の頻度が少ない人
- 運転音を気にせず洗濯したい人
- 部屋を少しでも広く使いたい人
反対に、洗濯の頻度が高い人や洗濯物を人目にさらしたくない人、家電を長く大切に使いたい人は、室内置き場のある物件を選ぶほうが安心です。
【宅建士監修】洗濯機外置き物件を内見でチェックすべきポイント
洗濯機外置き物件で後悔しないためには、賃貸借契約を結ぶ前に、内見で設置環境を確認しておくことが大切です。宅建士の視点から、チェックすべきポイントを紹介します。
- 洗濯機置き場の場所
バルコニーか外廊下か、屋根の有無や雨・直射日光がどの程度当たるかも確認しましょう
- 防水パンと排水口の位置
排水口が遠い場合、排水ホースを延長できるかも併せて確認が必要です。
- 蛇口(水道栓)の位置と高さ
手持ちの洗濯機を接続できるか、蛇口が本体と干渉しないかを確認します。
- 置き場の寸法
幅・奥行きを測り、手持ちの洗濯機が収まるかを確認しましょう。
- コンセントとアース線
屋外用コンセントの位置と、アース線(漏電時に電気を地面へ逃がす安全用の線)を接続できるかを確認します。
- 防犯性
外廊下置きの場合、通行人から見えやすい位置かどうかも重要です。
- 避難経路
バルコニー置きの場合、避難ハッチや間仕切壁をふさがずに設置できるかを確認しましょう。
内見の際にメジャーを持参し、置き場の寸法と蛇口の高さを測っておくと、入居後に「洗濯機が置けない」という失敗を防げます。入居して洗濯機を設置したら、置き場全体とホース接続部の写真を撮っておきましょう。退去時の原状回復トラブル防止に役立つほか、排水ホースの正しい取り回しを忘れたときの確認にも使えます。
洗濯機外置きに関するよくある質問
最後に、洗濯機の外置きに関するよくある質問に回答します。
Q.1 洗濯機を外置きにすると寿命はどのくらい縮みますか?
使用環境によって差が大きいため、一概にはいえません。内閣府「消費動向調査」(令和8年3月実施調査結果)では、洗濯機を買い替えた二人以上の世帯の平均使用年数は10.1年ですが、屋外では紫外線や雨風、温度変化の影響を受けるため、これより早く故障する可能性があります。カバーの使用やこまめな手入れで、劣化の進行をおさえましょう。
Q.2 外置きの洗濯機はメーカー保証の対象外になりますか?
多くのメーカーは、取扱説明書で屋外など雨風の当たる場所への設置を避けるよう案内しています。そのため、屋外設置が原因と判断された故障は、保証期間内でも無償修理の対象外となる可能性があります。詳しくは、お使いの機種の取扱説明書や保証書の記載を確認してください。
Q.3 冬場に洗濯機が凍結したらどうすればいいですか?
無理に運転せず、まず凍結した部分を溶かしましょう。蛇口や給水ホースにタオルを巻き、50℃以下のぬるま湯をゆっくりかける方法が一般的です。熱湯は部品の変形や破損の原因になるため、使わないでください。急がない場合は、気温が上がる昼頃まで待つのも一つの方法です。
Q.4 洗濯機置き場が屋外の物件は家賃がどのくらい安くなりますか?
割引額に関する公的な統計はなく、地域や物件によって異なるため一概にはいえません。ただし、室内置き場のある物件と比べて人気が集まりにくいぶん、同じエリア・間取りの相場より家賃が低めに設定される傾向があります。気になる物件があれば、周辺の類似物件と家賃を比較してみましょう。
Q.5 洗濯機を置かずにコインランドリーだけで生活するのはありですか?
十分可能です。洗濯機の購入費用や引越し時の運搬費がかからず、乾燥まで一度に済ませられるのがメリットです。一方、1回あたりの利用料金や店舗まで通う手間がかかるため、洗濯の頻度が高い人には負担になることもあります。物件の近くにコインランドリーがあるか、料金や営業時間と併せて確認しておきましょう。
まとめ:洗濯機外置きのデメリットは対策しだいで軽減できる
洗濯機置き場が室外にある物件は、家賃が低い傾向にある一方、紫外線や雨風によって洗濯機本体の経年劣化が進みやすく、洗濯物の盗難やいたずらにあうリスクもあります。ただし、水漏れによる室内への浸水リスクが低いというメリットもあります。
洗濯機を保護するカバーや凍結対策、盗難対策などを取り入れることで、外置きならではのデメリットは軽減できます。物件を選ぶ際は、内見時に洗濯機置き場の寸法や蛇口・排水口の位置、防犯性なども確認しておきましょう。
家賃をおさえたい人にとって、洗濯機外置きの物件は有力な選択肢の一つです。メリット・デメリットと必要な対策を理解したうえで、自分の暮らし方に合った物件を選びましょう。
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更新日: / 公開日:2018.09.27











