費用相場は1,000万~3,000万円
建物の状態や工事範囲により大きく変動。構造補強・断熱・水回りなどを網羅した全面改修の場合は、2,000万円前後がひとつの目安。
詳しくは、「古民家リフォームにかかる費用相場と全体像」をご覧ください。
【費用を抑える方法】敷金・礼金0円やフリーレント物件を活用
敷金・礼金なしの物件やフリーレント、都市ガス物件を選ぶことで費用を節約できます。
詳しくは、「工事箇所・部位別の古民家リフォーム費用相場【一覧表】」をご覧ください。
【事前に申請が必要】補助金・助成制度は必ず着工前に手続きする
介護保険や耐震助成などの補助金は、必ず工事の着工前に申請を行う必要があります。
詳しくは、「古民家リフォームで利用できる主な補助金・減税制度」をご覧ください。

空き家バンクで住まいを探す古家ありの土地を探す無料でリフォームについてオンライン相談する

空前の古民家ブームといえる状況が続いていますが、そのままの状態で現代的な暮らしを送ることは難しく、引越し前にリフォームが必要になるケースが一般的です。今回は、古民家リフォームにかかる費用相場や工事部位ごとの内訳、費用を安く抑える補助金制度や失敗しないためのポイントについて詳しく解説します。

断熱工事の様子

古民家を全面的にリフォームする場合の費用相場は、およそ1,000万円~3,000万円が目安です。建物の規模や築年数、老朽化の進み具合によって必要な工事範囲が大きく変動するため、一般的な住宅のリフォームに比べて費用幅が広くなる傾向があります。

 

たとえば、延床面積50坪前後の古民家で、構造体の補強から断熱・水回りの全面刷新まで行う場合、2,000万円前後の予算を計画しておくのが一歩踏み込んだ判断基準となります。築80年以上の物件や長年空き家で柱や土台の腐食が進んでいるケースでは、解体後に予備費としてさらに20%~30%程度の追加補強費用が必要になることも珍しくありません。

 

新築への建て替えと比較すると、既存の趣ある柱や梁といった価値ある部材を残せる点が古民家リフォームの魅力ですが、基礎や構造から大掛かりにやり直す場合は、新築の一戸建てを購入・建築するのと変わらないコストがかかる点に留意しましょう。

 

古民家のリフォーム費用は、施工する部位によって大きく異なります。計画的に予算を配分するために、各部位の概算費用相場を以下の表で確認しておきましょう。

 

リフォーム箇所費用相場(目安)
耐震補強リフォーム150万円~300万円以上
断熱リフォーム(家全体)300万円~(1m2あたり約3万円~)
屋根リフォーム(葺き替え・補修)150万円~300万円以上
外壁リフォーム(塗装・張り替え)100万円~300万円
水回りリフォーム(一式)キッチン:50万円~130万円
トイレ:20万円~70万円
浴室:100万円~150万円
洗面所:15万円~40万円
バリアフリー化工事50万円~200万円
省エネ化工事(太陽光発電等)150万円~300万円

 

工事を進める際の重要な手順として、まずは耐震診断や専門会社による現地調査を受け、安全に関わる構造面の修繕費を優先して確保することが挙げられます。そのうえで、予算の残りに応じて内装や設備のグレードを調整していく手順をとると、予算オーバーを回避しやすくなります。

 

古民家を安全で快適な住まいに生まれ変わらせるには、優先順位をつけた改修が欠かせません。見た目の内装だけを綺麗に仕上げても、構造や温熱環境の課題を解消しなければ長く快適に暮らすことはできないため、以下の3つのポイントを優先的に検討しましょう。

 

建築基準法の耐震基準は1981年6月に大きく改正されました。それ以前に建てられた古民家は旧耐震基準で作られている可能性が非常に高く、地震に対する強度が不足しているケースが大半です。

 

さらに経年劣化による柱や梁の腐食、地盤の緩みが重なると、震度5強以上の揺れで倒壊する危険性があります。そのため、基礎補強や耐震筋かいの追加などの耐震補強工事は最優先事項です。

 

また、昔ながらの古民家は気密性や断熱性が考慮されておらず、冬は室内が冷え込み、夏は外気の熱がこもりやすい構造をしています。現代の高性能な断熱材を床・壁・天井へ敷き詰め、窓サッシを二重化するなどの断熱リフォームを行うことで、エアコンの効きを劇的に改善し、健康的に暮らせる住まいを実現できます。

 

古民家の屋根は経年劣化によって雨漏りが発生しやすく、雨水が建物内部へ侵入すると木造構造体を急速に痛めてしまいます。特に積雪地域では、屋根の傷みが原因で雪の重みに耐えきれず崩壊につながるリスクもあるため、屋根材の吹き替えや補修工事が必要です。

 

外壁も建物内部を風雨から保護する重要な役割を果たしており、約10年に1度の周期で塗装やメンテナンスを行う必要があります。過去の施工時期が不明な場合は、早めに専門会社へ調査を依頼し、傷み具合に応じた改修を行いましょう。

 

古民家のトイレ・浴室・キッチンなどの水回り設備は、老朽化や衛生面の課題から全面的に刷新するケースが一般的です。使い勝手の良いシステムキッチンやユニットバスへの入れ替え、汲み取り式や和式トイレから洋式節水トイレへの変更などは、暮らしの快適性を直接左右します。

 

配管の引き直しを伴う高額な工事になりやすいため、費用相場を意識しつつ早めに計画を立てておきましょう。

空き家バンクで住まいを探す古家ありの土地を探す無料でリフォームについてオンライン相談する

基礎的な安全面や温熱環境を整えた後は、家族構成やライフスタイルに合わせたプラスαのリフォームを取り入れることで、暮らしの満足度がさらに高まります。

 

伝統的な古民家には部屋と部屋の間に高い段差が存在することが多く、バリアフリーの視点が欠けています。将来を見据えて高齢の親と同居する場合や、長く住み続ける計画がある場合は、バリアフリー化を推進しましょう。

 

単身・若い世帯

将来の売却や賃貸化も見据え、主要動線の段差解消を中心に施工

 

子育て世帯

子どもや高齢者が躓きやすい玄関や浴室に手すりを設置し、怪我を未然に防止

 

高齢親と同居世帯

車いすでの移動に耐えられる廊下幅の確保や、引き戸へのリフォームを全域に採用

 

省エネ効果の高い設備を取り入れると、毎月の光熱費を大幅にカットできます。高断熱窓や高効率給湯器の導入に加え、古民家特有の広い大屋根を活用した太陽光発電システムの設置も効果的です。初期費用は発生するものの、夜間電力を活用した給湯や売電収入により、長期的に見れば費用対効果に優れています。

 

古民家や土地の購入からじっくり検討したい場合は、物件探しの段階から専門家にアドバイスを受けるのが安心です。

 

古家ありの土地を探す

古民家のリフォームは高額になりやすいものの、国や自治体が提供する公的な補助金・減税制度を活用すれば、自己負担額を大きく減らすことが可能です。工事契約を結ぶ前に制度の内容を確認しておきましょう。

 

断熱性を向上させる窓サッシの改修や、高性能断熱材の施工、省エネ型給湯器の導入などに対して補助金が交付される制度が存在します。補助金の公募時期や上限額は年度ごとに改定されるため、最新の公募要領を事前に調べておくことが大切です。

 

要支援または要介護認定を受けた居住者がいる家庭では、介護保険制度に基づく「高齢者住宅改修費用助成」を利用できます。要介護度に応じた対象工事(手すり取り付け・段差解消など)に対し、上限20万円のうち9割(最大18万円)が補助されます。

 

旧耐震基準の建物を補強する場合、多くの自治体で耐震診断費用の補助や、補強工事費に対する助成金制度が用意されています。自治体によっては独自の古民家再生・移住促進補助金を交付しており、上限100万円程度の助成を受けられるケースもあります。

 

補助金・助成制度を利用する際の重要な行動手順として、「必ず工事の着工前に申請を行うこと」が挙げられます。契約後や施工完了後の申請では対象外となる制度が多いため、まずは担当ケアマネジャーや施工会社へ事前に相談し、申請スケジュールを確保してください。

空き家バンクで住まいを探す古家ありの土地を探す無料でリフォームについてオンライン相談する

古民家リフォームで費用オーバーを防ぎつつ納得の施工を行うためには、解体後に予見される追加工事への対策と、施工会社選びが大きな鍵を握ります。

 

費用を適切に把握するため、最初から1社に限定せず複数のリフォーム会社から相見積もりを取りましょう。同じ工事内容でも会社によって得意分野や仕入れ価格が異なるため、見積額を比較検討することが適正価格を知る道筋になります。

 

古民家のリフォームは一般的な現代住宅のリフォームと異なり、伝統工法の知識や構造補強の特殊な技術が求められます。実績の少ない会社に依頼すると、解体後に予期せぬ欠陥が見つかった際に対応できず、想定外の追加工事費用が発生するトラブルにつながりかねません。

 

予備費としてリフォーム予算全体のうち10%~20%程度を確保しておき、追加工事のリスクに備えておくのが先回りした対策となります。

 

リフォームの計画や費用相場について不安がある方は、まずプロへの無料相談を活用してアドバイスを受けると安心です。

 

リノベーション会社を探す 無料でリフォームについてオンライン相談する

 

古民家リフォームの費用相場は、大規模なフルリフォームの場合で1,000万円~3,000万円程度が目安です。耐震性や断熱性、水回り設備といった安全・安心に関わる部分を優先してリフォームし、予算に応じてバリアフリー化や省エネ化をプラスしていくのが失敗しないコツです。

 

国や自治体の補助金・減税制度を賢く活用するとともに、古民家の施工実績が豊かなリフォーム会社を選び、快適で趣のある憧れの古民家暮らしを成功させましょう。

Q.1 古民家リフォームの平均的な費用はいくらですか?

A.1 全体的なフルリフォームを行う場合の費用相場は1,000万円~3,000万円程度です。建物の広さや老朽化の程度、耐震補強の規模によって大きく異なります。部分的なリフォームであれば、水回り一式で150万~400万円程度から施工可能です。

Q.2 新築に建て替えるのと古民家リフォームはどちらが安く済みますか?

A.2 既存の構造や良い部材を活かせる場合は、リフォームの方が新築建て替えより2割~3割ほど安く済むことが一般的です。ただし、基礎の全面打ち直しや構造補強が広範囲に必要な場合、新築と同等以上の費用がかかる場合もあります。

Q.3 古民家リフォームの補助金は工事が終わった後でも申請できますか?

A.3 基本的に多くの補助金・助成金制度は「着工前の申請」が義務付けられています。工事完了後や契約後に申請しても給付対象外となるケースが大半であるため、必ず施工契約を結ぶ前に専門業者や役所に事前相談してください。

Q.4 古民家リフォームが得意な会社の選び方を教えてください。

A.4 過去の古民家再生・リフォームの施工実績が豊富にある会社を選びましょう。伝統工法の知識や木造構造体の補強技術があるか確認し、解体後の予備費や追加費用リスクについても丁寧に説明してくれる会社を選ぶのがポイントです。

更新日: / 公開日:2020.07.03