H25年の住宅市場動向調査を発表。住まい探しにデータを役立てみよう

今回、「住み替えに関する意思決定 比較検討した住宅」「住宅の選択理由について、それぞれの住宅取得者の回答を見ていく今回、「住み替えに関する意思決定 比較検討した住宅」「住宅の選択理由について、それぞれの住宅取得者の回答を見ていく

先月7月14日に国土交通省から発表された「平成25年度住宅市場動向調査について」。
この調査レポートは全383ページにわたり、昨年(H25年)の住宅の建設、購入、リフォーム等の実態把握・分析を行っている。レポート自体は今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的にしているが、住まい探しを考える私たちにも役に立つ情報が多い。今回、複数回にわたり昨年の住宅市場動向のデータを見て、今後の住まい探しの際の参考にしてもらいたい。

みんなが比較検討した住まいは?

住まい探しをするときに予算や立地を考えて複数の住まい形態を比較、検討する人も多いと思う。例えば、注文住宅をメインに検討した人は、その他にもどんな住まいも検討したのか?もしくは他には目を向けずに注文住宅だけ考えていたのか?親しい友人ならともかく、なかなか高額な“住まい”のことになると、聞けない人も多いだろう。

国交省の今回の調査レポートの中に「住み替えに関する意思決定 比較検討した住宅」の結果がある。ここでは、それぞれ最終的に取得した住まい別に、検討した住まいについてトップ3を見てみよう。(レポート内の回答は複数回答)

【「住み替えに関する意思決定 比較検討した住宅」の結果ベスト3】

□注文住宅を結果的に取得した人
→検討時に「注文住宅」が64.7%、「分譲戸建て住宅」24.1%、「中古戸建て住宅」19%という結果になった。

□分譲戸建て住宅を結果的に取得した人
→「分譲戸建て住宅」75%、「注文住宅」37.3%、「中古戸建住宅」22.0%

□分譲マンションを結果的に取得した人
→「分譲マンション」77.6%、「分譲戸建て住宅」29.0%、「中古マンション」25.1%

□中古戸建て住宅を結果的に取得した人
→「中古戸建住宅」75.6%、「分譲戸建て住宅」42.9%、「中古マンション」20.4%

□中古マンションを結果的に取得した人
→「中古マンション」78.3%、「分譲マンション」31.5%、「中古戸建住宅」27.2%

レポート内にも指摘しているが、当初の目的通りの住まい選びをしている人が多い。しかし、個々で見ると面白い傾向が出ている。注文住宅を除く4種類の住宅は、最終的に取得した住宅と同じ住まい形態が70%以上の人が検討しているが、注文住宅は64.7%と一回り検討割合が少ない結果になった。
注文住宅取得世帯は分譲戸建て住宅、分譲戸建て住宅取得世帯は注文住宅、中古戸建て住宅取得者世帯分譲戸建て住宅と、比較検討している世帯が多いのが目立つ。戸建て希望の世帯は戸建てジャンルにこだわっている傾向が見えた。

一方、分譲マンション世帯は分譲戸建て住宅を比較検討している。中古マンション世帯も次点は分譲マンションだが、中古戸建ての割合も多い。マンションに関しては住まいの形態はあまりこだわりがないのではと推測される。

住まいの形態選びの理由

ではその住宅を選んだ理由は何だったのだろうか?
上記で戸建ては戸建て系のこだわりが見えることが分かったが、マンションはどういった理由なのだろうか。今回もそれぞれの理由についてトップ3を見てみる。(レポート内の回答は複数回答)

【「住宅の選択理由」ベスト3】

□注文住宅取得世帯
→「信頼できる住宅メーカーだったから」44.4%、「一戸建てだから」37.1%、「新築住宅だから」35.5%

□分譲戸建て住宅取得世帯
→「一戸建てだから」64.3%、「新築住宅だから」61.3%、「住宅の立地環境が良かったから」56.7%

□中古戸建て住宅取得世帯
→「価格が適切だったから」73.8%、「一戸建てだから」62.5%、「住宅の立地環境が良かったから」48.4%

□分譲マンション取得世帯
→「住宅の立地環境が良かったから」62.4%、「新築住宅だから」57.6%、「住宅のデザイン・広さ・設備が良かったから」49%

□中古マンション取得世帯
→「価格が適切だったから」74.3%、「住宅の立地環境が良かったから」51.4%、「マンションだったから」39.5%

戸建て住宅取得世帯のデータを見ると比較検討した住まいのデータ結果と同じく“戸建て”にこだわる世帯が多いことが分かる。一方、マンションは「マンションだったから」という回答はあるもののそれほど割合は高くなく、立地やデザイン、価格などを重視する回答の割合が多い。

また、細かくみると注文住宅は「信頼できる住宅メーカーだったから」が一番割合が大きいが、他の住まい形態はあまり重視していないという結果になった。また、中古は価格重視の回答の割合が多く、新築はやはり「新築」という点へのこだわりが見える。

調査概要

調査実施社:国土交通省
調査対象:平成24年4月~平成25年3月に住み替え・建替え・リフォームを
   行った世帯を対象とし、住宅の種類別に調査
調査方法:注文住宅は、建築物動態統計調査のうち「補正調査」の対象から抽出
   その他は調査地点を抽出し、調査員が該当の住宅を探し出し、
   訪問留め置き調査により実施

※詳細は国土交通省のページを確認してください

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2014年 08月13日 11時02分