「交流のある暮らし」のカタチも多様化

思い通りにカスタマイズしやすいシンプルな個室思い通りにカスタマイズしやすいシンプルな個室

生活していく上で、ご近所づきあいは重要なポイントだ。「なるべく他人と関わりたくない」という人も少なくはないだろうが、「多くの人と交流を持って暮らしたい」という希望もあるだろう。交流のある暮らしといえば、一軒の家の中で浴室や台所を共有し、部屋をそれぞれの個室とするシェアハウスが知られている。欧米発祥の文化で、日本で広く認知されるようになってきたのはここ数年だろう。そんな中、株式会社グローバルエージェンツが、これを一歩進化させた「ソーシャルアパートメント」を展開しているという。首都圏を中心に34棟約1,800戸を展開する同社だが、今回安田不動産株式会社との共同企画により、関西で初の新築プロジェクトとなる「OTOWA神戸元町」のモデルルームを見学させていただいた。

お話を聞いたのは、営業部の内山拓哉さん。OTOWA神戸元町の住人でもある。まずはシェアハウスとソーシャルアパートメントの違いを伺ってみた。
「シェアハウスにはたくさんの人が住みますから、どうしても雑然としてしまいます。しかし入居希望者は完成時のすっきりした感じをイメージするものですから、ギャップを感じるでしょう。ソーシャルアパートメントは、共用ラウンジを質の高い家具や内装で演出、スタッフによるこまめな清掃などにより、いつまでも高級感を保てるよう工夫を施し、ワンランク上の『交流ある生活』を確保するものです」

ターゲットは、20~30代の働き盛りの男女。週に5回は直雇用の清掃スタッフが掃除をし、24時間対応のコールセンターが住人の要望を受け付けるので、管理人はいない。しかし定期的な巡回とエントランスのオートロック、死角のない監視カメラがあるので、セキュリティ面も安心だ。
一般的なシェアハウスでは、プライベートゾーンである個室のほか、キッチンや水回りは共用となるが、OTOWA神戸元町ではそうした機能は各戸に設けられ、通常の賃貸物件と同様だ。広さは1Kが2タイプ、1LDKが1タイプの、合計3タイプがある。
それに加えてコミュニティラウンジが設けられていて、プライベートは確保できるが他の入居者との交流も図れる仕組みが設けられているのが一番の特長だろう。

広々としたコミュニティラウンジ

デザイナーが監修したラウンジは、約80m2の広々としたスペース。すでに40名ほどが入居しており、毎日のように住人が訪れているという。
『ミュージック×ライフ』をテーマにしたラウンジには、テレビやソファーはもちろん、ギターやウクレレ、シンセサイザーが置かれており、自由に利用できる。音楽は好きだけれども演奏はしないという人も、ミュージックプレーヤーでお気に入りの曲を楽しめる。

広々としたキッチンがあって自由に調理できるし、豆から挽くコーヒーメーカーも使える。ただ、コーヒー豆などの小さな荷物は住人用ボックスに保管が可能だが、それ以外に荷物を置きっぱなしにしてしまいそうな場所はない。内山さんは、
「持ち込み品の放置ができない雰囲気作りをしています。そうすれば、荷物で雑然とすることはありません」と説明してくれた。

広々としたラウンジには楽器も設置されている広々としたラウンジには楽器も設置されている

交流空間とプライベートの区別もしっかり

お話を聞かせてくださった内山さんお話を聞かせてくださった内山さん

既存のソーシャルアパートメントでは、住人同士の結婚や、仲間同士の起業もあったというから、交流から生まれる成果にも期待できそうだ。しかし、人が集まる場所にはトラブルが発生する。また、誰だって一人になりたいときがあるものだが、プライベートがなくなる心配はないのだろうか。内山さんに聞いてみると、
「動線に工夫があり、共有の空間を通らなくても部屋とエントランスを往復できます。ですからプライベートは確保できますし、落ち込んでいて人と会いたくないときに誰かと鉢合わせをする心配も少ないです。また、内覧の際は1~2時間じっくりみていただき、その際必ずスタッフによる人物を見る入居審査をしています」
とのこと。
住人として受け入れる基準の一例は、
・コミュニケーションがとれる方
・時間を守る方
・言葉遣いがしっかりしている方
・態度が乱暴ではない方
といい、基本的に常識的な人を選んでいると考えると、住人同士のトラブルを必要以上に心配しなくてもよさそうだ。また、社交的な住人が多いので、コミュニケーションがあまり得意ではなくても、溶け込みやすいそうだ。

ただし、スタッフがコミュニケーションに手出しはしていない。
「運営者側が介入すると、担当者によって盛り上がり方が変わってしまうのです。それよりは入居者の方たちから自然発生的に生まれるコミュニティを大切にする方がよいと考えています」
と、内山さん。そのかわり、入居の際に「会う人には挨拶する」「ラウンジに意識的に来る」などの、コミュニティに馴染むコツを伝授している。馴染むまでは目的なくラウンジにいても居心地が悪いものだが、たとえば料理を作ったり、コーヒーを飲んだりと、何か用事を作ってラウンジに来るようにしていれば、自然と馴染み、交流が生まれるのだという。

さらに多彩で深い交流を模索

住人なら誰でも無料で利用できるミュージックスタジオ住人なら誰でも無料で利用できるミュージックスタジオ

交流が生まれたら、それをさらに深めるための設備もある。「運営からはなにも押しつけない」を基本姿勢としているが、神戸はジャズ発祥の地ということで、例外的に音楽というテーマを設定。ラウンジのギターやウクレレも自由に利用できるが、シンセサイザー、電子ドラム、エレキギター、電子ピアノ、マイクなどが設置された防音のミュージックスタジオも予約すれば無料で使用できるので、住人同士でのセッションも可能だ。
ただし予約はラウンジのパソコンでしかできず、これもラウンジに立ち寄る動機付けになっているという。

他にも4K対応60インチモニターのテレビとBlu-ray、再生可能なDVDプレーヤー、スピーカーの置かれたシアタールームもあり、こちらも防音なので外の騒音に煩わされることがない。集まった仲間だけで映像の世界に入り込むことができるのだ。

今後の目標は、関西での認知度を上げるとともに、外国人からの認知度もあげること。欧米の人たちは文化的にコミュニティが好きなので、輪に加われば交流が活性化するのだそうだ。
また、大阪や京都、広島、福岡などにも展開していく予定だという。

ご近所づきあいが難しいといわれる現代。引越しを考えていて、「あまり社交的ではないけれど、ご近所と上手におつきあいをしたい」という人は、ソーシャルアパートメントを一つの候補としてみてはいかがだろうか。

2015年 12月09日 11時11分