賃貸の部屋に自由が拡がっている…例えば選べる壁紙などの動き

部屋の中にリゾートをつくることもできる、写真を壁紙にするという発想部屋の中にリゾートをつくることもできる、写真を壁紙にするという発想

かつて賃貸は、部屋を自由に変えられないのが当たり前だった。
釘一本を打つのでさえ、契約を終え部屋を返す際「原状回復義務」があり、細かく規定されている契約書があるのが普通だった。
ファッションやインテリアの選択の幅が広がって、当然のように暮らしの中にも自分らしさを求める傾向が拡がりつつある。部屋もその一つ…カスタマイズ、DIY、セルフリノベーションなど、「自分らしく住む」ことが、賃貸の世界でも住む側に自由度が移ってきている。少しずつではあるが、賃貸でも我慢を強いられない時代になってきた。

自分らしく部屋をコーディネートする際、家具や照明を考えるのもそうだが、なんといっても部屋の印象を一番変えるのは、床や天井、壁や窓など広い面である。
特に壁紙については、近頃では賃貸の部屋で自由に選べる仕組みを取り入れるところが出てきはじめ、現在では(大手の参入もあり)一般的に拡がりつつある。

いわゆるデザイン柄が施された壁紙だけではない。今回は、カフェやレストランで見るような「写真を壁紙にする」というサービス、マイ・ウォールペーパーを紹介してみたい。

「部屋はもっと楽しくていい!」…写真を使ったオリジナル壁紙の発想

株式会社アミックス 常務取締役 榎 和志氏株式会社アミックス 常務取締役 榎 和志氏

自分が好きな写真を壁紙にしてみたら…このサービスを始めたのはアパート建築・サブリース管理などを手がける株式会社アミックスだ。
常務取締役の榎和志氏にお話を伺った。
「賃貸のオーナーさん向けにサービス展開をしている中で、入居者の方々への提供価値を常に考えています。個人的にも賃貸の部屋をもっと自由な空間にしたい、暮らしを楽しめる空間にしたい、という想いは常にありました。たまたま、弊社の元社員が業務用プリンターを取り扱う商社に勤めていて、なにかの折に"写真をプリントして賃貸の部屋の壁紙にしたら面白いですね"という話になったのです。」

自由に壁紙を選べる動きが増えてきたが、たとえばセンスの良い輸入クロスは高かったり、サイズが日本の部屋にあわなかったりと難しい面もあった。
また、壁紙は建材でもある壁材でもあるため、防水・防火性を無視しては語れない。このサービスでは防水・防火性のある壁紙に水性インクでプリントするという方法をとっている。

好きな写真を壁紙にする「マイ・ウォールペーパー」のオーダー方法は以下の通り。
1)スマートフォンやデジカメで撮影した写真をパソコンで入稿
2)インターネットでサービスにアップロード後、コンセントやドア・窓のサイズを測り編集
3)オーダー後、約1週間ほどで納品
という流れとなる。

気になる値段だが、一般的なワンルームの1面の壁(約3.6m×約2.3m)で4万9,800円(消費税、送料、施工別 ※カスタマイズサイズは割り増し)となっている。

アイディア次第でいろいろな楽しみ方

アイディア次第で、いろいろな幅が拡がりそうなこのサービス。
たとえば、星空や宇宙の写真を天井に貼ったり、マニアックな電車や車をいつでも眺めていられるように壁紙にしたり、旅行で行ったお気に入りの風景を壁紙にしたり、モノクロの写真でレトロさを演出したり…。また、窓のない部屋に庭を望むテラスの写真を壁紙にし、全面でなくとも一部に写真を使うことでだまし絵のような効果を生み出すことも可能かもしれない。

アミックスの榎氏は、「好きなものがはっきりしているこだわりの強い人、オリジナリティを追求したい人にこそ、使っていただきたいと思っています」と語る。「賃貸の部屋に自由さが拡がる…そのひとつのサービスとして受け入れてもらえればうれしい。」

好きな写真を壁紙にするときは、あらかじめ大家さんに許可・承諾を取ることが基本である。費用についても、入居促進のために負担してもらえるケースもあるので大家さんに相談してみよう。
また、気を付けたい点としては、自分で撮った写真でない場合、著作権や使用許諾の確認が必要だということ。個人的に楽しむだけであれば使用を許可している写真もあるので、しっかり使用したい写真の管理元に確認したい。また、アミックスでもアドバイスをしてくれるそうだ。

写真を使った壁紙で部屋を楽しむ…インテリアを考えるひとつの選択肢となるかもしれない。

部屋の中に部屋をつくる…という演出も写真を使った壁紙ならではのアイディア部屋の中に部屋をつくる…という演出も写真を使った壁紙ならではのアイディア

2014年 03月08日 10時19分