住まいもシンプル傾向に…?

イニシア武蔵新城ハウスに行ってみたイニシア武蔵新城ハウスに行ってみた

住まいだけでなくファッションや日常の小物に至るまで、奇抜なものに目はいくものの最終的にシンプルなものを選ぶ傾向が多いと感じる。例えば、無印、イケアなどの人気もその例だろう。改めて言う必要はないかもしれないが、シンプルなもののほうが後からカスタマイズしたり、様々なものと調和しやすい。

今回、住まいにもシンプルさを取り入れた物件が登場したので注目してみた。
コスモスイニシアは創業40周年のフラッグシッププロジェクトとして「やさしいシカク」を発表。それを実際に体現したイニシア武蔵新城ハウスに取材に行ってきた。昨今のマンションは共用部にコンシェルジュやキッズルームを設置したり、専有部にはオシャレなキッチンや広いリビングを設置するなど様々な工夫が見られる。その中で敢えてシンプルに回帰した理由を探りつつ、全戸完売した物件を見学してきた。

コスモスイニシアのフラッグシッププロジェクトの特徴は“フラット”

LDK。壁に出っ張りもなく、フラットな空間がひろがるLDK。壁に出っ張りもなく、フラットな空間がひろがる

南武線の武蔵新城駅から徒歩8分。今回の物件は駅前から商店街沿いに歩いたところにある地上5階建ての分譲マンションだ。

今回の物件の特徴は「やさしいシカク」がコンセプトのつくりだ。居室内の梁や柱などの無駄な凹凸を極力減らしたという設計。ボイドスラブ工法による柱型の残らないシカクい空間にし、アウトポール工法により柱や梁などのフレームを室外に出し、トールスライドウォールの採用により、凹凸がないフラットな空間が実現した。凹凸がないことでインテリアの配置がしやすい。視覚的にも天井が高く感じられ、フラットな空間だからこそより空間の広がりを感じることができるようだ。

リビングから続く洋室にはスライドウォールを設置して、ライフステージの変化に応じたレイアウトを可能にする、可変性の高い住まいを実現した。またリビングから出られるバルコニーはフローリング調の床材を使用しており、同じような柄の床材なので、居室内から空間が続いているような感覚を受ける。そのためさらに空間の拡がりを感じられる。

住戸はA、B、Cの70m2台のタイプが約95%を占める。既に全戸完売しており、購入者は地元の人が約7割にのぼる。年齢層としては30代のプレファミリーからファミリー層だという。商店街が近いだけでなく、物件の前には小学校もあり、食、学に関してもいい環境といえるだろう。

シンプルながらも緑を感じられる風景

中庭の木々を囲うようなレイアウト。中庭の壁にはワンポイントに、沖縄で作られた花瓦が使われている中庭の木々を囲うようなレイアウト。中庭の壁にはワンポイントに、沖縄で作られた花瓦が使われている

内部だけでなく外部から物件を見た際、スクエアな外観が見られここにも“やさしいシカク”が体現されている。外観には左官職人が仕上げた「左官コテ仕上げ」の壁で柔らかさとぬくもりを演出していた。

物件の外側の沿道と中庭には豊かな植栽計画がたてられ、全体的に四季の情景を感じられるつくりになっている。武蔵新城エリアの昔ながらの街並みと相まって、都心へのアクセスがいい中でどこかほっとできる立地といえる。景観的にもうまく植栽と調和して街に溶け込んでいる。以前植栽がきちんと管理されているマンションは資産価値が下がりにくく人気を集めているという記事を出したが、今回の物件もどちらかというとそうした住まいにいい傾向がうかがえた。

シンプルな住まいだからこそ住み手の想像を広げ、居心地のいい空間を提供しているといえる。デザイン以外にも、例えばそれぞれの住まいの前には防災備蓄倉庫を装備していたり、オリックス電力による電力一括受電システムを設置している。また、メールボックス一体型宅配ボックスを採用。コンセプト通り、住まう人へのやさしさが随所に感じられた。

今回の物件に関しては残念ながら既に全戸完売。今後のマンション物件は、住まう人が重視したい要素が詰め込まれた物件に注目が集まるのかもしれない。

2015年 08月08日 08時00分