高級マンションを想わせるスタイリッシュなエントランスがお出迎え

「トランクルーム」と聞いて、みなさんはどんな空間をイメージするだろうか?

無機質な扉がズラリと並んだ殺風景なスペースを想像する方も多いと思うが、今回取材でお邪魔した品川区東品川にある寺田倉庫のワインセラー品川には「ここは高級マンションか?!」と思うほどのスタイリッシュな空間が広がっていた。

寺田倉庫では、現在『品川』セラーだけで378室、『都筑新石川』『二子玉川』『世田谷代田』を合わせると約1500室のワインセラーのレンタルをおこなっている。

“ワインのために部屋(トランクルーム)を借りる”というのは、何とも贅沢な気もするが、ここ数年のワインブームにのって20代、30代の若い世代の顧客の利用も増加しているという。

▲ワインセラー品川のエントランス。入口はオートロックになっており、<br />入退室は契約者に発行されるセキュリティカードで厳重に管理されている▲ワインセラー品川のエントランス。入口はオートロックになっており、
入退室は契約者に発行されるセキュリティカードで厳重に管理されている

ワインは「消費する」から「育てる」時代へ…
バブル時代とは目的がまったく異なる現代のワインブーム

日本の第一次ワインブームはバブル絶頂期の頃。バブル世代ど真ん中の筆者も鮮明に記憶しているが、当時は“高いワインを抜栓して浴びるように飲む”というのがトレンドだった。しかし、近年のワインブームはバブル期のそれとは目的がまったく異なっているようだ。

「バブル時代は“ワインを消費する”ことがトレンドでした。しかし、ワインの知識を深め、ワインをこよなく愛し、ワインに投資をする人たちが増えたことで、最近は“ワインを熟成させる”ことがトレンドになっています。良いワインを熟成させるということは、まるで我が子を育てるようなもの。大切な我が子のために“部屋を借りたい”というお客さまからのニーズにお応えすべく、一昨年倉庫をリニューアルしてワインセラーのスペースを拡大しました」(寺田倉庫広報・我喜屋菜津己さん談)。

▲ワインに影響を与えないよう、足音や震動が伝わりにくい建材を使ってデザインされたワインセラーの共用廊下。所蔵本数に応じて選べる大小様々な“部屋=セラー”があり、モデルルームも公開されている▲ワインに影響を与えないよう、足音や震動が伝わりにくい建材を使ってデザインされたワインセラーの共用廊下。所蔵本数に応じて選べる大小様々な“部屋=セラー”があり、モデルルームも公開されている

“ワインのテラダ”ならではの『安定した熟成環境』へのこだわり

もともと、寺田倉庫がワインセラーサービスをスタートしたのは25年前。“ワインのテラダ”と呼ばれ、熱心なワインラヴァーの間では「大切な財産(ワイン)を預けられるトランクルーム」としてその名が知られていた。2011年の東日本大震災の際にも、地震の揺れによるワインの被害は1件も無かったという。

一昨年のリニューアルの際には、“ワインのテラダ”としての長年のノウハウを生かし、ワイナリーのカーヴのような自然対流を再現した空間でワインを安定熟成できる環境作りに徹底的に取り組んだ。

「ワインは音や光、温度・湿度の変化を嫌いますから、セラーフロア内の照明は熱を発しにくいLED電球を取り付けています。また、音や振動の少ない加湿冷媒機を導入して室温14度・湿度70%目安の適正な管理をおこなってます。もともと、倉庫の建物自体が耐震設計を採り入れ境壁や扉も厚く設計されているため、万一の地震の際にも揺れにくい設計になっていますが、災害等による停電のときには自家発電が作動し、最長1週間セラー内を18度以内に保てるシステムになっています」(我喜屋さん談)。

▲こちらはワイン100箱が入るウォークインタイプ(モデルルーム)。セラー内にテーブルと椅子を置いて、一日中ここでワインと語り合うワインラヴァーも多いという。また、セラーにワインを運びこむ際にワインソムリエが同行し、プロのアドバイスを受けながら銘柄に合わせて保管位置を決めるケースもあるそうだ▲こちらはワイン100箱が入るウォークインタイプ(モデルルーム)。セラー内にテーブルと椅子を置いて、一日中ここでワインと語り合うワインラヴァーも多いという。また、セラーにワインを運びこむ際にワインソムリエが同行し、プロのアドバイスを受けながら銘柄に合わせて保管位置を決めるケースもあるそうだ

セラーフロアにはラウンジスペースも!
ケータリングサービスを利用してのパーティもOK!

▲ラウンジスペースで語る寺田倉庫の広報・我喜屋菜津己さん。後ろに見える緑の大きな扉は、寺田倉庫創業当初に実際に使われていた倉庫の扉をインテリアとして活用したものだそう。「倉庫は▲ラウンジスペースで語る寺田倉庫の広報・我喜屋菜津己さん。後ろに見える緑の大きな扉は、寺田倉庫創業当初に実際に使われていた倉庫の扉をインテリアとして活用したものだそう。「倉庫は"想庫"…今後もお客様の想いに寄り添いながら、ご要望に応じてお預かりしたワインの配送サービスなども展開できればと思っています」

セラーフロアの一番奥へ進むと、大きなバーカウンターのあるラウンジスペースが広がっていた。ゆったりとしたソファやテーブルも置かれている。

「ワインは“200m動かすだけで味が変わる”と言われるので、セラーから最も近い場所で大切なワインをじっくりと味わっていただきたいという想いから、このラウンジスペースが誕生しました。本来はワインのテイスティングスペースとして設置したものですが、ご要望に合わせてパーティスペースとしてもご利用いただけます」(我喜屋さん談)。


ちなみに、ラウンジ内にはキッチンはないが、系列のケータリング会社を利用してパーティメニューのケータリングを依頼することも可能だ。
※営業時間/9:00~17:30(月~金曜日の祝日と年末年始は休業)。事前予約をすれば時間外での利用も可。
※時間外のパーティ利用、ケータリングサービスは有料。

1本からでもOK!職場の仲間や友人同士でのシェアも可能!

さて、気になるのはセラーの利用料だが、一例を挙げると下記のような料金設定となっている。

●ロッカータイプ(S)………72本収納可(6箱程度)/月額1万1550円
●ロッカータイプ(L)………144本収納可(12箱程度)/月額1万7850円
●ウォークインタイプ(A)………1200本収納可(100箱程度)/月額5万9850円
●ウォークインタイプ(LL)………2400本収納可(200箱程度)/月額14万7000円
※空き状況は常に変動しているため詳しくは寺田倉庫へお問い合わせを。

ワインスクール等に通うOLグループやワイン会の仲間同士でロッカーをシェアするケースも増えているそうで、仮にロッカータイプ(S)を6人でシェアすれば、1人あたり月額2000円程度で利用できる計算になる。

“自宅で上質なワインを熟成させることに限界を感じている”というワインラヴァーの皆さん、ワインを大切に育むためのトランクルームレンタルを検討してみてはいかがだろうか?

■取材協力/寺田倉庫株式会社ホームページ
http://premium.terrada.co.jp/service/wine/

▲ロッカータイプのセラー。セラーには、カード・暗証番号・セラーの鍵の3点が揃わなければ入室できない仕組み。<br />グループでシェアする場合は、所定の審査を経て各自にカードと鍵が発行される▲ロッカータイプのセラー。セラーには、カード・暗証番号・セラーの鍵の3点が揃わなければ入室できない仕組み。
グループでシェアする場合は、所定の審査を経て各自にカードと鍵が発行される

2014年 03月03日 09時11分