可能なら引越し前に自治体の子育て支援サービスをチェック

自治体によって子育て支援への熱心さは異なる。自治体ホームページはもちろん、現地訪問時には子育て世帯と話してみるなどしてチェックを自治体によって子育て支援への熱心さは異なる。自治体ホームページはもちろん、現地訪問時には子育て世帯と話してみるなどしてチェックを

大人だけの暮らしと子どものいる暮らしで大きく異なるのは、公共サービスの必要性。大人だけなら、利用する必要を感じることはあまりないが、子どものいる暮らしでは必須。もし、子どもの誕生を機に引越しを考えるのであれば、可能な限り、自治体の公共サービスを事前に調べ、自分たちが利用したいサービスが用意されているかどうかをチェックしておきたい。

その際、注意したいのは妊娠期、乳児期、幼児期、就学期それぞれに充実したサービスが用意されている自治体はほぼ無いということ。妊娠期、乳児期は手厚いものの、小学校入学以降は今ひとつなどという例もあるし、その逆も。どの自治体も限られた予算でサービスを取捨選択しているためで、賃貸で暮らすなら、今必要なサービスをポイントに充実した自治体を選ぶのが現実的だろう。

具体的なチェックは自治体ホームページから。妊娠・出産、子育てなどのキーワードで情報がまとめられているはずだから、隣り合う自治体を比べてみると、サービスの違いが分かってくる。総じて、子育て関連の情報を一括して検索できるようにしているなど、情報発信に工夫がある自治体ほど、サービスも充実している傾向にあるようだ。また、下見で現地を訪れたら、役所、出張所などで住民のための便利帳、ガイドブックといった冊子をもらっておくと、住んだ後も役に立つ。

現地では子どもが利用しそうな施設の有無と位置、距離を確認

徒歩圏内の公園は忘れずにチェックする人が多いが、少し離れた場所の大型公園までは意識しない人が多い徒歩圏内の公園は忘れずにチェックする人が多いが、少し離れた場所の大型公園までは意識しない人が多い

妊娠中あるいは小さな子どもを連れての下見であれば、あらかじめ、確認しておきたい施設を地図などでチェック、経路も考えて無駄なく動けるようにしたい。冬場であれば、スリッパ持参で冷えないようにするなど、母体、子どもに対する配慮も必要だろう。

具体的に確認しておきたいのは役所や出張所、保健所、公園、児童館、図書館、保育所などの位置と距離。我が家から徒歩10分、理想を言えば5分圏内には欲しいところだ。段差、階段が多いより、平坦なルートが良いのは言うまでもない。ただし、大人の足で10分だとすると、子連れで15分、20分かかることもあるので、あらかじめ、そのつもりで考えておきたい。

公園では日常的に使える徒歩圏内のものと、車利用などで10~20分、多少遠くても休日などに家族揃って遊びに行ける規模の2種類があると使い勝手が良い。児童館、図書館などは外から建物を見るだけでなく、中に入ってみて、どのようなイベントが行われているか、利用状況はどうかなどを確かめてみよう。

医療機関も要チェック。大人なら勤務先の近くで利用する手もあるが、子どもの場合には近所の、すぐに行ける場所にかかりつけ医を作っておくのがなにかと安心だ。救急対応の総合病院があればベストだが、そうでない場合にはまず小児科の有無を確認、ついで内科、外科、歯科、耳鼻咽喉科などをチェックしたい。街によってはクリニックは多いものの、小児科はないこともある。

保育所では空き状況が気になるところだが、これについては自治体、時期、個人の状況などで異なり、下見時に確認しても分からないケースが大半。ただ、預けるとしたらどうかという観点で雰囲気だけでも見ておきたい。

死角、飛び出しをキーワードに周辺を見る

安全面を考えると、ガードレールや植栽などで明確に車道、歩道が別れているのが安全。ひったくり事件なども防げる安全面を考えると、ガードレールや植栽などで明確に車道、歩道が別れているのが安全。ひったくり事件なども防げる

子どもを狙った犯罪から我が子を守るためには、我が家周辺に人目につかない、死角になる場所がないかをチェックしてみること。たとえば、入口から園内が見通せない、植栽が繁茂しすぎていて子どもの姿が隠れてしまう、トイレが人目につかない場所にある公園などは危険である。そういう場所ではトイレやゴミ箱、水飲み場が汚かったり、ゴミが放置されていることも多いので、ぱっと見て荒れている印象がある場所の近くは避けたほうが無難。もし、近隣に住むことになった場合には、子どもを一人で遊びに行かせないよう、十分注意しよう。

最近、減少傾向にあるとはいえ、交通事故、車の事故にも注意を。子どもは何かに夢中になると周囲の状況が目に入らなくなり、いきなり飛び出すなど、大人が想像もできない行動をすることがある。飛び出したところが交通量の多い幹線道路だったりすると危険。住まい周辺の交通量は下見時に見ておくべきポイントだ。

また、敷地内に駐車場がある場合には車道と歩道が分離されていることが安全確保の第一歩。誤って車道を歩くことがないようにプランニングされているかどうか、駐車場の位置を確認かたがた見ておこう。

キッチン、風呂にバルコニー、家の中にも危険がいっぱい

チャイルドロックのあるガスコンロ。ロックしておけば子どもが誤って着火することが防げるチャイルドロックのあるガスコンロ。ロックしておけば子どもが誤って着火することが防げる

大人にとっては安全な我が家も、乳幼児にとっては危険がいっぱい。特に動き回れるようにはなったものの、まだまだ体が安定しない1歳児は事故に遭遇することが多い。年齢とともに減少はするものの、親の注意は必須。ちなみに事故が多いのは家事に忙しく、目を離してしまいがちな18時から20時である。

具体的に注意したい場所としては、キッチン、風呂場にバルコニー、階段など。まず、キッチンは子どもが勝手に入り込まないようにしたい。独立型なら良し、そうでない場合にはフェンスなどを利用する手がある。最近は子どもが誤って火を付けられないよう、チャイルドロックのついたガスコンロも増えている。包丁や電気ポットなどは手が届かないようにしておくことも大事だ。

風呂場もキッチン同様子どもが入り込まないよう、子どもの手が届かない高さに鍵があると安心。いきなり熱湯が出て火傷しないよう、サーモスタット付きの混合水栓がベターだ。誤って入り込んで溺れないよう、風呂には水を残しておかないようにも心がけたい。

バルコニーの手すりの高さは110センチ以上、隙間は11センチ以下(一部は9センチ以下)と基準があり、よほど古い建物でない限りは転落防止に配慮されているはず。ただ、そこに足場になるものがあると、子どもがよじ登ってしまうことも考えられるため、バルコニーではエアコンの室外機の位置に注意。暮らし始めてからも、余分なモノを置かないように心したい。また、高層階などでは突風でドアが煽られることがあるので、ドアストッパーのついた物件だと指などを挟む危険が回避でき、安心だ。

2013年 11月15日 09時49分