産後の快適な環境づくりは、家具選びから

赤ちゃんのための家具選びは楽しいが、成長は思っているよりも早いため、レンタルやリサイクルも賢く利用したい赤ちゃんのための家具選びは楽しいが、成長は思っているよりも早いため、レンタルやリサイクルも賢く利用したい

赤ちゃんの誕生はとても嬉しいこと。わくわくしながら準備をするのも楽しいが、揃えるものは意外と多い。肌着やベビーウェア、授乳関連グッズ、ねんねグッズ、お風呂グッズ、おむつグッズなど、さまざまなものが必要だ。

赤ちゃんの成長は思っているよりも早いため、買い揃えても使う期間はとても短い。特にベビーベッドやベビーチェアなどの大型家具は、購入すると処分に困るためレンタル品やリサイクル品を利用する家庭も増えている。購入するにしても、金額の大きい買い物になるため失敗したくない人も多いだろう。

そこで今回は、赤ちゃんのために準備しておきたい大型家具と選び方のポイントをご紹介する。購入時期は必要になったタイミングで問題はないが、生まれる前に夫婦で話し合っておくと安心である。

これから始まる大変な育児を乗り切るためにも、快適な環境づくりに取り組もう。

予算10万以下で済ませたいなら、大型家具はレンタルがおすすめ

ユニ・チャーム株式会社が行った「妊娠、出産、育児にかかるお金の実態を分析」調査によると、出産準備品にかかった費用は5万円未満が35.3%と最も多い。次いで5万円以上10万円未満が33.9%。10万円未満で済ませた人は、なんと約7割を占める。一方で出産までに最低限そろえるべき準備品の合計金額は、約143,250円との調査結果が出た。

すべて自己負担すると本来であれば15万弱かかるが、それよりも低く抑えている人が大半なのである。これは、お祝い品やおさがり・レンタルなどで上手にやりくりしていることがわかる。

最近では、ベビーベッドを始めベビーチェア・ベビーサークル・ベビーカー・チャイルドシートをレンタルする家庭が多い。配送から組み立て・引き取りまで業者に依頼することができるため、経済的かつ手間がかからないのが人気の理由だ。

今回は、赤ちゃんといる時間が多い自宅で使用するベビーベッド・ベビーチェア・ベビーサークルの3点に絞って紹介したい。

ベビーベッドは、「サイズ」と「機能」に注目!

ベビーベッドを選ぶ基準は、安全性と日々の育児のしやすさベビーベッドを選ぶ基準は、安全性と日々の育児のしやすさ

ベビーベッドは、「サイズ」と「機能」に注目すると良い。一般的なベビーベッドは、赤ちゃんが落ちないように柵などで囲ってあり、お世話しやすいように1面分の柵は下げられるようになっているものがほとんどだ。選ぶ基準は、赤ちゃんにとって安全場所が確保でき、大人がお世話をしやすいかどうか。ここでは具体的なチェックポイントを見てみよう。

1.サイズ
ベビーベッドには、大きくわけて2つのサイズがある。120cm×70cmのスタンダードのサイズか、90cm×60cmのミニサイズである。部屋の大きさに合わせて選んでみよう。

2.高さ
大人用のベッドと併設する場合は、ベビーベッドの高さと同じぐらいになるか確認しておくと良い。ベッド同士を密着させれば、就寝時でも赤ちゃんの様子が分かる。床置きできる低いベビーベッドも販売されているので、布団派の家族でも問題はない。

3.キャスターの有無
キャスターつきのベビーベッドなら、リビングと寝室の移動もストレスなしである。

4.安全マークの確認
日本で販売するベビーベッドは、製品安全協会で定められた基準をクリアした物のみが販売できるルールとなっている。PSCマークが付いているか確認しておくと安心である。

ベビーベッドの使用期限は、24ヶ月を目安に作られている場合がほとんどである。一般的にはつかまり立ちができる8ヶ月を目安に、ベビーベッド卒業を迎える家庭が多いようだ。

ベビーベッドは、ベビーサークル・収納ラック・机に組み替え可能なものもある。用途に合わせて選んでみよう。

ベビーチェアは、赤ちゃんの安全性も考慮して

ベビーチェアは赤ちゃんの目線に立って、重心の低いものを選ぶベビーチェアは赤ちゃんの目線に立って、重心の低いものを選ぶ

ベビーチェアは、7ヶ月頃から使い始める家庭が多いようだ。これはちょうど、離乳食のごっくん期に移行した時期にあたる。ベビーチェアの使用基準は、腰が据わっているかどうか。月齢基準ではなく、子どもの成長基準にあわせて使い始めよう。実際に座らせてみて、赤ちゃんが喜ぶものを選ぶのがおすすめだ。

ここでは、ベビーチェアを選ぶポイントを紹介する。

1.ベビーチェアは、大きく4種類
ベビーチェアには、「ハイチェア」「ローチェア」「デスクチェア」「ハイ&ロー調整可能なチェア」と大きく4種類ある。「デスクチェア」は、直接ダイニングテーブルに取り付け可能だ。軽量タイプもあるため、帰省の際に役立ったとの声も良く聞かれる。食事メインか、遊びメインかを基準に購入すると良いだろう。

2.使用期間の確認
ベビーチェアの使用年齢制限は、幅広い。小学生になっても使えるチェアも販売されているほどだ。使用期間を決めておくと良いだろう。

3.テーブル・足置きの有無
赤ちゃん専用のテーブル付きチェアを用意すれば、ダイニングテーブルへのいたずら防止ができるので安心である。
長く使いたいなら、座板と足置き板の取り付け位置が調節できる足置きを選ぶのがおすすめだ。

4.折りたたみの有無
スペースを考えるなら、コンパクトになる折りたたみ式もおすすめだ。

5.安全性
乳幼児のベビーチェア転倒事故は多い。ハイチェアは背もたれに寄り掛かった拍子に後ろに倒れてしまうケースや、身を乗り出して転落するケース、チェアごと倒れるケースなどがよく起こる事故だ。そのため赤ちゃんの目線に立って、重心の低いものを選ぶのが良い。

その他、デザインやカラーなどお気に入りのチェアを見つけてみよう。

1歳前にはベビーサークル使用の検討を

赤ちゃんの活動範囲が広がってきたら、ベビーサークルを準備しておこう。使用開始の目安は、寝返りが上手にできるようになってきた頃。ズリバイやハイハイを始めたら、ぜひ検討してみよう。

素材は、プラスチック・木製・メッシュ・マットなど幅広い。メッシュ素材だと、万が一頭をぶつけても安心である。サークルは、壁面に知育玩具パネルがついたものや、木のぬくもりを感じられるものなどデザインも豊富である。

最も重要なことは、大型家具を置くためのスペースを確保することだ。日当たりが良く、エアコンの風がなるべく当たらず、家族の目に届く範囲に設置するのが理想である。すこしずつ家の整理整頓を始めておこう。

いずれの家具も、用意があれば母親の負担を減らすことができるすぐれものだ。賢く揃えて、快適な暮らしを実現していただきたい。

■参考URL
(1)東京都生活文化局消費生活部
「平成22年度調査報告書 ベビーベッドのレンタル・リサイクル品の安全に関する調査」

(2)「妊娠、出産、育児にかかるお金の実態を分析」
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●アンケート実施期間:2008年8月20日~8月26日
●対象:ベビータウン会員(回答者数:2,830名)
●出典:育児情報サイト『ベビータウン(http://www.babytown.jp/)』
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(3)「出産の準備品にかかる費用【お金編】」
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●出典:妊娠・出産情報サイト『プレママタウン(https://www.premama.jp)』
●2017年1月現在の目安
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赤ちゃんの活動範囲が広がってきたら、ベビーサークルも準備したい赤ちゃんの活動範囲が広がってきたら、ベビーサークルも準備したい

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