季節の節目に片づけたいアイテム
活躍する季節が限定的なものを、そのまま放置して気が付けば数か月経ってしまった…という人も多くいるのではないだろうか。
そろそろ夏の終わりが近づき、秋の涼しさを感じ始める時期となる。夏に活躍したアイテムたちを片づけるにはよいタイミングであるこの時期を逃さずに、家のなかにある夏用品の片づけをしよう。
前回は夏物の浴衣や水着、サンダルなどの衣類のお手入れと収納方法についてご紹介した。(夏がやってくる!帽子、浴衣や水着、サンダル。夏物のメンテナンスと収納のポイント)
今回は、扇風機やござ、旅行に利用したバッグや海で楽しんだアイテムなどのメンテナンス方法と、収納法についてお届けする。
扇風機は掃除をしながらコンパクトな収納を
扇風機を収納する際によく見かけるのが、ビニール袋や扇風機の収納袋に入れる方法だ。だが、そのまま押入れなどに収納すると場所をとってしまう。また来年使うまで、長期間に渡って収納することになるので、収納前には掃除をしておくのが好ましい。掃除をしながら部品を取り外し、バラせる部分はバラしてから収納するのが効率的だろう。最近の扇風機のなかには、折りたためたりコンパクトに収納ができるものもあるようだ。収納場所が確保できない人は扇風機を購入する際にそういったモデルを探してみるのもいいだろう。
説明書を確認しながら、まずは扇風機のカバーを外す。前後のカバーを留めるクリップのようなものが付いており、その部分を外すとカバーを取り外すことができる。次に、羽根や土台、首の部分など分解できる箇所を外していこう。
日常で掃除をしていたとしても、カバーと羽根は特にホコリが付着しやすいパーツ。細かい部分の汚れは落としにくいので、歯ブラシなどを使って水洗いしよう。洗浄した後はしっかりと乾かして水気を取ることを忘れずに。
モーターの機械部分は水濡れに注意が必要だ。乾いた布で拭き上げよう。ホコリの除去が不十分だとモーターを詰まらせてしまうこともあるので、念入りに行うのがポイントである。
ひととおりの掃除が終わったら収納となる。収納する際は、土台や細かい部品を扇風機本体のカバーの中に入れてひとつにまとめるととてもコンパクトになる。最後はビニールや収納袋にいれてほこりがかぶらないようにカバーして保管しよう。
ござに湿気と直射日光は厳禁
い草を使用したござやラグは夏らしく涼しげである。だが、意外にもデリケートな素材なのでお手入れには注意が必要である。
お手入れの際は、乾いた布で表裏をしっかりと拭く。汚れが付いてしまって取れない場合は、固く絞った雑巾でたたくように汚れを落とす。この時に、完全に乾いたことを確認すること。掃除機を使用して汚れを取るならば、目地に沿ってやさしくかけていこう。
収納する前に陰干しをして湿気を取ることで、カビを防ぐ効果もある。直射日光が当たると変色してしまうため、風通しのよい日陰に干すこと。また、乾燥させすぎるとい草の繊維が壊れてしまうので気を付けよう。
湿気が大敵のい草のござは、湿度の低い暗所に保管するのがおすすめだ。冬場にありがちな、加湿器のある部屋の隅に置きっぱなしにするというようなことは避けたい。
旅行後のカバンにもお手入れが必要
夏のレジャーや旅行で活躍したカバンやバッグにも、収納の前にメンテナンスをしてあげよう。
スーツケースは、まず全体を濡れた雑巾でひととおり拭き取り、ホコリや汚れを落としておく。なかでも、スーツケースのキャスター部分は地面を転がり続け、特に汚れが附着する部分だ。雑巾で拭き、糸くずやゴミなどが絡まっていないかを確認。また、養生テープなど粘着部の上でキャスターを転がすと細かいゴミが取り除ける。
最後に、内部まで拭き上げたら乾燥させてから収納しよう。
大きなボストンバッグなどは、水洗いができる素材のものは水洗いをしよう。できないものは雑巾などで外側と内側の汚れを取り除く。その後は裏返しにして、完全に乾くまで風通しのよい日陰で干そう。
スーツケースもボストンバッグも、どちらもお手入れのあとはしっかりと乾燥させること。湿ったまま収納してしまうと、カビの原因になってしまうので注意しよう。
水辺の定番、浮き輪やビーチボールの片づけ方
海やプールで遊んだあとの浮き輪やビーチボール。そのまま収納して翌年の夏に取り出したら、ビニールがくっついてしまったり、破れてしまったりと取り返しのつかない事態になることも。最悪のケースを防ぐためには、やはり正しいお手入れが必要だろう。
海水やプールの水には塩分や塩素が含まれており、これが傷む原因になる。洗剤を使って洗い流そう。この時、空気を入れたまま洗った方がシワにならず、キレイに洗うことができる。
その後、水分をよく拭き取り日陰に干す。完全に乾いたのを確認したら空気を抜こう。
畳む時には、表面にベビーパウダーをふっておくと、ビニールがくっつくのを防げる。収納時に保管する際も、くっついてしまわないよう注意したい。
まだまだ暑さは続きそうだが、秋の足音が聞こえてくる前に、夏に使用したアイテムのお手入れや整理を行ってみてはいかがだろうか。次のシーズンも心地よく使えるようなメンテナンスをして、また来年の出番に備えたいものだ。
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