家のデザイン性を高めてくれるタイルの注目度が上昇中

タイルならではの美しさや質感で、アーティスティックなデザイン空間を実現できる。(画像提供:名古屋モザイク工業)タイルならではの美しさや質感で、アーティスティックなデザイン空間を実現できる。(画像提供:名古屋モザイク工業)

水に強く、汚れも落としやすいタイルは、外壁などのエクステリア、内装では洗面所などの水まわりに使われることが多い。最近では、リビングの床や壁などでも使われるようになり、インテリアのポイントとなる要素もかねそなえた存在として、注目が高まっている。

そこで、岐阜県に本社をおく名古屋モザイク工業株式会社の名古屋ショールームを取材。1938年創業の同社は、自社製品をはじめ10,000点以上の国内外のタイルを扱う老舗総合メーカーだ。ショールーム担当リーダーの森智子さんにお話しを伺いながら、タイルの世界を探ってみた。

そもそも、タイルとはどんなもの?

「タイルとは、大きなカテゴリーでいうと表面をおおうものを意味します。基本は土を焼いて作ったもので、材質によりどこに使うかが変わってきます。例えば、鮮やかな色を再現しにくい磁器質は、主に外装に。反対に陶器質のデザインタイルは、色や質感を重視しているので、主に内装壁に使用されます」

床用でも水に濡れたときにすべりやすいかすべりにくいかによって屋内用・屋外用が変わるし、それだけに種類も豊富。同ショールームにも、玄関や庭などに使う大きなものから、ワンポイントとして使える小さなサイズのものまでがそろっている。特にガラスモザイクやモザイクタイル、立体的なデザインのものまでがパネル状の見本となって壁一面に並べられたコーナーが見どころだという。実に144枚のパネルが並び、さまざまな種類を見比べることができる。

「ショールームに来て下さる方は、どこにどんな感じのものを使いたいとだいたい決めていらっしゃる方が多いです。ハウスメーカーさんと打ち合わせが進んで、ここは好きなものを張っていいですよとか、この場所にはこんなものはどうですか?とカタログを見られたりして、それを実際に見に来ましたという方も。でもこれだけ種類がありますから、そこからまた使いたくなる場所や種類が広がっていく方も多いんですけどね(笑)」

名古屋モザイク工業・名古屋ショールーム。今回お話を伺った森さんの後ろにあるのが、144種類がパネル状に並べられたタイル。名古屋モザイク工業・名古屋ショールーム。今回お話を伺った森さんの後ろにあるのが、144種類がパネル状に並べられたタイル。

オシャレなインテリアが話題となったドラマに使用されたタイルも!

現在は様々なところにタイルを使うことが多くはなっているが、それでもやはり多いのはキッチンや洗面所。

「キッチンや洗面所が多いのは、お掃除のしやすさもあるからですが、最近はキッチンですと、ペニンシュラ型(対面キッチン)が増えたのもあり、シンクや加熱調理機器まわりはステンレスだけれど、リビングから見える場所をタイルにするというケースが増えてきています」

色合いや風合い、デザインで、空間にアクセントがつけられるのがタイルの人気を高めているようだ。では、現在の流行のタイルというのはどんなものなのだろうか。

「例えば、床タイルは内外ともに木目や石目の模様が入っていたり、色むらのあるテラコッタ調などのナチュラルなテイストの輸入タイルが増えており、屋内壁タイルはレリーフタイルや、複数の別のタイルを組み合わせたりする使い方がオリジナリティがあり人気です。カフェのような家が好まれていることから、白色のタイルも定番人気ですね。ですが、インテリアの好みはお客様によって本当にいろいろなので、お好みのイメージを実現できるよう、一緒に考え、提案するようにしています」

素材や柄などは技術の進歩でも日々変わっていくものでもあるし、流行を取り入れつつも、長く住み続ける家だけに、納得できるように自分の好みを優先したほうがよいのかもしれない。

そんななかで、密かに話題?となっているのが、コラベルという商品だそうだ。これは2年ほど前のドラマで、主人公の部屋の壁に使われていたもの。インターネットで情報が紹介されたこともあり、問い合わせも多いという。こちらでは、コーナーを設けて、色の組み合わせをシミュレーションできるようにしている。

ドラマのセットに使われて人気となっている、コラベルというタイル。バラタイルと枠が用意されているので、好きな色のタイルを組み合わせてシミュレーションもできる。ドラマのセットに使われて人気となっている、コラベルというタイル。バラタイルと枠が用意されているので、好きな色のタイルを組み合わせてシミュレーションもできる。

オリジナルパターンを考えていた人に! シミュレーションプログラムが便利

名古屋モザイクのホームページにあるシミュレーターの操作画面。写真はアートモザイク施釉15.5角という商品のサンプルパターン。こんな動物の絵柄もオリジナルでも簡単にできるので、思わず時間を忘れてしまうほどに楽しい。シミュレーションできる商品は15種類。名古屋モザイクのホームページにあるシミュレーターの操作画面。写真はアートモザイク施釉15.5角という商品のサンプルパターン。こんな動物の絵柄もオリジナルでも簡単にできるので、思わず時間を忘れてしまうほどに楽しい。シミュレーションできる商品は15種類。

モザイクタイルの魅力は色のミックスや、1ピースずつ組み合わせてオリジナルのデザインを作り出せるところ。自分の思い描くパターンを作りたいときに便利なのが、同社のホームページで公開しているモザイクタイルのシミュレーターだ。

「イメージを膨らませていただくことができ、最近利用される方が多くなってきました。ただ、実際の色がわかりづらいところもありますので、ショールームで実際の色を確認していただくのがよいかと思います。前述のコラベルはシミュレーターで作ったものを、実際に並べに来られる方が多いですよ」

シミュレーターの利用は、ソフトのインストールや会員登録の必要はなく、実に簡単だ。シミュレーションしたい商品を選択し、シート状にレイアウトされたところに配置していくだけ。例えば四角いタイルを使って花の絵を、というときも自分で紙などに書くよりも、簡単で正確にできるのがうれしい。サンプルパターンというのもあるので、人気のパターンから好みの色に変えるだけということもできる。仕上がったものはJPG、PDFで保存できるので、それをプリントアウトしてショールームで実際の色味や質感を確認するのがおすすめだ。

イメージを具現化できるショールーム

カタログも用意されているが、間近で見ることで質感がよくわかる。無料でもらえるサンプルが用意されているので、持ち帰ってじっくりと検討することもできる。カタログも用意されているが、間近で見ることで質感がよくわかる。無料でもらえるサンプルが用意されているので、持ち帰ってじっくりと検討することもできる。

タイルは色、素材感で印象がガラリと変わる。「カーテンなどとは違って、施工をしますので、すぐに変えられるものでもありません。じっくり考えてもらいたいですね」と森さん。

同社のショールームは予約不要なので、買い物帰りなどにフラリと立ち寄ることができるのが利点。週末には家族で訪れる人も多いそうだ。営業担当者がぴったりとくっついて購入せざるをえなくなるんじゃないだろうか…なんて心配もなし。こちらでは、自由に見ていただけるようにと距離感を保つようにしているとのこと。聞きたいことがあればしっかりと答えてくれるし、見るだけならそれでOK。写真撮影も基本はOKだ。

こうじゃなかった、なんて後悔はしたくない。上手にショールームを活用して納得できる家づくりをしたいものだ。同社は全国に8ヶ所のショールームがある。実際に手に取ることでイメージがぐっと近づくこともある。まずは気軽に訪れてみてはどうだろうか。

■取材協力:名古屋モザイク工業株式会社
      http://nagoya-mosaic.co.jp/

2014年 09月25日 11時17分