クローズアップされる高齢者の孤独、徘徊、迷子などの問題

急速に少子高齢化社会へと進む中、高齢者の孤独、徘徊、迷子といった問題がクローズアップされている。一人暮らしの高齢者が自宅に引きこもりがちになったり、近所づきあいが減ったりすることで問題の発覚が遅れ、より深刻化する傾向が強くなっているのだ。

このような背景からマンション管理大手の株式会社東急コミュニティーとソフトバンクテレコム株式会社、セントラル警備保障株式会社(以下CSP)、株式会社プレステージ・インターナショナル(以下PI)が業務提携し、携帯端末をお守り代わりに持ち歩けるサービス「まもりっち」を開始した。
http://www.tokyu-com.co.jp/company/newsrelease/pdf/10140716.pdf

東急コミュニティーが提供するサービス「家族力・プラス」のオプションとして携帯端末を利用し、CSPの駆けつけサービス「ケータイdeアシスト」と「家族力・プラス」を運営するPIの傾聴・相談・安否確認を連携させたサービスだ。
以前から電話や電気ポットなどを利用した高齢者見守りサービスは存在したが、同サービスのように携帯端末を利用して外出先でも見守れるものは珍しい。
では、具体的にどのようなサービスか見ていこう。

携帯端末を持ち歩くことでいつでも家族に位置情報を送信

基本となるサービス「家族力・プラス」は、東急コミュニティーが管理受託するマンション居住者向けに水のトラブル30分無料など40種類のメニューを用意。運営はPIに委託しており会費は月額300円/戸(税別)となっている。2014年3月末現在で約6万世帯が利用中だ。
今回紹介する「まもりっち」は、このサービスのオプションとして展開。サービス内容は以下のようなものになる。

①携帯端末のブザーを引っぱると外出先で迷子になっても家族に位置情報付きメールが送られる
②位置情報を受信した家族は、CSPのパトロール員に駆けつけを依頼できる
③いざという時には、あらかじめ登録しておいた、まもりっちコールセンター、CSPケータイdeアシストコールセンター、家族などの合計3件にワンタッチで通話が可能
④PIが提供する「傾聴・相談サービス」やコールセンターから電話をかけて健康状態や安否を確認する「お元気コール」もオプション(月額税抜き300円)で利用できる

「まもりっち」の利用料金は月額1500円(税別)だが、2015年12月利用分まではサービス開始記念キャンペーンとして月額1000円(税別)で提供している。
*通話料、通信料は別途

「まもりっち」イメージ図。非常時はブザーを引っ張ることでパトロール員が駆けつける。また、ワンタッチボタンを押すことでコールセンターや家族と通話ができる(資料提供:東急コミュニティー)「まもりっち」イメージ図。非常時はブザーを引っ張ることでパトロール員が駆けつける。また、ワンタッチボタンを押すことでコールセンターや家族と通話ができる(資料提供:東急コミュニティー)

見守り、バリアフリーリフォームなど高齢者向けサービスの充実に期待

現在同サービスを利用できるのは、「家族力・プラス」の会員またはその家族に限られている。しかし東急コミュニティーは、反響次第では対象者の拡大も検討するとのこと。

今後はこのような見守りサービスのほか、70代・80代になっても住み慣れたマンションから離れたくないと考える人に向けたバリアフリーリフォームといった高齢者向けのサービスがますます充実してくるはずだ。
人間だれでも必ず老いる。高齢者が安心して暮らせるサービスや住まいづくりは大歓迎ではないだろうか。

「まもりっち」で使用するソフトバンクモバイルの携帯端末。シンプルな操作性と見やすい画面が特長。使用する端末カラーはホワイト(資料提供:東急コミュニティー)「まもりっち」で使用するソフトバンクモバイルの携帯端末。シンプルな操作性と見やすい画面が特長。使用する端末カラーはホワイト(資料提供:東急コミュニティー)

2014年 09月03日 12時04分