災害時も安心して暮らせる家づくり

地震、水害や土砂災害などの発生に備えて、防災用品や食料の備蓄など自分たちでできる防災も心がけたい地震、水害や土砂災害などの発生に備えて、防災用品や食料の備蓄など自分たちでできる防災も心がけたい

近年日本を襲う未曽有の災害。
今年7月に起こった熱海での土砂災害(令和3年7月伊豆山土砂災害)も記憶に新しいだろう。日本の自然災害の発生件数と被害はこの数十年増加傾向にある(※1)。

自然災害の種類別に発生件数を見ると最も多いのが台風で地震、洪水がその後に続いている。今までは災害=地震という印象が強かったが、上記データを見ると地震だけでなくさまざまな災害を想定しての暮らしをしていく時代になってきたといえよう。

災害にも、事象が起こる「一次災害」と一次災害に付随して起こる停電などの「二次災害」があり“住まい”という観点でこの2つに対してどう備えていくかが課題ともなっている。

災害時に困ったこととして、株式会社住環境研究所 防災・災害意識と住まい調査 2019年(※2)では「家の片付け、掃除」26.6%、「停電、計画停電などで自宅の電気が使えない」25.7%、「食料の入手」25.0%、「飲み水の入手」23.3%、「自宅の水洗トイレが使えない」 23.2%の順となっている。

また、断水経験者が困ったことは、「自宅の水洗トイレが使えない」38.5%、「飲み水の入手」37.4%、 「食料の入手」34.2%。停電経験者では「停電、計画停電などで自宅の電気が使えない」31.2%、 「食料の入手」29.0%、「家の片付け、掃除」28.1%となっており、 この結果から、被災後は住まいのライフラインに関しての備えが難しいことがうかがえる。

上記から、災害に対しての備えは一次災害には「家自体の強さ」、二次災害では「ライフラインを自給自足していく家」が被災後の生活を支えるポイントになるであろう。
言葉を変えると、「災害時にわが家が避難所になる」といった観点での家づくりが求められる時代になってくるのではないかと思う。

そういった時代背景を踏まえ、さまざまな災害を想定し「街や家が災害に備える」住宅づくりをしている会社を今回は特集で取り上げる。

(※1)中小企業庁引用
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2019/PDF/chusho/05Hakusyo_part3_chap2_web.pdff

(※2)株式会社住環境研究所 防災・災害意識と住まい調査 2019年
https://www.sekisuiheim.com/info/press/20190515.pdf

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