今年の梅雨入りはいつ?今年の夏は暑い?
2016年4月11日、気象庁は今年の夏の8月までにはラニーニャ現象が発生する可能性がある、と発表した。
ラニーニャ現象とは、エルニーニョ現象と逆で、太平洋赤道域の日付変更線の南米ペルー沖付近の海水温が低くなり、温かい海水が太平洋の西側へと流れ込む。今年はエルニーニョ現象も発生しており、気象庁によると、エルニーニョ現象が終わる同年にラニーニャ現象が始まるのは、2010年の夏以来らしい。ちなみにこの2010年は、沖縄や奄美を除き日本全国で平年より暑くなり、北日本、東日本は記録的猛暑の夏となった。
また梅雨入りだが、気象庁のホームページによると昨年の梅雨入りは6月3日ごろ、平年では6月8日ごろで、今年は沖縄・奄美地方の5月16日ごろを皮切りに関東甲信地方も6月5日ごろと発表された(2016年6月7日現在)。梅雨入り・梅雨明けの日付は“ごろ”とあるように、“確定した日”ではないようだ。では、どうやって“梅雨入り”の日付を決めているのだろうか?
梅雨の前には、天気の良い日が続いてから、比較的雨が多く日照時間が少ない日が続く…という移り変わりの時期が5日ほどある。梅雨入りも梅雨明けも、各地方にある気象台が観測している結果と、1週間後までの中期予報を組み合わせて決めているようだ。気象庁の1951年から2015年までの関東甲信越地方の梅雨入り時期のデータを見ると、過去最も早い梅雨入りは1963年の5月6日ごろで、最も遅い梅雨入りは1967年と2007年の6月22日ごろだった。
今年の梅雨は、日本付近に南からの温かく湿った空気が入りやすい見込みとなっており、太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、梅雨前線が停滞する日が多いようだ。全国的に梅雨らしいぐずついた天気となり、特に関東から九州の太平洋側と沖縄・奄美では大雨の恐れと予測される。熊本などの地震による震災地域を含めて、土砂災害、洪水・浸水などに注意が必要となる。梅雨時期の気温も平年より高く、蒸し暑い日が続きそうだ。
この時期は、住まいにも湿気対策や暑さ対策が必要。じめじめした時期ではあるが、なるべく快適に過ごせるように準備をしたいものだ。
公開日:




