おススメする「5大アイテム」とは?

佐々木さんがお勧めする100円グッズの5大アイテム佐々木さんがお勧めする100円グッズの5大アイテム

なかなかモノが減らない! うまく収納できない! テレビ番組や雑誌で紹介された整理・収納方法を試してみたけれど、思うような成果が出ない…。そんな経験はないだろうか。それどころか、収納グッズを購入したものの結局、使わずじまい、なんてことも…。

そこで役立ちそうなのが、気軽な100円グッズで無駄なく収納するノウハウだ。北海道旭川市を拠点に活動する整理収納アドバイザー佐々木亜弥さんの講座が7月30日、旭川道新文化センターであり、実践法を吸収してきた。

佐々木さんがおススメするのは、100円グッズの「5大アイテム」だ。▽カゴ・バスケット▽つっぱり棒▽S字フック▽ワイヤーネット▽ファイルボックス。はじめに、それぞれのグッズの特徴や賢い使い方を押さえよう。

5大アイテムの具体的な使い方のコツは?

カゴ・バスケットは、置く場所や、何を収納するのかという使い方を考えるのがコツ。色や素材はいろいろな種類があるので、それを揃えるとスッキリして見えるという。見える所に置くなら籐のカゴ、見えない場所ならプラスチック、中身を確認したい場合はメッシュスチールなど、選択の幅は広い。また、なるべく直角のものを選ぶと、隙間を減らせる。

つっぱり棒は、工夫次第でいろいろな使い方ができるのが特徴。タオルハンガーになるのはもちろん、トイレットペーパーを横に置くこともできるし、掃除用具を吊るすこともできる。2本を水平に通せば、本を並べることもできる。注意すべきなのは、つっぱる場所の幅と、掛ける物の重さを確かめること。100円ショップのつっぱり棒は耐荷重の制約が厳しい。縮んでいる状態だと筒状の部材は二重になっているが、伸ばすと二重の部分が少なくなり、支える力が弱くなる。商品の収縮時の長さと、実際に必要とする長さができるだけ近いものを選ぶのがキモだ。

S字フックは、素材や色、形、大きさがさまざまで、特にプラスチック製だと色や形が豊富で選びやすい。ステンレス製だと耐久性があり、デニムのズボンなど重たいものにも耐えられる。つっばり棒やワイヤーネットなどと組み合わせると、使い道の幅がぐんと広がる優秀選手だ。

ワイヤーネットはキッチンや洗面で活躍するほか、アクセサリーを掛けたり、新聞ラックになったりする。折りたたんだり2枚を組み合わせたりして「山」の形をつくり、タコ糸などをストッパーにして自立させると、濡れたタオルや雪まみれになった手袋を干すのにぴったりだ。

ファイルボックスは、フライパンやタオル、トイレットペーパー、書類などさまざまな物を収納できるが、物に応じて、大きさや形、出っ張り具合などを合わせるのが欠かせない。例えばキッチン下の収納なら、引き出しの深さや調理器具の大きさなどをあらかじめ採寸して検討する。また、なるべく直角のものを選ぶのがおススメ。底部に向かってすぼんでいくような、断面が台形状のものだと、スタッキングはできるものの無駄なスペースが生じ、ほこりもたまりやすいからだ。

つっぱり棒でクローゼット内の空間を有効に使える(左) S字フックとワイヤーネットを組み合わせると幅が広がる(右上)ファイルボックスで調理器具を効率よく収納できる(右下)つっぱり棒でクローゼット内の空間を有効に使える(左) S字フックとワイヤーネットを組み合わせると幅が広がる(右上)ファイルボックスで調理器具を効率よく収納できる(右下)

購入時の5大ポイントを押さえて、さまざまな組み合わせを

講座で100円グッズの組み合わせのコツを解説する佐々木さん講座で100円グッズの組み合わせのコツを解説する佐々木さん

グッズごとの特色をつかんだ上で、購入時の5つのポイントを覚えておきたい。

①まず、自宅でサイズを測ること。収納する場所と収納グッズのサイズを事前に調べ、内寸と外寸の違いにも注意を払う必要がある。もしサイズが心配になったら、「いったん家に帰って、入るかどうかの確認を」と佐々木さん。

②出かける際に、サイズを書いたメモやメジャー、電卓(スマホ)を忘れないこと。店舗で商品を選ぶときに、失敗しないよう念入りにサイズをチェックする。

③欲しいものがなければ、他の店舗にも行ってみること。同じ系列の100円ショップでも、店舗によって扱っているアイテムが違うことがあるので、こまめに複数店舗を回ってみるのは有効で、直営かフランチャイズかでも品揃えが違うことがあるという。

④シンプルさと色数を意識すること。シンプルなデザインのグッズを選び、色数を減らしたり揃えたりすることで、使い勝手をよくすることができるのだとか。

⑤100円だからといって買い過ぎないこと。安いからと、ついつい吟味せずに買い物カートに入れる恐れがあるので、事前にきちんと調べ、時に根気よく店舗を回り、「効率的な収納のため」という目的を忘れずに選ぶことが大切だ。

生活を豊かにするための整理→収納を

100円グッズの特徴は、さまざまなメーカーから多くのラインナップが発売されていること。佐々木さんは「いろんなメーカーのものを組み合わせることで、自分にとって使いやすい収納を実現できる。自分は何が好きなのか、買い物中に意識すると、無駄な買い物を減らせるかもしれません」と話す。

そして忘れてはいけないのは、「収納はまず整理から」というポイント。

佐々木さんの伝授する整理術はこうだ。

いま収納しているものをまず、全部出してみる。「こんなにモノがあったんだ…」と現実を受け入れることが第一歩で、そして自分がどんなものを好んで購入しているかという傾向を認識する。次に、あるものを分ける=ふるいにかける。ここで大事なのは、「使えるか、使えないか」ではなくて「使っているか、使っていないか」という基準を曲げないことだそう。

ここまで、手軽な100円グッズを使う収納と整理の具体的なノウハウを紹介したが、その前段階で大切になってくる心構えについて佐々木さんに教えてもらおう。整理・収納の効果を知っているかどうかで、モチベーションが大きく変わるらしく、佐々木さんは講座でもその点を入念に説明していた。

「片付けができない」と悩んでいる人には2パターンあるという。1つは、やり方を知らないだけ。もう1つは、片付けの効果を実感した経験がない、というもの。前者はノウハウを身に着けることである程度間に合いそうだが、後者は効果をイメージすることがカギになりそうだ。

「整理や収納のコツを教える、というと、『これはいらないから捨てましょう』というイメージをよく持たれます。でもそうではなくて、10人いれば10通りある、それぞれの望む暮らしを実現することなんです。そして、思い描く暮らしが整ってくると、余計なストレスや障害が減り、やりたかったことができるようになるんです」と佐々木さんは言う。

そしてその近道は、「キッチンはこうすれば使いやすいかも」「家族で気持ち良く過ごせるリビングって、どんなだろう」と、理想の暮らしを具体的にイメージすることらしい。「こうしたい」という目的がはっきりすれば、収納への苦手意識が少しは和らぐかもしれない。

講座で紹介された、食器棚を整えた効果。「整理あってこその収納」という意識が大切だという講座で紹介された、食器棚を整えた効果。「整理あってこその収納」という意識が大切だという

2019年 09月21日 11時00分