住宅購入のための判断材料

住宅購入や引越しを考えるとき、判断材料としてどのような情報を集め、どのようなツールを使うだろうか。資金や経済面、間取り、立地などチェックするポイントは人それぞれ違うだろう。なかには、風水や家相を参考にされている人もいるかもしれない。その風水とどのように付き合えばいいのだろうか。

そこで【未来に備える風水①】とはテーマを変え、風水と住宅の正しい関係の築き方、付き合い方について、セミナー・講演の講師をはじめ、雑誌やラジオ番組など数々のメディアに登場する風水鑑定士の宙SORAさん(株式会社 華蓮 代表)に話しを伺った。

厄年や天中殺のときは、不動産購入はやめた方がいいの?

気に入った物件に出会ったら、それも「運」のうちかもしれない気に入った物件に出会ったら、それも「運」のうちかもしれない

「厄年や天中殺のときは、不動産の購入や引越しなどは避ける方が良い」そんな話しを耳にすることがある。それは本当だろうか?

風水鑑定士への質問にしては、答えが見えているような疑問だがそれでも思い切って聞いてみた。当然「しない方がいい」と返ってくると思っていたら「昨年、私は天中殺だったんですが自宅と会社の事務所2ヶ所あわせて、3ヶ所同時に引越しをしました」という驚きの答えが返ってきた。風水の世界ではタブーなはずのその行動に「まさか!」と豆鉄砲をくらったように、キョトンとする私の横で、微笑みながらその理由を話してくれた。「天中殺というのは、12年間のうち2年間、毎年の12ヶ月間に2ヶ月間あって、誰にでも必ずやってきます。四柱推命では空亡、六星占星術では大殺界と呼ばれていて、厄年よりもキツイものです。なのに、なぜ私が引越しをしたのかというと、運にはタイミングがあるからです。社会情勢もあるのに鑑定を信じて2年も待てるだろうか。厄年となると前厄・本厄・後厄と3年も待たないといけない、目の前に欲しい物件があるのに、みすみす逃すのはもったいないと思ってしまう。2〜3年、待ったとしてその時に欲しい物件に出会える保証はないんです」というのだ。そして「今年の春で引越して1年経ちますが、何事も順調で毎日楽しく過ごしています」という。

風水鑑定士だから、天中殺でも引越せるのではないか。何か、特別な裏技のようなものがあるのでは?と聞いてみた。すると、自分自身でも風水はもちろん社会情勢やタイミング、物件の善し悪しなど色んな判断材料を集め、それぞれの角度から検討し「いける!」と判断したという。

運はタイミング!自分の周期を知ることで未来に備えるのが風水

風水を活用して自分の周期を知ると、人生設計が立てやすくなる風水を活用して自分の周期を知ると、人生設計が立てやすくなる

「運にはタイミングがある」と宙SORAさんは先の項で述べている。では、そのタイミングはどうやって知るのか?

鑑定に来るお客さんで多いのは、その時になって「どうすればいいですか?」と聞きに来る、もしくは契約後に物件の鑑定を希望する人、引越し日が決まっているのに引越しに良い日を聞いてくる人、移転の方位(吉方位)を聞く人というのが多いパターンだという。「どうすればいいのか」という質問には、気に入っているのかどうかが問われ、既に契約した後なら良かったかどうかなんて答えようがないという。それは良くない結果が出ても、契約する前の状態には戻れないからだ。その場合できることは、注意して欲しいことを伝えたり、室内を風水でスタイリッシュなインテリアにすることだけなのだ。引越し日については、良いとされる日が半年や1年先だったらどうするのかという問題がでてくる。引越しを先延ばしにした場合その間、賃貸料金と住宅ローンを二重に支払うことになるので、それもどうかと思ってしまう。吉方位にいたっては、その方位であれば住みたくない街でも住むのかという疑問にぶち当たる。風水はどれかが当てはまれば良いものではなく、その土地・物件の間取り・世帯主の性格や運勢・方位など、すべてを総合的にみて判断することが肝心だという。

一番ベストなのは、早い段階で長い人生で起こりうる事態と時期に備えること、そのために自分の人生の周期を知っておくことだという。結婚や不動産購入のタイミングをはじめ運気の上がる時期、下がる時期など、人は生まれた時からその人独自の周期をもっている。その周期を知れば、そのタイミングにあわせて事前に準備ができる。それを読み解くのが風水なのだ。例えば、いつか住宅を購入したいと考えたとする、不動産を購入する時期が分かれば、きたるべき時に備え頭金を貯めることや、どの街に住みたいかなどを入念にリサーチすることができるのだ。

風水は、利用し活用するもの!

「運は完全にスキルです、ある一定のノウハウがあります。富裕層が毎日、何気なくやっている行動パターンには、その要素が多く含まれているんですよ」と宙SORAさんはいう。例えば、成功したいと願いそれを叶えるための住宅に住んだとする。でも毎日、自宅に閉じこもっていたら成功とはほど遠いだろう。そうなりたいなら、それ相応の行動と努力が必要であり、自分の実力以上のものを呼び込むことはないのだ。

宙SORAさんは「手綱はあなたが握ってください。占いは馬と同じで乗りこなすものです。なのに、馬に任せるから道草食ったり、横道それたり、動かなくなったり、行きたい方向に行けなくなって、おかしくなるんです。占い師は、あなたの人生の責任は取れません。名医だって末期ガンが治せないように、占い師は魔法使いではないのです。あなたがどうしたいのかを決めてから、タイミングはいつが良いのかを聞いてください」といつもお客さんにいうのだそうだ。

元来、風水とは【未来に備える風水①】で触れたように中国の皇帝が都の繁栄を求め“活用”したものなのだ。この“活用”というところが一番のミソで、判断基準は自分の中にあって風水に全てをゆだねて物事を決めてはいないということだ。歴史に名を残す著名な経済人や政治家などは、ビジネスやプライベートに風水を取り入れていたという。しかしそれは、新聞、社会情勢、世界の動き、株など様々な情報源の中の一つにしか過ぎず、目標を達成するための判断材料・ツールとして活用していたのだ。その集めた情報をふまえ、判断する基本軸は「自分はどうしたいのか」なのだ。

家とは、豊かな暮らしへの先行投資

自然に逆らわないことが基本軸となる風水。それは、スムーズな家事動線や使い勝手の良い道具などにも通じる。生活の糧となる家は、清潔で居心地の良い空間にしておこう自然に逆らわないことが基本軸となる風水。それは、スムーズな家事動線や使い勝手の良い道具などにも通じる。生活の糧となる家は、清潔で居心地の良い空間にしておこう

家について宙SORAさんは「以前、女優さんのインタビュー記事を読んで、その通りだと思ったことがありました。それは、インタビュアーが女優さんに『衣・食・住のどれが一番重要ですか?』という質問をし、それに対して『もちろん住です。住・食・衣の順番です』と答えていたんです。豊かな人ほど住環境にお金をかけるんですよね。洋服にお金をかけるのに、お家には何もしない人もいたりしますが人生は、わらしべ長者と同じでどこに投資するかで、掴んでいく未来が違ってくる。高い服を買っても運はさほど上がらない、服に1ヶ月1〜2万円使うならその1〜2万円を住宅に使って、今より良い家に住む方が断然いい。賃貸にするか分譲を選ぶかは人それぞれですが、運の先行投資ができるかどうかで、人生の波に乗る出世魚になれる可能性が待っているのだから」という。

人生の3分の2を過ごす家、その環境がどういうものかで人生そのものを左右してしまう。確かに、年収も低く頭金が無いのに購入するのは時期尚早だし、その場の勢いだけで将来設計もなく売買契約を結ぶのは問題だが、そうでなければ物件の情報をできるだけ多く集め、現地周辺を歩き、モデルルームを見学し、返済シミュレーションを確認して、それから判断すればいいのだ。基準はもちろん自分が“気に入った”かどうかだ。

取材協力:株式会社 華蓮
http://happy-sora.com/

2014年 04月24日 12時14分