- WTCとWICの最大の違いは出入り口の数
- WTCは出入り口が2箇所あり、通り抜けができる通路兼用の収納空間です。一方、WICは出入り口が1箇所で行き止まりになる個室型収納です。WTCは廊下の役割を兼ね備えるため風通しが良く、生活動線を短縮できる魅力があります。
詳しくは、「ウォークスルークローゼット(WTC)とは?ウォークイン(WIC)との違い」をご覧ください。 - 間取り配置で朝の身支度や帰宅・家事動線が激変する
- WTCの魅力を活かすには配置が重要です。「寝室〜洗面所」なら朝の身支度が一瞬で完結し、「玄関〜LDK」なら花粉やウイルスをリビングに持ち込みません。また「キッチン〜ランドリー」の間取りは洗濯家事の移動を劇的に減らせます。
詳しくは、「【間取り・動線別】ウォークスルークローゼットの配置パターン4選」をご覧ください。 - 後悔を防ぐ通路幅は最低60cm・推奨80cm以上
- WTCは通行用のスペースが必要なため、WICに比べて壁面収納の面積が小さくなります。失敗を防ぐには荷物を持って通れる80cm以上の通路幅を確保し、片側収納なら全体幅約140cm、両側収納なら約200cmを目安に設計することがポイントです。
詳しくは、「後悔しないウォークスルークローゼットの設計・寸法ポイント」をご覧ください。
ウォークスルークローゼット(WTC)がある間取りの魅力や、ウォークインクローゼット(WIC)との違いを詳しく解説。
寝室〜洗面・玄関〜リビングなどおすすめの配置パターンや、壁面収納が減る等のデメリット対策、後悔しない通路幅の具体数値まで網羅。理想の住まい選びや間取り計画に役立つ情報満載です。
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「ウォークスルークローゼット」という間取りを、新築マンションや注文住宅のWebサイトで目にする機会が増えました。
名前は聞いたことがあっても、「ウォークインクローゼットと具体的に何が違うの?」「どのような間取りに配置すれば暮らしやすくなるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ウォークスルークローゼットは、収納力だけでなく家族の生活動線を劇的にスムーズにしてくれる魅力的な空間です。一方で、通路幅の確保や壁面収納の減少といった設計上の注意点を把握しておかないと、入居後に後悔してしまうケースもあります。
この記事では、ウォークスルークローゼットとウォークインクローゼットの違いをはじめ、おすすめの間取り配置パターン4選、メリット・注意点、後悔しないための設計寸法まで分かりやすく解説します。
ウォークスルークローゼット(WTC)とは?ウォークイン(WIC)との違い

ウォークスルークローゼット(Walk-Through Closet / 以下WTC)とは、内部を歩いて通り抜けられるように出入り口が2箇所設けられた収納空間のことです。
出入り口の数が最大の違い(WTCは2箇所・WICは1箇所)
WTCと一般的なウォークインクローゼット(Walk-In Closet / 以下WIC)の決定的な違いは、「出入り口の数」にあります。
WICが出入り口1箇所で行き止まりになる「個室型の収納部屋」であるのに対し、WTCは出入り口が2箇所あり、通り抜けができる「通路兼用の収納空間」です。
以下の比較表で、両者の特徴を整理してみましょう。
| 項目 | ウォークスルークローゼット(WTC) | ウォークインクローゼット(WIC) |
|---|---|---|
| 出入り口の数 | 2箇所(通り抜け可能) | 1箇所(行き止まり) |
| 主な役割 | 収納 + 部屋同士をつなぐ動線・廊下 | 衣服・荷物の集中収納 |
| 通気性・採光 | 2方向が開くため風が通りやすく明るい | 湿気がこもりやすく換気計画が必要 |
| 収納壁面積 | 通路を確保するため壁面が少なくなる | 3面以上の壁を活用できるため収納量が大きい |
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クローゼットと「通路(動線)」の2つの役割を持つ
WTCの最大の強みは、単にものをしまう場所としてだけでなく、部屋と部屋を行き来するための「廊下・通路」の役割を兼ね備えている点です。
従来の住宅では廊下としてしか機能しなかったデッドスペースを「収納兼通路」として有効活用できるため、住まい全体の移動効率をグッと高めることができます。
【間取り・動線別】ウォークスルークローゼットの配置パターン4選
WTCを成功させる鍵は、「どの部屋とどの部屋を繋ぐか」という間取りの配置にあります。ここでは、暮らしの効率が飛躍的にアップする代表的な配置パターンを4つ紹介します。
1. 寝室〜洗面所・サニタリー(朝の身支度・帰宅動線をスムーズに)
朝の準備時間を極力短縮したい方や、共働き夫婦に最もおすすめなのが「寝室〜洗面所」をつなぐ配置です。
朝起きて寝室からWTCに入り、着替えを済ませてそのまま洗面所で洗顔や髪のセットを行うという一連の身支度動線が一直線で完了します。家族が寝ている部屋の照明をつけずに身支度を整えられるため、生活リズムが異なる夫婦にも最適な間取りです。
2. 玄関〜LDK・ファミリークローゼット(花粉・ウイルスを持ち込まない)
帰宅後の動作をスムーズにしたい子育て世帯や、衛生面を重視するご家庭に人気の配置が「玄関〜リビング(LDK)」間です。
帰宅してすぐにWTCでコートや鞄を収納し、手洗いや着替えを済ませてからリビングへ移動できます。花粉やホコリ、ウイルスをリビングまで持ち込まずに済むため、室内を清潔に保てる点が大きなメリットです。スポーツ用品やアウトドアギアの保管場所としても活躍します。
3. キッチン〜ランドリー(家事動線をコンパクトに凝縮)
家事の負担を減らしたい方には、「キッチン〜ランドリールーム(洗濯機置場・乾燥スペース)」をWTCでつなぐ回遊動線が効果的です。
「洗う・干す・畳む・しまう」という洗濯家事の工程を数歩の移動で完結させられるため、移動の無駄が一切なくなります。WTCの一部をパントリー(食品庫)や日用品のストック場として兼用すれば、料理の合間に洗濯物を片付けるといったマルチタスクも容易になります。
4. 子ども部屋〜親の寝室(家族の気配を感じつつゆるやかにつなぐ)
小さな子どもがいるファミリー世帯では、「親の主寝室〜子ども部屋」の間にWTCを設ける配置も検討する価値があります。
適度な距離感を保ちながらお互いの気配を感じられるため、子どもが小さいうちは安心して休むことができます。また、子どもの衣類や季節ものの寝具を共有収納スペースとして一括管理できるため、家事管理の効率も上がります。
ウォークスルークローゼット間取りのメリットと注意点(デメリット)
魅惑的なWTCですが、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解したうえで採用を決めることが重要です。
ウォークスルークローゼットの3つのメリット(動線・換気・空間活用)
WTCを採用することで得られる主なメリットは以下の3点です。
- 生活動線・家事動線が格段に短縮される:行き止まりがないため、家の中を効率的に回遊でき、日常の移動ストレスが軽減されます。
- 風通りが良くカビや湿気が発生しにくい:2箇所の扉を開けることで空気が循環しやすくなり、衣類にカビや匂いがつくリスクを防げます。
- 無駄な廊下スペースを削減できる:単なる移動通路を「収納空間」としても機能させるため、延床面積を有効活用できます。
知っておくべき3つの注意点・デメリット(収納面積・散らかり・プライバシー)
一方で、計画不足のまま設置すると以下のような後悔につながる可能性があります。
- 同じ床面積のWICに比べて「純粋な収納量」が減る:通り抜けるための「通路スペース(幅60cm以上)」を常に確保する必要があるため、壁一面に棚を作れるWICより収納面積が小さくなります。
- モノが溢れると通り抜けられなくなる:洋服や荷物を床に直置きしてしまうと通行の邪魔になり、ただの散らかった物置になってしまいます。
- 来客時にクローゼット内部が見えやすい:玄関やLDKと接続する間取りの場合、扉を開け放しているとプライベートな衣類が丸見えになることがあります。
デメリットを解消する間取りの工夫
「WICよりモノが入らないのでは?」「服が丸見えにならない?」という不安は、設計段階の工夫で十分に解消できます。
たとえば、日常的に使う衣類だけをWTCに配置し、季節外の大型荷物は別の納戸やロフトへ割り振るゾーン分けが有効です。また、来客時には目隠しできるよう、ロールスクリーンや引き戸を設置しておくとプライバシーをしっかりと守れます。
後悔しないウォークスルークローゼットの設計・寸法ポイント
WTCで失敗しないために最も大切なのは「具体的な寸法の計算」です。快適に通り抜けるための必須数値を押さえておきましょう。
通路幅は最低60cm・推奨80cm以上を確保する
人がストレスなく歩いて通り抜けるために必要な通路幅は、最低でも60cmです。しかし、洗濯物や大きな鞄を持って歩くことや、服を選びながら動くことを考慮すると、**推奨幅は80cm以上**となります。
収納の奥行き(ハンガーパイプは55〜60cm)と人のすれ違い
一般的な洋服をハンガーに掛けた際、服の肩幅は約50〜55cm必要です。そのため、ハンガーパイプを設置する収納棚の奥行きは55〜60cmを見込んで設計します。
たとえば、片側のみ収納棚を設置する「片側収納タイプ」のWTCを作る場合、全体の幅(内寸)は以下の計算になります。
収納奥行き(約60cm) + 通路幅(約80cm) = 全体幅 約140cm
両側に収納を設ける「両側収納タイプ」で、さらに家族すれ違い(幅100〜120cm必要)も可能にしたい場合は、全体幅として200cm程度(約2〜3畳以上の広さ)を確保するのが標準的です。
扉の形状(引き戸・折れ戸・扉なし)の選び方
WTCの出入り口につける扉の形状も使い勝手を大きく左右します。
- 引き戸(おすすめ):開閉スペースを取らず、開け放して風を通すことも容易なため、WTCと最も相性が良い形状です。
- 折れ戸・開き戸:扉を開いたときにクローゼット内部や廊下の通行を遮ってしまう可能性があるため、設置位置に注意が必要です。
- 扉なし(オープン):出入りのアクションがゼロになり最も動きやすい反面、エアコンの空調効率や目隠しへの配慮が必要になります。カーテンやロールスクリーンの併用がおすすめです。
ウォークスルークローゼットのある住まいを探す・建てるコツ
WTCを活用した理想の間取りを実現するには、住まい探しの初期段階からプロの意見を取り入れるのが近道です。
理想の間取りを注文住宅で実現する
これから家を建てる注文住宅であれば、家族の生活リズムや所有している服の量に合わせて、1cm単位で自由度の高いWTCを設計できます。ハウスメーカーや工務店に相談する際は「朝の準備動線」や「帰宅後の流れ」など具体的に叶えたい暮らし方を伝えてみましょう。
分譲マンション・一戸建てからWTC物件を探す
完成済みの新築・中古マンションや建売一戸建てから探す場合は、実際に内見へ行き「手ぶらで歩いて引っかかりがないか」「普段の移動コースとしてスムーズか」を確認することが成功のポイントです。
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【よくある質問(FAQ)】
Q.1 ウォークスルークローゼットは何畳くらい必要ですか?
A.1 通路幅と収納棚のバランスを考えると、2〜3畳程度の広さ(幅140〜200cm前後)が標準的です。片側収納であれば1.5畳程度から設置可能ですが、両側にハンガーパイプを設けてゆったり通り抜けたい場合は2.5〜3畳以上確保すると使い勝手が良くなります。
Q.2 扉はつけた方がいいですか?それとも扉なし(オープン)がいいですか?
A.2 湿気対策や出入りのスムーズさを最優先するなら「扉なし」や「引き戸」がおすすめです。リビングや玄関から丸見えになるのが気になる場合は、来客時だけ閉められるロールスクリーンや引戸を設置すると、機能性とプライバシーを両立できます。
Q.3 風通しが良いと服が日焼けしませんか?
A.3 出入り口の先にある部屋の窓から日光が直射する場合、衣類が日焼け(変色)するリスクがあります。WTC内に直射日光が入らない位置関係にするか、窓に遮光カーテン・UVカットフィルムを採用する、または洋服カバーを活用するなどの対策を行いましょう。
Q.4 後からリフォームでウォークスルークローゼットを作ることはできますか?
A.4 隣接する2つの部屋や廊下の壁を壊して貫通させることで、リフォーム・リノベーションでの設置は可能です。ただし、構造上撤去できない耐震壁や柱がある場合は間取り変更に制約が出るため、事前にリフォーム専門会社へ現地調査を依頼してください。
更新日: / 公開日:2019.03.22










