- 床や水回りの大規模工事は入居前に完了させるのが鉄則
- 家具配置後の床張り替えや水回り工事は生活制限や移動コストが大きいため、入居前に終わらせることで入居直後から快適に過ごせます。
詳しくは、「【入居前】優先してリフォームすべき箇所」をご覧ください。 - 手すりや壁紙は実際の生活動線や時期に合わせて後から検討できる
- 手すり位置は居住後の動線確認が最適であり、壁紙も子どもの成長に合わせて張り替えることで不要な汚れや失敗を防げます。
詳しくは、「【入居後】暮らしながら検討できるリフォーム」をご覧ください。 - リフォーム一体型ローン活用には購入時の事前見積もりが必要
- 低金利な住宅ローンへ工事費を組み込むには購入時の見積提示が必須となるため、物件選定と同時にリフォーム計画を立てましょう。
詳しくは、「リフォーム前提で中古住宅を購入する際の注意点」をご覧ください。
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近年、新築住宅に比べて手頃な価格で購入でき、希望のエリアで物件を見つけやすい中古住宅の選択肢を選ぶ人が増えています。
中古住宅を購入する際、多くの人が検討するのが間取りの変更や壁・床、水回りといった設備の交換やリフォームです。
しかし、「住む前にすべての工事を終わらせるべきか」「住んでから段階的にリフォームすべきか」で悩む方も少なくありません。
中古住宅のリフォームには明確な優先順位があり、入居前に施工すべき場所と、生活を開始してから必要に応じて検討すれば遅くない場所が存在します。失敗しないリフォーム計画と資金計画の立て方を詳しく解説します。
中古住宅リフォームの優先順位を決めるメリットと判断基準
中古住宅購入時にリフォームの優先順位を決める重要性は、住み始めてからの生活上の不便を避け、資金計画の最適化を図ることにあります。
リフォーム工事には、家具をすべて移動させなければ施工できない大規模な工事と、居住スペースを確保しながら短時間で完了する小規模な工事があります。生活空間や水回りが制限される大規模工事を入居前に終わらせておくことで、引っ越し直後から快適な生活を開始できます。
また、リフォーム費用を住宅ローンと一本化できる「リフォーム一体型ローン」の利用可否も、入居前工事の決定における大きな判断基準となります。低金利な住宅ローンにリフォーム費用を組込むことで、金利負担を大幅に軽減できるメリットがあります。
【入居前】優先してリフォームすべき箇所
入居前のリフォームで最優先すべきなのは、居住後の施工が大掛かりになる場所や、日常生活に直結するインフラ設備です。
床のリフォーム(張り替え・下地補強・バリアフリー)
床のリフォームとは、フローリングや畳などの床材を張り替えたり、下地木材の不具合やへこみを補修したりする工事です。床のリフォームは入居前に行うのが鉄則と言えます。
家具や家電を配置した後に床の張り替えを行う場合、すべての荷物を別の部屋へ一時移動させる必要があり、多大な労力と費用が発生します。特に以下のような工事を行う場合は、解体や下地調整を伴うため入居前の施工が不可欠です。
- 歩くと音が鳴る「床鳴り」の解消や下地補強
- 床暖房機器の新規設置
- 家全体の段差を無くすバリアフリー工事
全室の床材を統一するバリアフリーリフォームを入居後に行う場合、一時的に仮住まいが必要になるケースもあります。
費用面と施工効率の観点から、床材の全面張替えや構造補強は入居前に完了させましょう。

一口に床のリフォームと言っても、どの程度のものかがポイントです
水回りのリフォーム(キッチン・浴室・トイレ・給湯器)
キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水回り設備は、住宅の中で最も傷みや老朽化が進行しやすい場所です。
水回りの耐用年数は一般的に10〜20年程度(給湯器は10年前後、キッチン・浴室は15〜20年程度が目安)とされており、築年数が経過した中古住宅では目に見えない配管の劣化や水漏れリスクが潜んでいます。
特に給湯器やボイラーなどの給湯設備は、突然故障するとお湯が使えなくなり、交換までに数日から数週間を要することがあります。入居前に最新の設備へ入れ替えておくことで、生活トラブルを未然に防ぐことができます。

水回りは、リフォームの優先度が高くなりやすいようです
また、水回りは衛生面に対する心理的抵抗が強くあらわれる場所です。表面上は綺麗に見えても、前の住人の使用感が気になる場合は入居前の交換をおすすめします。
理想の中古物件探しや、物件購入とリフォームの見積もりを同時に進めたい方は、以下の物件検索や専門機関への相談を活用してみましょう。
中古マンションを探す 中古一戸建てを探す 無料でリフォームについてオンライン相談する 住宅ローンについて調べる【入居後】暮らしながら検討できるリフォーム
工事期間が短く、実際に住んでみて生活動線や使用状況を確認してから判断した方が良い施工箇所は、入居後のリフォームでも遅くありません。
手すりの設置や小規模なバリアフリー改修
階段、廊下、トイレ、浴室への手すり設置は、短時間(半日〜1日程度)で完了する工事です。入居前の段階で「なんとなく」設置してしまうと、実際に生活を始めてから高さや角度、掴みやすい位置が合わないリスクがあります。
実際の生活動線や身体状況を確認し、最適な位置へ取り付けるのが合理的です。
ただし、将来的に手すりを設置する可能性がある壁面については、入居前のリフォーム時に壁下地(補強用合板)を入れておく工事のみ済ませておくと、後の工事がスムーズになります。

住んでからの方が、考えやすい箇所もあるようです
壁紙(クロス)の張り替えやインテリア変更
壁紙(クロス)の張り替えは部屋単位で行うことが可能であり、生活家具を部屋の中央に寄せることで在宅のまま施工できる工事です。
特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、入居直後に新しい壁紙へ張り替えても、落書きや傷で汚れてしまうケースがあります。
目立つ汚れや傷みがない状態であれば、お子様の成長やペットのしつけが落ち着いたタイミングに合わせて張り替える選択肢も有効です。

小さな子やペットなどがいる場合、状況によっては後からでもいいかもしれません
リフォーム前提で中古住宅を購入する際の注意点
リフォームを行う前提で中古物件を選ぶ場合、事前の構造チェックや資金計画の組み立て方に注意が必要です。
物件の構造や規約によるリフォーム制限の確認
中古住宅は、建物の構造や種別によって希望するリフォームが実現できない場合があります。
戸建て住宅の場合、柱や壁で建物を支える「壁式構造」や「2×4(ツーバイフォー)工法」では、間取りを変更するための壁の撤去が制限されることがあります。
また、マンションの場合は管理規約により、使用できる床材の防音等級(L-45やL-40など)や、サッシ・玄関ドアなど共有部分の変更不可ルールが定められています。

必ずリフォームができるというわけではありません
内見時にはリフォーム会社や一括提案に対応した不動産仲介会社に同行してもらい、希望する工事が可能かどうかを判断しましょう。
リフォーム一体型ローンの活用と事前審査
中古住宅の購入費用とリフォーム費用をまとめて一本の住宅ローンとして借り入れできる商品が「リフォーム一体型ローン」です。
入居後に別途組む「リフォームローン」は無担保であるケースが多く、金利が年2%〜5%程度と高めに設定される上、返済期間も最長10〜15年と短めです。
一方、リフォーム一体型ローンを利用すれば、住宅ローンと同じ低金利(年0.5%〜2%程度)かつ最長35年の返済期間を適用できるため、毎月の返済負担を大きく削減できます。

利用できるローンの種類も確認してみましょう
一体型ローンを利用するには、住宅ローンの事前審査申込み時点で「リフォーム工事の見積書」を金融機関へ提出する必要があります。物件購入の買付証明を入れるタイミングと並行して、リフォームの見積もりを速やかに取得できるよう準備を進めることが重要です。
資金計画やローンの選択、リフォーム可能物件のお問合せは以下のリンクから進められます。
中古マンションを探す 中古一戸建てを探す 無料でリフォームについてオンライン相談する 住宅ローンについて調べるまとめ:優先順位を見極めて納得のリフォーム計画を
中古住宅を購入して行うリフォームは、「入居前に施工すべき場所」と「住んでから検討できる場所」を見極めることで、費用・生活面ともに無駄のないスムーズな施工が可能となります。
床の張り替えや水回り全般の交換は、住み始めてからの生活制限や家具移動の労力を考慮し、入居前に完了させるのがベストです。
一方で手すりの設置や壁紙の張り替えなどは、生活動線やご家族の成長段階に合わせて後から工事を進めても問題ありません。
物件探しの段階から希望のリフォームが可能かを確認し、リフォーム一体型ローンを活用した資金計画を立てて、理想の住まいづくりを実現させましょう。
中古マンションを探す 中古一戸建てを探す 無料でリフォームについてオンライン相談する 住宅ローンについて調べる【よくある質問(FAQ)】
Q.1 中古住宅のリフォーム費用を入居後に住宅ローンへ組み込むことはできますか?
A.1 原則できません。住宅ローンとリフォーム費用を一体化させる「リフォーム一体型ローン」は、物件購入時の事前審査段階で工事見積書の提出が必要です。入居後にリフォームを行う場合は、金利が比較的高めなリフォームローンや無担保ローンを利用することになります。
Q.2 マンションの床リフォームで希望のフローリング材が使えないことはありますか?
A.2 あります。多くのマンションでは管理規約によって床の防音性能基準(遮音等級L-45やL-40など)が定められています。基準を満たさない無垢材や一般的なフローリング材は施工できない場合があるため、事前確認が必要です。
Q.3 水回りリフォームを入居前に行うべき一番の理由は何ですか?
A.3 工事期間中にキッチンや風呂、トイレが使えなくなり日常生活に大きな不便が生じるためです。また、給湯器や配管の老朽化による突然の水漏れや故障トラブルを入居前に未然に防ぐ目的もあります。
Q.4 壁紙(クロス)の張り替えを入居後まで後回しにするメリットは何ですか?
A.4 小さなお子様やペットがいる場合、引っ越し直後の落書きや不意の傷を防げる点です。生活や部屋の利用方法が定まってから、インテリアに合わせて最適なデザインを選択できるメリットもあります。
Q.5 リフォーム会社への見積もり依頼はいつ頃始めるのがベストですか?
A.5 購入したい中古物件が決まり、買付証明を出すタイミング前後です。住宅ローンの事前審査時に見積書が必要となるため、物件見学時にリフォーム会社や対応可能な不動産会社へ同行してもらうのが最も効率的です。
更新日: / 公開日:2017.12.10









