ハウスクリーニングの必要性

ハウスクリーニングについて

ハウスクリーニングとは、プロの清掃業者がマンションやアパート、一戸建ての引越しに伴う入居前や退去後の清掃、あるいは一般家庭の掃除全般などを行ってくれるサービスです。家庭用洗剤による日常的な清掃では落ちなかった汚れも、プロの手によって限界までキレイにすることが可能です。また基本的に、ハウスクリーニングは貸主が依頼して行います。

貸主は借主の入居前にハウスクリーニングをしなければいけないかというと、必ずしも強制ではありません。しかし、民法601条には、賃貸借契約について、「賃貸人がある物を賃借人に使用収益させることを約し、賃借人がこれに対して賃料を支払うことを約する」契約としています。つまり、大家さんは家賃という対価を得ている以上、借主に対し、部屋を借りる目的を達成させる義務があるということです。ハウスクリーニングは、新しい借主に気持ちよく入居してもらうために必要な準備であることは言うまでもないでしょう。

ハウスクリーニングの内容

水回りなどの汚れを綺麗に
水回りなどの汚れを綺麗に

ハウスクリーニングでは、以下のような部分を清掃します。

水回り
水垢や石鹸カスなどの典型的な汚れ取りから、業者に頼まないと難しい風呂釜の裏やトイレのタンクなど幅広く対応しています。自分では表面までしか取り除けない汚れも、ハウスクリーニングならカバーを外したり部品を分解したりするので、内部の汚れにまでアプローチできます。

エアコンクリーニング
専用高圧洗浄機を使って黒カビなどの汚れを除去するので、季節の変わり目や花粉症、アレルギー疾患をお持ちの方などにも人気があるようです。

照明、壁、床、カーテンレール、ベランダなど部屋全体
埃を取る、拭くといった一般的な掃除だけではなく、自分で行うのは難しいワックスがけや特殊な機器を用いた高圧洗浄、殺菌消毒なども含まれます。

その他、窓ガラス、サッシ、納戸のクリーニング、玄関周り等
ハウスクリーニングが行われていれば、このような部分もキレイになっているはずです。

自分でもできるところはしておいた方がいい?

画びょうの跡など借主負担に
画びょうの跡など借主負担に

ハウスクリーニングは貸主が行うのが基本ですが、退去費用を抑えるために、借主が「自分で部屋をキレイにしてから不動産会社に立会いに来てもらえれば、ハウスクリーニング代はかからないのでは?」と思う場合もあるかもしれません。しかし残念ながら、貸主は新しい入居者に自信を持ってハウスクリーニング済みですと言えるように、業者にクリーニングを依頼する場合がほとんどです。

退去時に返還される敷金から差し引かれるのは、ハウスクリーニング代だけではありません。‟借主の過失によって生じたキズや汚れ”もその対象になります。どこまでが過失なのかという問題が起こりやすい部分ですが、基本的に普通に暮らしていたらつかない汚れやキズは借主負担になります。

たとえば、冷蔵庫を置いていた部分の壁の黒ずみ、家具を置いていたことによる床のへこみなどは大丈夫ですが、タバコのヤニ汚れやネジ穴の跡などは借主負担になるので、できればキレイにしておきたいところです。その他、台所回りについた油汚れや浴室のカビなど、借主の過失と判断されないように、自分でキレイにできるところはできるだけ掃除しておいた方がよさそうです。

ハウスクリーニングにおける注意点

プロの清掃業者

もし、退去・入居の前に自分でハウスクリーニングを依頼しようと考えている場合は、必ず貸主に許可を得てから依頼するようにしましょう。なぜなら、ハウスクリーニングが必要かどうかを判断するのは原則、貸主だからです。費用を自己負担してハウスクリーニングを済ませておいても、貸主が‟まだ不十分”と判断すれば、さらにハウスクリーニング代を請求される可能性も否めません。ハウスクリーニングを自分で依頼したいときは、貸主とよく相談してからにしましょう。

自分でハウスクリーニングを手配する際は、相場より極端に安い会社には注意が必要です。ハウスクリーニングの会社の中には安さを売りにして仕事が雑だったり、清掃内容が契約とちがっていたりといったトラブルもあります。ハウスクリーニング業者の一括見積りなどを利用して、相場とかけ離れた会社は避けた方が無難です。

まとめ
・ハウスクリーニングとは、清掃専門の会社に依頼して、自分ではできない物件のすみずみの汚れまでをキレイにすること
・ハウスクリーニングでキレイにしてくれる部分は、キッチン・浴室・トイレなどの水回りをはじめ、エアコンや壁や床、窓ガラスやサッシ、納戸にいたる部屋全体
・普段からキレイに部屋を使っていてあまり汚れていない場合でも、大家さんや不動産会社の判断でハウスクリーニングが必要と判断されることがほとんど
・ハウスクリーニングは貸主の許可を得てからしないと後でトラブルに発展することもある

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