これまでのおさらい

東京から京都へ引越してきて4ヶ月(2018年7月時点)。周辺の環境にも慣れ、近隣にたくさんの知り合いもできてきました。

「移住したんだ!」という興奮状態から少し冷静になってきた今、改めて移住前後で我が家が手に入れたかったもの、失ったものについて考えてみたいと思います。

前回の記事でも書いたように、我が家の移住の動機は「子育て環境の一新」でした。具体的に、東京ではなく地方で手に入れたかったのはこの3つの子育て環境です。

1.学び環境
2.住まい環境
3.遊び環境

もともとは「このままでいい」と思っていた

子どもが3歳になって幼稚園に入園できるようになると、「学び」という視点から、様々な教育理念を持った園を選べるようになります。

とは言え、我が家のように共働きの場合は、夕方まで預かってもらうことが必須になるため、通える園には限りがあります。また、娘が0歳の時からお世話になっていた保育園がとてもよかったので、「まぁ、このままでいいよね」とも思っていました。

学び環境の選択は「面」ではなくて「点」で考えた

子どもにとってどのようなスタイルがベターなのか考えた時、我が家では、子育てにおいて大切にしたい想いを尊重することにしました。その想いとは「子ども自身の個性や自主性をのびのび活かす」ということです。
なんとなく勉強をするよりも、思いっきり泥だらけになりながら森をかけずりまわって欲しい、異年齢同士でお世話したり喧嘩したりしながらたくましく育って欲しい、そう考えました。

そんなシンプルな環境を求めた結果、たまたま今の幼稚園と出会ったのです。

都会と地方の一番の違いは、選択肢の差ではないでしょうか。
学び環境で言えば、都会には様々な選択肢があふれています。それに比べると地方には、その選択肢が少ないように感じます。
選択肢が多いことはとても大切なことなのですが、欲しい選択肢は、実は1つや2つだけだったりします。

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幼稚園への通学路の様子(筆者撮影)

実際に住んで感じた移住のメリット

都心から田舎へ移住をする場合、働き方や暮らし方、子どもとの向き合い方など、様々な意味においてライフスタイル自体が変化します。そうすると、家との付き合い方も都会に住んでいる時とは大きく変わってくるのです。

そこで、ここからは移住してみて気づいたメリットや、これが醍醐味だなと感じたことを紹介していきます。

1.どこも家がでかいな〜と思ったら家賃が安かった!

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移住に向けて下見をしていた時に感じたことは、とにかく家が広いということです。感覚値でしかありませんが、僕が今住んでいる地域の物件は、都心と比べた場合、同じ家賃で部屋が2つほど多いイメージです。

家賃を見ても、都心で13〜16万円相当の物件が田舎では10万円以下で、さらに都心で20〜30万円はしそうな一戸建ても、15万円前後で借りられることがあります。

だからこそ、都会ではなかなか実現できなかった暮らしを手に入れることができるのです。
古民家や空き家を格安で手に入れてDIYをするのもいいですし、都心ではちょっと手が出せなかった一戸建てに住むのも素敵です。また広い家を見つけて、Airbnb(エアビーアンドビー:空き部屋を提供したい人と宿泊施設を借りたい旅行客をつなげるWebサービス)を通じ、色んな人達と交流するのも楽しそうです。もちろん、自宅にオフィススペースを作って、あこがれのSOHOスタイルで仕事をするのもいいでしょう。
移住をすると、何よりもまず働き方が変わるケースが多いもの。これは家との付き合い方を大切にする、1つの大きなきっかけになります。

実際に我が家も、東京では2DKのアパート暮らしでしたが、移住先の京都では、同じ家賃で3LDKの一戸建てに住んでいます。

2.豊富な遊び場を子どもと遊び倒せる!

子育て世帯の移住において、家選びと同じくらい価値があるのが周辺環境です。
ビルやマンションに囲まれた都心部と比べ、田舎にはたくさんの公園があります。しかも、都心部ではちょっと考えられないくらい素晴らしい公園があちこちにゴロゴロ! 場所によってはただの広場だったり、山だったりもしますが(笑)。

近所の公園2
筆者の家の近所にある近所の公園

家賃が安くなった分、車を持つことをおすすめします。
まわりに公園が多いと言っても、徒歩や自転車だけでは行ける範囲に限りがあります。もちろん、公共の交通手段を使ってもいいのですが、都心に比べると本数が少ないため、子連れで自由に動きまわるのであればやはり車が便利です。ちょっと大きめの公園になれば、近くに無料の駐車場が隣接していることも多いので安心して出かけられます。

とにかく休みの日に、毎回同じショッピングモールに行っては「キッズスペース→フードコート」の無限ループに飽き飽きすることがなくなりました。

なによりも、公園が身近にあることで季節を否応なく感じることができます。
例えば春。都会では「人とサクラ、どっちが多いだろう?」という状況になりがちですが、田舎ではいたる所でサクラを満喫でき、それこそ近所の公園でお花見ができます。わざわざ遠出をして、人波に揉まれながらお花見をする必要はなくなりました。

そんなに快適な地方移住。デメリットはないの?

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正直なところ、デメリットと思うことはあまりないのですが、都会との違いはたくさんあります。

■公共交通機関がわりと不便
やはり都会は、公共交通機関が圧倒的に便利です。電車を1本逃がしても1〜2分待てば次がきます。でも、田舎ではそうはいきません。1本逃せば次は40分後という場合もありますし、日をまたがずに終電を迎えてしまう路線もわりと多いです。

■家から駅までにコンビニがない!?
都心部では駅を降りれば、おおむねどこにでもコンビニがあります。駅構内にも充実したキヨスクがあったりもします。でも、田舎のローカル線の駅はそうとも限りません。
駅に着いたらコンビニに寄ろうと思っていても、なかなかコンビニを見つけられません。お金も下ろせないし、雨が降っても傘を買えません。しかも、駅から家までがけっこう遠かったりします。

■ご近所付き合いが面倒?
よく耳にするのが田舎のコミュニティ問題です。
本当に里山のような田舎や、昔ながらの集落コミュニティが色濃い地域ではもしかしたらあるのかもしれませんが、少なくとも僕が今住んでいる地域で、ご近所付き合いに問題を感じたことは全くありません。
それどころか、近所には同年代の子育て世帯が多く、色んなことを教えてもらっています。近所に笑顔で「こんにちは」と言い合える人たちがいるというのは、とても素敵なことだと感じます。

さいごに

地方移住は我が家にとっては、とても魅力的な選択肢でした。
でも、地方移住が誰にとってもベストな選択肢になるとは限りません。「本当に欲しい物が地方にある」そう思えた時はじめて、あなたにとって移住を検討する機会が訪れたと言えるのではないでしょうか。

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