賃貸物件を探すときには、入居希望日から逆算してスケジュールを立てることが大切です。

今回は、7月の入居を目指す場合を想定して、物件探しに適したタイミングやスケジュールについて解説します。また、7月に入居するメリットと、メリットを生かしてお得に借りられる物件を探すコツも紹介します。

賃貸物件を探す

 

不動産業界において、7月やその前の時期はちょうど閑散期にあたるタイミングです。ここではまず、閑散期に部屋探しをするメリットを3つに分けて見ていきましょう。

 

一般的に、賃貸物件の借り手がもっとも見つかりやすいのは、新生活を控えた4月前の時期です。

 

7月になると部屋探しをする人が少なくなるため、この時期に空室を抱えている物件では、大家さんが「家賃を少し下げても入居者を見つけたい」と考えているケースも多いといえます。

 

そのため7月は、相場よりも家賃が下がっている物件を見つけやすいのが大きなメリットです。

 

新生活が始まる前の2~3月は、一年でもっとも不動産賃貸仲介会社の利用者が増える繁忙期にあたります。

 

新たに賃貸物件を探す人が増えるため、場合によっては内見の予約待ちなどになることも少なくありません。

 

一方、利用者が少ない夏前の時期であれば、1人当たりの対応時間が長くとれ、じっくり相談・内見をさせてもらいやすくなるのがメリットです。

 

7月は引越し業界も閑散期に入るため、繁忙期に比べて料金が安くなりやすい傾向にあります。引越し料金を抑えられるのも、7月に入居するメリットといえるでしょう。

 

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部屋探しのスケジュールを考えるときの前提として、賃貸物件は仮押さえができない点を理解しておく必要があります。

 

スタートが早すぎても、手続きに無駄が生じてしまうので、適したタイミングを見極めることが大切です。

 

まずは、一般的な部屋探しの手順を確認しておきましょう。

主な手順

目安の所要期間

理想のスタート期間

条件整理・情報収集

1~2週間

2ヶ月前

不動産会社選び・内見

1日~1ヶ月

7週間前

申し込み・入居審査

3日~1週間

3週間前

重要事項説明・契約

1日

2週間前

引越し

1日~2週間

引越し当日

部屋探しでは、先にインターネットで情報を集めてから、希望の物件を扱う不動産会社に内見の予約をするのが一般的です。

 

全体の流れを踏まえると、条件整理・インターネットでの情報収集は2ヶ月前くらい、不動産会社への相談や内見は7週間くらい前から始めるのが理想です。

 

上記の流れを踏まえると、7月頭に入居を目指すのであれば、5月上旬ごろから部屋探しをスタートするのが理想といえます。

 

不動産会社が休みに入るゴールデンウィーク中にインターネットでじっくりと情報収集をして、休み明けから内見ができるように申し込みを始めると、スムーズに部屋探しを進められるでしょう。

 

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前述したように、7月は比較的物件の借り手が少ないため、相場よりもお得に部屋探しが行える可能性があります。

 

ここでは、部屋探しをお得に進めるためのコツを3つに分けて見ていきましょう。

 

繁忙期と比べると、7月は家賃交渉をしやすいタイミングといえます。住居費を抑えるには、契約前の段階で家賃の相談をしてみるのもひとつの方法です。

 

家賃交渉は不動産会社の担当者を挟んで行うため、まずは担当者とコミュニケーションを取り、家賃が下がる余地はないかを尋ねてみるとよいでしょう。

 

ただし、家賃交渉はあくまでもお願いベースを心がけることが大切です。誠実さを欠いた態度をとれば、担当者や貸主の心証が悪くなってしまう可能性もあるので、無理のない範囲で行うように注意しましょう。

 

また、交渉は「〇〇円まで下がったら絶対に借りる」など、明確かつ具体的な意思表示を行うのがコツです。

 

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家賃の減額は、ほかの入居者にも影響が出てしまう可能性があることから、大家さんとしてもなかなか認めにくい側面もあります。そこで、どうしても費用を抑えたい場合は、初期費用の相談をしてみるのもよいでしょう。

 

初期費用にはさまざまな項目がありますが、そのなかで比較的減額や免除を交渉しやすいのは礼金です。

 

家賃滞納などの費用を補填する敷金と比べ、礼金はもともと大家さんへの謝礼金として支払うお金であるため、状況によっては交渉に応じてもらえる可能性があります。

 

ただし、礼金の交渉も家賃と同じようにお願いベースを心がけ、無理のない範囲で行うことが重要です。

 

敷金礼金0(ゼロ・なし)物件

 

「フリーレント」とは、大家さん側の判断で、入居後の数ヶ月分の家賃が免除される仕組みのことです。

 

借り手が見つからない場合などで採用されるケースも多く、フリーレント物件であれば、住居費を大きくカットできるのが魅力です。

 

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フリーレント物件

 

今回解説したように、7月の入居を目指すのであれば、内見は5月か遅くても6月の頭にはスタートする必要があります。ここでは、5・6月に内見をする際の注意点を確認しておきましょう。

 

7月に入居することを考えると、エアコンの有無や問題なく作動するか、クリーニングが必要かといった点を内見時にきちんと確認しておく必要があります。

 

入居直前になって取り付け・交換工事などを依頼しようとしても、夏は設置会社の繁忙期に入ってしまうため、なかなか予約がとれなくなってしまいます。

 

エアコン付き物件

 

夏前の時期は、賃貸物件の借り手が少なくなる一方で、新規の物件も増えにくいのが特徴です。

 

候補の物件がほかの借り手で埋まってしまった場合、代わりを見つけるのが難しくなるため、気になる物件はすぐに内見することが大切です。

 

5月以降は梅雨に差しかかるため、内見時が雨天の場合も少なくありません。天気が優れないことで、日当たりの確認がしにくいなどのデメリットもありますが、雨天だからこそチェックできるポイントもあります。

 

特に確認しておきたいのがバルコニーの状況です。「雨がどの程度吹き込んでくるのか」「雨天時でも洗濯物を干せそうか」「水はけに問題はないか」などをチェックしましょう。

 

また、自家用車を持っている方は、駐車場の水はけについても確認しておくのがおすすめです。

 

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7月に入居するメリットは?

 

賃貸物件の新たな借り手が少なくなるため、繁忙期よりも落ち着いて、お得な物件を見つけやすいのがメリットです。また、引越し会社も閑散期に入るため、引越し料金を抑えられる可能性もあります。

7月に入居するなら部屋探しはいつ始めるべき?

 

部屋探しから入居までには、情報収集も含めると2ヶ月程度の時間がかかります。7月頭の入居なら、ゴールデンウィーク中に情報収集をしておき、連休明けから徐々に内見をスタートしておくのが理想といえるでしょう。

 

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