【ホームズ】賃貸物件で追い焚き機能は後付けできる？費用や工事内容について解説

賃貸物件で追い焚き機能を後付けできるかどうか、またその費用や工事内容について知りたい人もいるでしょう。

この記事では、賃貸物件で追い焚き機能を後付けする際の基本情報から注意点、具体的な工事内容について詳しく解説します。

賃貸物件を探す追い焚きができる物件

追い焚き機能の仕組み

そもそも追い焚き機能とは、浴槽に張ったお湯が冷めたときに温め直す機能のことです。

機能には大きく分けて、以下の2種類があります。

自然循環式は、水の温度差を利用して浴槽内の水を温める仕組みです。

一方、ポンプ循環式は、浴槽から配管を通じてポンプで水を循環させながら加熱します。ポンプ循環式は、効率がよく短時間でお湯を温め直すことが可能です。

たとえば、築年数が古い物件では自然循環式が採用されていることが多く、新築や設備が充実した物件ではポンプ循環式が一般的です。

それぞれの仕組みは特徴が異なるため、後付け工事の際にも選択肢が分かれます。

賃貸物件でも追い焚き機能を後付けすることは可能ですが、条件次第で実現できないこともあります。特に、後付けには浴室の壁に穴を開ける工事が必要なケースが多く、物件の構造や管理方針によって制限を受けるでしょう。

また、追い焚き機能を後付けする際には、大家さんや管理会社の許可が必要です。

賃貸借契約では、居住者が無断で工事を行うのは禁止されていることが一般的であり、許可を得ずに進めた場合、トラブルや原状回復費用の請求につながる可能性があります。

そのため、追い焚き機能を後付けしたい場合は、事前に工事内容や費用の詳細を大家さんや管理会社に相談し、許可を得るようにしましょう。

ここでは、追い焚き機能を後付けする際のメリットとデメリットを具体的に解説します。

追い焚き機能を後付けするメリット

追い焚き機能を後付けするメリットは以下のとおりです。

たとえば、家族が順番に入浴する場合、お湯を張り直す手間を省けるため、忙しい家庭にとって便利です。また、水道代やガス代の節約につながります。

特に冬場はお湯が冷めやすくなるため、追い焚き機能があれば少ないコストで快適なお風呂時間を維持できます。

このように、経済的かつ時間的な負担を軽減できる点で、追い焚き機能は魅力的な設備といえるでしょう。

追い焚き機能を後付けするデメリット

追い焚き機能を後付けする際には、以下のデメリットも考慮する必要があります。

設置費用は、居住者が自己負担するケースがほとんどです。また、大家さんや管理会社の設置許可を得るまでに時間がかかる場合があります。

さらに、工事日には居住者が立ち会う必要があるため、スケジュール調整も求められるでしょう。

工事期間中は、お風呂自体が使用できないケースもあります。そのため、工事が完了して使用可能になるまでは、銭湯を利用したり、家族や知人にお風呂を借りたりすることが必要です。

ここでは、賃貸物件で追い焚き機能を後付けする際の費用の目安と工事内容について詳しく解説します。

追い焚き機能を後付けする費用は、工事内容や設備によって異なりますが、一般的には20万～60万円が相場です。この費用には、配管工事や給湯器の交換費用が含まれます。

ただし、物件の構造や既存設備の状態によっては、これより高額になる場合もあります。

費用を抑えるためには、複数の会社から相見積もりを取ることが重要です。同じ条件でも会社によって見積額が大きく異なることがあるため、費用の内訳や工事内容をよく比較しましょう。

また、地元密着型の会社はコストパフォーマンスが高いことも多いため、候補として検討するのもおすすめです。

さらに、自治体によっては省エネ設備の導入に対する補助金が利用できる場合もあるため、事前に確認しておくといいでしょう。

以下は、追い焚き機能を後付けする際の工事内容をまとめた表です。

工程	内容
事前確認と許可取得	賃貸物件では大家さんや管理会社に工事内容を相談し許可を得る
浴槽への穴開け作業	浴槽に専用の穴を開け、追い焚き機能用の配管を設置
配管の設置	浴槽と給湯器をつなぐ配管を設置し、追い焚き用の循環ラインをつくる
給湯器の交換（必要な場合）	既存の給湯器が追い焚き機能に対応していない場合は、新しい給湯器に交換
動作確認	工事完了後、追い焚き機能が正常に動作するかのテスト
清掃と引き渡し	工事箇所を清掃し、居住者に引き渡し