ゴールデンウィークのまとまった休みを利用して部屋探しをしようと考える人は少なくありません。

普段仕事などでなかなか身動きがとれない人にとって、自由な時間をつくれる貴重な機会だといえるでしょう。

しかし、ゴールデンウィークに不動産会社で部屋探しを行う場合には、いくつか注意すべき点があるのです。今回は5月に部屋探しをするうえで、押さえておきたいポイントを紹介します。
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不動産会社

 

賃貸物件の需要は、シーズンによって大きく変動するものです。ここではまず、部屋探しにおいて5月がどのような時期にあたるのか、具体的な特徴を見ていきましょう。

 

1年のうち、もっとも賃貸物件の需要が高まるのは1~3月です。入学や就職といった4月からの新生活に向けて、賃貸物件を探す人が増えるため、不動産業界全体が繁忙期に入ります。

 

4月を過ぎると、賃貸需要は少しずつ落ち着きを見せ、梅雨、そして夏を迎える頃には閑散期となります。引越しを考える人があまりいないため、全体的に取り扱われる物件数も少なくなるのです。

 

夏を過ぎて9月や10月に入ると、企業の人事異動による転勤などが増え、第2の繁忙期となります。特に10月は新築物件が多く供給される時期でもあり、比較的に新しい物件を見つけやすいタイミングです。

 

11月や12月は、繁忙期に向けて少しずつ物件数が増えていく一方で、部屋探しをする人はそれほど多くなりません。そのため、時間をかけて物件探しをしたい人には適した時期だといえます。

 

5月は繁忙期よりも需要が落ち着き、ゆっくりと物件探しができる時期だといえます。不動産会社の利用人数が少なくなるため、繁忙期よりも丁寧に相談に応じてもらえる可能性が高いのです。

 

また、この時期は結婚式を挙げるカップルが増えるため、ファミリー向け物件が充実するタイミングでもあります。ただ、繁忙期と比較をすると物件数は少ないため、理想に合った部屋探しを行うためには工夫が必要です。

不動産会社

 

ゴールデンウィークの営業日は、業種や業界によって大きく異なります。ここでは、不動産会社にとってゴールデンウィークがどのような時期にあたるのか、詳しく見ていきましょう。

 

ゴールデンウィークはそれなりに利用客が多いため、営業している不動産会社も少なくありません。不動産会社にとっては、閑散期直前のタイミングにあたるため、この時期に成約をとっておきたいと考えられる場合も多いのです。

 

すでに繁忙期は過ぎているため、一人の顧客に時間をかけやすく、丁寧に対応してもらえる可能性が高いのが大きな特徴です。

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物件探し

 

これまでに見てきたとおり、ゴールデンウィークは比較的部屋探しに適している時期だとはいえます。ただ、連休は普段と状況が少し異なるため、注意しておかなければならないポイントがいくつかあるのです。

 

ゴールデンウィークの営業状況は、店舗によっても異なります。同じ系列の大手不動産会社であっても、店舗ごとに営業日や営業時間が変わることがあるため、事前にHPを見るなど調べておきましょう。

 

また、気に入った物件を取り扱う不動産会社がいくつかある場合には、複数の会社に問合せをしてみるといいでしょう。

 

ゴールデンウィークは、仲介してくれる不動産会社が営業していても、管理会社が休みをとっているケースもあります。そのため、気に入った物件が見つかっても、内見ができないといった可能性もあるのです。

 

また、旅行や帰省などで貸主が不在であれば、物件の鍵を借りることができません。その場合も、連休が終わるまで手続きを待つ必要があるのです。

 

賃貸物件の契約を進める際には、入居審査を受ける必要があります。ゴールデンウィークは審査会社が休みをとっていることもあり、その場合には手続きがストップしてしまうのです。

 

インターネットなどで気に入った物件を見つけたときには、二度手間を防ぐために、「内見が可能であるか」「管理会社が営業しているか」などの状況を確認しましょう。

内見

 

賃貸物件の部屋探しは、入居日から逆算してスタートの時期を決めることが大切です。ここでは、6月の入居を例に挙げて、部屋探しを始めるべきタイミングを解説していきます。

 

賃貸物件は基本的に仮押さえができません。ほかの人に借りられてしまうのを防ぐためには、賃貸借契約を結ぶ必要があり、契約してからは入居日を先延ばしにすることもあまりできないのです。

 

そのため、部屋探しのスタート時期は早すぎず遅すぎないタイミングに設定する必要があります。

 

賃貸物件を借りるまでの手続きは、一般的に「物件選び」「内見」「入居申し込み」「入居審査」「賃貸借契約」「引き渡し」の順に進んでいきます。具体的な手順と目安の期間は以下の表のとおりです。

 

そのため、ゆとりを持って部屋探しを行うためには、1~2ヶ月前からスタートを切る必要があります。

 

手順

具体的な内容

目安の期間

1.物件選び

気に入った物件をいくつか選んで内見予約をする

1~2週間

2.内見

担当者と一緒に部屋の状況や設備を確認する

1日~1ヶ月

3.入居申し込み

入居申込書を提出する

1日(内見と同じ日でも可能)

4.入居審査

支払い能力などが審査される

3日~1週間

5.賃貸借契約

重要事項説明を受けて契約を結ぶ

1日

6.引き渡し

鍵を受け取って引越しを行う

~1ヶ月

 

6月入居を目指すのあれば、4月~5月上旬ごろまでにスタートする必要があります。そのため、手続きをスムーズに進めることを前提としても、ゴールデンウィークがラストチャンスだといえるのです。

 

ただ、あまり時間にゆとりがないため、事前に6月の入居を考えていることを不動産会社の担当者へ伝えておきましょう。そのうえで、現在入居者がおらず、空室になっている物件を探すことが大切です。

 

まず、6月入居を目指すうえでは、ゴールデンウィークまでに物件の候補を絞り、内見の予約を済ませておくほうが無難です。そして、連休は内見と入居申し込み、入居審査の期間にあてましょう。

 

審査を開始してから結果が出るまでには、3日~1週間程度の時間がかかります。入居を急いでいることを事前に伝えておけば、結果が分かり次第すぐに連絡をもらえるためスムーズです。

 

審査に通過したら、休日を利用してなるべく早いタイミングで賃貸借契約の手続きを進めます。手続きが円滑に進めば、5月の中旬までには契約を結び、6月の頭に入居することも可能です。

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内見

 

もし入居を急いでいないのであれば、ゴールデンウィークが明けるまで部屋探しを待ってみるのもひとつの方法です。

 

ゴールデンウィークが終わると、不動産業界は閑散期を迎え、取り扱われる物件数も少なくなります。しかし、入居希望者が少なくなるなどの理由から、家賃の安い物件を見つけやすくもなるのです。

 

また、天気が不安定で転居を避ける人が多いなどの理由から、引越し料金も安く抑えやすい面があります。夏頃の入居を考えるのであれば、5月の終わりから部屋探しを始めるようにするといいでしょう。

物件を探す

 

  • 5月は閑散期直前の時期にあたり、賃貸物件の需要が落ち着いている
  • ゴールデンウィークも多くの不動産会社は営業している
  • 管理会社や審査会社が休業している場合もあり、内見や審査などの手続きが滞ってしまう可能性がある
  • 6月入居を目指すなら、ゴールデンウィークは部屋探しのラストチャンス
  • ゴールデンウィーク明けは入居のコストを抑えられる可能性が高まるなどのメリットがある
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更新日: / 公開日:2021.01.29