不動産情報サイトなどで賃貸物件を探していると、「居住中」となっている物件を見かけることがあるかもしれません。
居住中、もしくは入居中とは、まだ前の入居者が住んでいる状態のことを指しており、物件を借りるまでにいくつか注意しておかなければならないことがあります。
今回は居住中の賃貸物件を借りるうえで知っておくべきポイントを解説していきます。
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「居住中」とは、どんな状態を指している?

賃貸物件には間取りや家賃などの基本的な情報とともに「即入居可」や「居住中」といった部屋の現況も記載されています。
そのほかの情報と比べると、見落としてしまいがちなポイントではあるものの、実際に部屋を借りるうえでは気にかけておくべき点でもあるのです。
ここでは、賃貸物件の「居住中」が示す意味について詳しく見ていきましょう。
居住中は退去の予定が決まっている物件
居住中とは、文字どおりまだ入居者が部屋に住んでいる状態を指します。しかし、すでに現在の入居者から退去予告がされており、退去の手続きに入っている場合は居住中として情報を掲載することもあるのです。
通常、賃貸物件の退去予告は、少なくとも部屋を出る1ヶ月前までには済ませておく必要があります。そのため、貸主が退去の知らせを受けてから、実際に部屋が空くまでには1ヶ月以上のタイムラグが生まれるのです。
貸主としては、できるだけスムーズに新たな入居者を見つけておきたいと考えるため、退去予告を受けたタイミングから募集をかけるケースも少なくありません。つまり、居住中は「まだ人は住んでいるが、退去予定日が明確に決まっている物件」であるということです。
そのため、物件によっては「3月末まで入居中」のように、退去予定日をきちんと記載しているところもあります。
居住中は基本的に内見ができない

居住中となっていても、基本的に現在の入居者が退去する日は決まっているため、通常の物件とほとんど変わりがないと考えておいて問題ありません。
ただ、居住中物件には1つだけ注意しておかなければならないポイントがあります。ここでは、居住中物件の注意点を見ていきましょう。
居住中は基本的に内見不可
まだ入居者がいる居住中の物件は、基本的に内見ができません。貸主や管理会社によっては、現在の入居者に内見の打診をしてくれる場合もあるものの、入居者には断る権利があります。
また、入居者が退去した直後も、ハウスクリーニングを済ませてからでなければ内見を認めてもらえないこともあります。
貸主としては、できればきれいな状態で部屋を見てもらいたいと考えるため、内見までに時間がかかってしまう可能性もあるのです。物件探しを急いでいるときには、特に注意しておきましょう。
内見を認めてもらえたときの注意点
居住中にもかかわらず、現在の入居者に内見を許可してもらえたときには、相手方の厚意に対してきちんとした振る舞いで応える必要があります。マナーや常識を持ち、失礼のないように心がけましょう。
たとえば、収納やトイレなどの扉を開けたいときには、入居者の許可をもらってから行うことが大切です。また、不要な箇所をじろじろ見たり、大きな声で話したりすることも避けましょう。
賃貸物件を探す オンライン内見ができる物件居住中の物件を予約する方法1:「先行申し込み」の仕組みと特徴

気になっている物件が居住中である場合、予約しておかなければほかの希望者で埋まってしまう可能性もあります。ここでは、居住中の物件を予約する方法として、「先行申し込み」の仕組みについて見ていきましょう。
先行申し込みとは
賃貸物件を借りる場合、本来は「内見、入居申し込み、入居審査、賃貸借契約、入居」の順に手続きを進めるのが一般的です。しかし、先行申し込みをすると、内見の前に入居の申し込みと入居審査を済ませてしまうことができるのです。
前の入居者が退去するまでの期間を利用して、あらかじめ入居申し込みと入居審査を済ませておくことで、スムーズに契約を進められるといったメリットがあります。
ただ、物件によっては先行申し込みを受け付けていないところもあるため、事前に確かめておくことが大切です。
先行申し込みのメリット
先行申し込みは、手続きをスムーズに進められるだけでなく、ほかの入居希望者が決まるリスクを軽減できるといったメリットもあります。
現在の入居者が退去したタイミングで、優先的に内見をさせてもらえるため、有利な状態で手続きを進められるのです。また、先行申し込みをしたとしても、内見時に何か問題が見つかれば、後からキャンセルすることも可能です。
先行申し込みのデメリット
先行申し込みは、基本的に内見をして問題がなければそのまま契約手続きを進めるのが前提となっています。そのため、原則として1件のみに絞るのがマナーとされています。
また、先行申し込みをしたからといって、必ずしもその物件に入居できるとは限らない点には注意が必要です。次に詳しく説明しますが、ほかの申込者が内見を行わずに先に契約をした場合は、そちらが優先されてしまう可能性もあります。
そのため、先行申し込みはあくまでも「確実な予約ではない」と考えておくほうが無難です。
居住中の物件を予約する方法その2:先行契約の仕組みと特徴

居住中の物件を予約する方法としては、先行申し込みのほかに「先行契約」があります。ここでは、先行契約の仕組みと特徴について見ていきましょう。
先行契約とは
内見と入居申し込みの順番を入れ替える先行申し込みとは異なり、先行契約は内見をせずにそのまま契約まで手続きを進めてしまう方法です。内見を飛ばしてしまうことで、先行申し込み以上に早く契約を済ませることができるのです。
ただ、先行申し込みと同様、先行契約も物件によって受け付けていないところはあります。どうしてもその物件にこだわりがある場合は、事前に先行契約が可能かどうか確認しておきましょう。
先行契約のメリット
先行契約のメリットは、入居審査に通れば確実に賃貸借契約を結ぶことができる点にあります。先行申し込みとは異なり、契約の締結まで手続きを進めることができるため、ほかの入居希望者に決まってしまう心配はありません。
先行契約のデメリット
先行契約を結んだ場合、基本的にはキャンセルができません。実際に部屋を見てみてイメージと違っていたとしても、違約金を支払わなければ解約できない場合が多いです。
内見をせずに契約を決めてしまうことにはそれなりのリスクがあるため、慎重な判断が重要となります。
賃貸物件を探す オンライン内見ができる物件内見できないときの3つの対処法

居住中の物件がどうしても気に入り、先行契約をしたいと考えた場合には、内見できないことを前提に手続きを進める必要があります。
しかし、いくらその物件が魅力的であっても、何も確認しないまま契約を結ぶのは怖いと感じる人もいるでしょう。ここでは、内見ができないときの対処法をいくつか紹介します。
設備や間取りが似ている部屋を見せてもらう
不動産会社の担当者に相談をすれば、似たような設備や間取りの物件を見せてもらえることもあります。特に、同じ建物内に空いている部屋があれば、代わりにそちらを内見するだけでも多くの情報を得ることが可能です。
たとえば、建物の防音性や周辺の騒音などは、同じ建物内の部屋であれば十分に確かめることができます。
間取り図からできるだけ多くの情報を得る
内見ができない場合、間取り図がその部屋の特徴を示す重要な手がかりとなります。部屋の畳数や配置などの基本的なポイントとともに、見落としがちな「ドアの開閉方向」「収納の場所」にも目を向けておきましょう。
また、図面から分からない日当たりなどの条件は、担当者に尋ねてみるのもひとつの方法です。過去にその物件を仲介した経験のある人であれば、細かな情報を教えてくれることもあります。
ただ、廊下の幅や柱の大きさなどは、間取り図のイメージと実際の大きさが異なる場合もあります。また、窓の高さなどのサイズ感は、間取り図を見ても分かりにくいため注意が必要です。
現地へ足を運んでみる
部屋の中に入れなくても、建物の外観を確かめるだけで多くの情報が得られるものです。たとえば、ベランダや外壁、駐輪場などの共用部分は外からでもチェックすることができます。
また、物件の周辺環境を確かめておくことも大切です。周辺施設の利便性、目の前の道路の広さ、最寄り駅までのルートなどを調べておけば、実際の生活イメージを膨らませやすくなるのです。
居住中の賃貸物件は内見が難しいため対処法を考えておこう

- 居住中とは入居者がまだ住んでいるものの、退去予定が決まっている物件のことを指す
- 居住中は基本的に内見ができないため、退去日を待つかその他の方法を考える必要がある
- 先行申し込みは内見の前に入居の申し込みと入居審査を済ませてしまう方法
- 先行契約は内見をせずに賃貸借契約を済ませてしまう方法
- 先行申し込みと先行契約はそれぞれにメリットとデメリットがある
更新日: / 公開日:2020.12.25










