アパートの宅配ボックス設置率は約3割と低め
LIFULLの調査によると、賃貸物件における宅配ボックス未設置率は66.3%で、築年数が経つほど未設置率は上昇します。アパートは共用スペースの制限や導入コストの負担から普及が進みにくい傾向にありますが、不在時でも荷物を受け取れる利便性の高さから需要が高まっています。
詳しくは、「アパートの宅配ボックス設置率は?普及が進みにくい理由」をご覧ください。
共用廊下への個人設置は事前に管理会社へ相談
アパートの共用廊下は避難経路に該当するため、個人の判断で宅配ボックスを無断設置することは消防法や規約の違反になります。後付けしたい場合は事前に管理会社や大家さんへ許可を取り、避難経路幅(1.2m以上)の確保や盗難・強風対策を徹底することが必須です。
詳しくは、「アパートに宅配ボックスを「個人で後付け設置」できる?交渉と注意点」をご覧ください。
設備付き物件を探すなら築浅やセキュリティ重視
後付けの手間やトラブルを避けるなら、最初から宅配ボックス付きのアパートを探すのが確実です。ポータルサイトで条件指定を行い、設置率が高い築浅・リノベーション物件や、オートロックなどセキュリティ設備が充実した物件を中心に検索するのが効率的です。
詳しくは、「宅配ボックス付きのアパートを効率よく探す3つのコツ」をご覧ください。

アパートにおける宅配ボックスの設置事情やメリット・注意点を徹底解説。
不在時や非対面での荷物受け取りの手間を省く魅力から、満杯トラブルや個人で後付け設置する際の注意点・管理会社への交渉手順まで紹介します。宅配ボックス付きアパートの探し方も網羅。
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あると便利な設備としてよく名前が挙げられる「宅配ボックス」。マンションと比べるとまだ少数ですが、アパートに設置されているケースもあります。 多くのメリットを持つ設備ですが、具体的に宅配ボックスがあると日々の生活はどのように変わるのでしょうか。また、現在住んでいるアパートに宅配ボックスがない場合、個人で後付け設置することは可能なのでしょうか。アパートならではの設置事情や利用時の注意点と併せて解説していきます。

 

近年、ネットショッピングの普及により宅配ボックスの需要は急速に高まっていますが、アパートにおける設置率は決して高くありません。

 

株式会社LIFULLが2025年7月に発表した調査によると、全国の賃貸マンションにおける宅配ボックスの未設置率は66.3%と、全体の約7割に上ります。さらに築年数別に見ると、築10年超の物件では約半数、築30年超の物件では約9割が「宅配ボックスなし」という結果が出ています。

 

参考:

LIFULL「賃貸マンションの宅配ボックス・オートロック設置率をLIFULL HOME’Sが調査」(2025年公開)

 

このデータは賃貸マンションを含んだ数値ですが、木造や軽量鉄骨造などのアパートに限定すると、設置率はさらに低くなると推測されます。マンションに比べてアパートで普及が進みにくい理由としては、以下の2点が挙げられます。

 

1. 共用スペースの確保が難しい
アパートは敷地面積が限られていることが多く、エントランスや共用廊下に宅配ボックスを置くスペースを確保できないケースが少なくありません。消防法により、共用廊下は避難経路として一定の幅(原則1.2m以上)を確保する必要があるため、物理的に設置が難しい物件が多いのです。

 

2. 導入・維持コストの負担
小規模なアパートの場合、戸数が少ないため1戸あたりの設備投資コストが割高になります。また、電源が必要な電気式宅配ボックスを設置する場合は、配線工事費や毎月の電気代、システム利用料などのランニングコストもかかります。

 

このように、アパートの構造や費用面のハードルから、「欲しいけれど初めから付いている物件は希少」というのが実情です。

 

アパートで宅配ボックスを利用できると、日々の生活の利便性や安心感は大きく向上します。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

 

1. 不在時でも確実に荷物を受け取れる
仕事で日中家を空けていることが多い方でも、帰宅時に自分のタイミングで荷物を受け取れます。再配達の依頼手続きや、休日に「荷物が来るまで外出できない」といった待機のストレスから解放されます。

 

2. 在宅中でも対面せずに受け取れる
料理中や入浴中、オンライン会議中など、家にいても手が離せないタイミングは意外と多いものです。宅配ボックスがあれば、インターホンが鳴っても慌てて対応する必要がありません。

 

3. 防犯対策になる(一人暮らし・女性におすすめ)
オートロック設備がないアパートの場合、玄関のドアを開けるまで訪問者が誰か分からず不安を感じることもあるでしょう。宅配ボックスへの投函を指定すれば、配達員を装った不審者との接触を避けられます。居留守を使わずに防犯性を確保できるのは、アパートならではの大きなメリットです。

 

4. 置き配による盗難や雨濡れを防げる
玄関前の「置き配」は便利ですが、オートロックのないアパートでは通りから見えやすく、盗難のリスクが高まります。また、雨風で荷物が汚れてしまう心配もあります。施錠できる宅配ボックスなら、これらのリスクを安全に防ぐことができます。

 

スムーズな荷物受け取りを重視するなら

不在がちな方や、防犯面で対面受け取りを避けたい方は、最初から設備が整っている物件を探すのが確実です。宅配ボックス付きのアパートに絞って検索してみましょう。

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非常に便利な宅配ボックスですが、アパートの共用設備として利用するにあたっては、いくつかの注意点やよくあるトラブルを知っておく必要があります。

 

1. 共用ボックスが満杯で使えないことがある
アパートの宅配ボックスは全戸に対して数が限られています(目安としては総戸数の3割程度)。お中元やお歳暮の時期、またはネットショッピングのセール後などは、他の入居者の荷物でボックスが満杯になり、配達員が持ち帰ってしまうことがあります。荷物が届いたら、他の人のためにも早めに取り出すよう心がけましょう。

 

2. 受け取れない荷物の種類がある
宅配ボックスのサイズに収まらない大型の荷物は当然入れられません。また、冷蔵・冷凍が必要なクール便の生鮮食品、書留などの直接受け渡しが義務付けられている郵便物、代金引換・着払いの荷物なども、宅配ボックスでは受け取ることができません。

 

3. 暗証番号のトラブル
アパートでよく見られる「ダイヤル式」の宅配ボックスでは、配達員が設定した暗証番号を不在票に書き込みますが、文字が読みにくかったり、配達員が番号の設定を間違えたりして開かないトラブルが起こることがあります。
もし番号を入力しても開かない場合は、無理にこじ開けようとせず、まずは配達業者に確認の連絡を入れましょう。それでも解決しない場合は、管理会社や大家さんに事情を説明し、マスターキーで解錠してもらう必要があります。

 

4. 家賃や管理費に影響する可能性
宅配ボックスは人気の設備であるため、周辺の似た条件の物件と比較して、家賃や共益費・管理費が少し高めに設定されている傾向があります。月々の支払額と利便性のバランスを考慮して検討しましょう。

 

今住んでいるアパートに宅配ボックスがない場合、インターネット通販などで個人用の簡易ボックスや折りたたみ式のバッグを購入し、自分の部屋の前に置きたいと考える方もいるでしょう。しかし、個人での後付け設置には厳しいルールがあります。

 

共用廊下への無断設置は原則NG
アパートの玄関前の廊下は、個人の専有スペースではなく「共用部分」です。そのため、個人の判断で勝手に私物(宅配ボックス)を置くことは、賃貸借契約の規約違反になる可能性が高いです。

 

また、消防法により、共用廊下は火災時などの避難経路として一定の幅(原則1.2m以上)を確保しなければならないと定められています。狭いアパートの廊下にボックスを置くと、いざという時の避難の妨げになるため、絶対にやめましょう。

 

個人設置を検討する際の行動手順
どうしても設置したい場合は、以下の手順で進めてください。

 

1. 管理会社・大家さんへ相談・許可取得
まずは管理会社へ「玄関前に折りたたみ式の宅配ボックスを置きたい」と相談します。廊下の広さや建物のルールによって、一時的な置き配用のバッグなら許可が下りるケースもあれば、完全に不可とされるケースもあります。

 

2. 盗難・強風対策の徹底
許可が下りた場合でも、設置の際はセキュリティワイヤーで玄関のドアノブや格子にくくりつけ、盗難を防ぎましょう。また、強風で飛んでいかないように固定することも重要です。万が一、盗難や破損が起きても自己責任となります。

 

3. 共用設備としての導入要望を出す
個人での設置が難しい場合は、「他の入居者も不便に感じているかもしれないので、アパートの設備として宅配ボックスを導入してほしい」と大家さんや管理会社へ要望を伝えるのも一つの方法です。空室対策として、前向きに検討してもらえることもあります。

 

個人で設置するハードルやトラブル対応の手間を考えると、最初から宅配ボックスが備え付けられているアパートを探すのが最もスマートです。効率よく探すためのコツを3つ紹介します。

 

1. ポータルサイトの条件絞り込みを活用する
LIFULL HOME’Sなどの不動産情報サイトで物件を検索する際、「詳細条件」から「宅配ボックス」にチェックを入れて検索します。アパートでは件数が少なくなりがちなので、最初は希望エリアや駅の範囲を少し広げて探すのがおすすめです。

 

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2. セキュリティ設備とセットで検討する
単身者や女性の場合は、防犯性を高めるために「オートロック」や「モニター付きインターホン」などの設備と組み合わせて検索しましょう。オートロックと宅配ボックスがセットになっていれば、不審者の侵入を物理的に防ぎつつ、安全に荷物を受け取れます。

 

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3. 築浅物件やリノベーション物件を狙う
前述の通り、築年数が古いアパートほど宅配ボックスの設置率は低くなります。新築や築浅のアパート、または大掛かりなリノベーションが行われた物件を優先的に探すと、現代のライフスタイルに合わせた設備として導入されている確率が高まります。

 

安心と便利さを両立したお部屋探し

防犯面を重視するなら、オートロックや管理人常駐などのセキュリティ条件も併せて検討すると安心です。気になる条件を組み合わせて、理想のアパートを探してみましょう。

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Q.1 アパートの共用廊下に勝手に置き配ボックスを設置してもいいですか?

A.1 原則として禁止されています。共用廊下は避難経路を兼ねており、消防法で幅員を確保する義務があるためです。また、賃貸借契約の規約違反となる可能性も高いため、個人用の簡易ボックスなどを設置したい場合は、必ず事前に管理会社や大家さんの許可を得てください。

 

Q.2 アパートの宅配ボックスが開かない時はどうすればいいですか?

A.2 暗証番号の読み違いや設定ミスの可能性があります。まずは不在票を残した配送業者へ確認の連絡を入れてください。それでも解錠できない場合は、無理にこじ開けず、管理会社や大家さんに事情を説明してマスターキーによる対応を依頼しましょう。

 

Q.3 宅配ボックス付きのアパートは家賃が高くなりますか?

A.3 宅配ボックスは人気の設備であり、導入や維持にコストがかかっているため、周辺の似た条件で宅配ボックスがない物件と比較すると、家賃や共益費・管理費がやや高めに設定されている傾向があります。

 

Q.4 宅配ボックスで受け取れない荷物にはどんなものがありますか?

A.4 ボックスのサイズに収まらない大型の荷物をはじめ、冷蔵・冷凍が必要なクール便の生鮮食品、書留などの直接受け渡しが必要な郵便物、代金引換・着払いの荷物などは、宅配ボックスに入れることができません。これらは対面で受け取る必要があります。

更新日: / 公開日:2020.08.05