大学生カップルが同棲すれば、会える時間が増えるといったメリットを得られます。さらに、風邪や体調不良のときもそばにいられるので、何かと安心できるでしょう。
ただ、同棲すると家賃が上がり、生活費が増えるケースもあり、生活費を稼ぐためにアルバイトの時間が増えてしまっては、学業に支障をきたす可能性があります。
そこでこの記事では、大学生同士で同棲生活を行うメリットやデメリット、長く快適に過ごすためのポイントなどを解説します。
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大学生の同棲が難しいといわれる3つの理由

まずは、大学生の同棲が難しいといわれる3つの理由について、詳しく見ていきましょう。
理由1:親に同棲を反対される可能性がある
大学生が同棲する場合、親の許可を得るのが難しいことがあります。親が反対する主な理由としては、次のようなことが挙げられます。
- 学業に悪影響を及ぼす
- 経済的な自立ができていない
- 相手のことを信用できない
生計を立てるにはアルバイトをする必要があります。家賃や生活費を稼ぐためにアルバイトに多くの時間を費やせば、学生の本分である勉強の時間が減り、学業に支障をきたすことが考えられます。
さらに、経済的に自立していない状態で他者と暮らすことへの懸念や、同棲相手を信用できないなどの理由から、同棲を反対されるケースもあります。
理由2:初期費用の準備ができない
同棲するための賃貸物件を借りる際には、以下のような費用が発生します。
- 物件の初期費用
- 引越し費用
- 家具や家電の購入費用
主な初期費用の項目としては、敷金と礼金、仲介手数料が挙げられます。
そのほかにも、前家賃や日割り家賃、火災保険料、鍵の交換代などがかかるため、合計で家賃の4~6ヶ月分程度となるケースが多いです。
たとえば、家賃10万円の場合、主な初期費用の内訳は以下の表のとおりです。
必要な項目 | 費用 |
|---|---|
前家賃 | 10万円 |
敷金 | 10万円 |
礼金 | 10万円 |
仲介手数料(消費税込み) | 11万円 |
保証会社費用※ | 10万円 |
火災保険料 | 2万円 |
鍵の交換代 | 2万円 |
合計 | 約55万円 |
※保証会社を利用する場合
上記以外にも、家具や家電を購入したり引越し会社に依頼したりすると、さらに数十万円の費用がかかるでしょう。
大学生は社会人に比べて収入が少ないため、同棲を始めるために必要な費用をためることが困難です。

理由3:同棲を解消する場合の費用負担が大きい
一緒にいる時間が長くなることで「生活リズムの違い」や「お互いの嫌な部分が見える」などが原因となり、けんかをする機会が増える可能性があります。
その結果、恋人関係の解消、同棲の解消につながってしまうこともあるでしょう。部屋を退去するときには、退去費用や引越し費用が必要になり、金銭面の負担が大きくかかります。
このように、収入の少ない学生にとって同棲は別れた際のリスクが大きいため、同棲を始める際は慎重に検討しましょう。
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大学生が同棲をするメリット・デメリット

ここでは、大学生が同棲をするメリットとデメリットを解説します。同棲を検討する際は、以下で紹介する内容を理解し、二人で話し合ったうえで決めていきましょう。
メリット1:生活費や家事の負担を軽減できる
同棲することで、生活費や家事の負担を減らすことが可能です。
全国大学生協連「第59回学生生活実態調査 概要報告」によると、一人暮らし(下宿生)の大学生の1ヶ月当たりの生活費(住居費含む)は12万7,500円でした。
生活費の多くを占めるのが「家賃」と「食費」となりますが、これらは同棲することで1人当たりの負担を軽減しやすいでしょう。
家賃を折半する場合は、少し高めの物件に住むことも可能です。あるいは家賃は抑えめにして、貯金に回す方法もあります。カップルの価値観に合わせて、さまざまな暮らしのパターンが想定できます。
メリット2:トラブルの発生時に助け合える
万が一、急な病気やけがをしたとき、同棲していればパートナーに助けてもらえます。
一人で暮らしている場合は、夜中に体調を崩しても自力で乗り越えなくてはなりません。しかし、同棲しているパートナーがいれば、食事や薬の手配などのサポートを受けられます。
また、パートナーが一緒に住んでいることで不審者から狙われにくくなるなど、防犯面でもメリットがあります。
メリット3:二人の時間が増える
別々に住んでいる場合、お互いの都合に合わせて会う日程を決めておかなければなりません。しかし同棲すれば、常に二人でいる時間が増えるため、今までよりも信頼関係を深めることができます。
さらに、自分たちで家賃や生活費などを支払っていくことで、お金の管理ができるようになります。生活を共にすることで、お互いに成長できる点も同棲のメリットといえるでしょう。
デメリット1:学業に支障をきたす可能性がある
食事や睡眠の時間にズレがあると、生活リズムが乱れて学生生活に影響が出てしまうケースがあります。これは、相手の生活リズムに合わせることで生じるデメリットです。
たとえば、以下のようなケースが考えられます。
- パートナーのアルバイトが終わってから一緒に食事をする
- パートナーが就寝してから勉強する
このような生活を続けるとストレスがたまってしまいます。その結果、勉強に集中できなくなり、学業に悪影響が生じてしまう可能性があります。
デメリット2:親の許可を得ることが難しい
前述のように、大学生が同棲する際は、学業に専念できないなどの理由で親から認めてもらえないケースがあります。
18歳以上の成年であれば、基本的に親の許可がなくても賃貸借契約を締結できます。しかし、親を連帯保証人にする場合、内緒で同棲をスタートしようとしても、入居審査で発覚してしまいます。
これは、連帯保証人に対して収入や本人確認を行うことを目的に、保証会社が連絡をするためです。そのため、親を説得したうえで同棲生活を始めることをおすすめします。
デメリット3:パートナーとけんかをする機会が増える
パートナーと毎日顔を合わせることになるため、けんかをする機会が増えてしまう可能性もあります。生活を共にすることで、パートナーの嫌な部分が見えたり、関係がマンネリ化したりすることもあるかもしれません。
たとえば、勉強や趣味に集中したいときに一人の時間がとれなかったり、家事に非協力的な部分が見えたりしたときに、相手に対して嫌な感情が生まれてしまうことがあります。
このような状況にならないためにも、同棲の部屋選びでは、お互いが一人で過ごす時間を確保できる1~2LDKなどの間取りを選ぶようにしましょう。また、家事分担についてよく話し合っておくことも大切です。

大学生同士が快適な同棲生活を過ごすためのポイント

大学生が同棲する場合でも、事前の準備や生活のルール決めをきちんと行っておくことで、理想とする生活を送りやすくなります。
ここでは、快適な同棲生活を過ごすためのポイントについて見ていきましょう。
二人で物件を選ぶ
同棲する部屋は一人で決めず、お互いの意見を尊重し合って決めることが大切です。
たとえば、別々の大学に通っている場合は、中間の立地やアクセスがよいエリアの物件を選ぶのが望ましいです。
また、物件選びでは「治安のよさ」も意識しましょう。利便性も大事ですが、何より安心して暮らせるかどうかが重要です。

同棲に関するルールを決める
同棲する際には、以下のような生活のルールを決めておくと、お互いにストレスを感じにくくなります。
たとえば、家事の分担を「曜日ごと」に決めておけば、どちらかの負担が多くなることがなく平等にこなせます。また、生活費の負担割合を決めておくことも重要です。
さらに生活ルールとして、お互いに毎日行うルーティーンを決めておくとトラブルに発展しにくくなるでしょう。
お互いの親から同棲の許可を得る
同棲する際には、お互いの親に許可を得るようにしましょう。以下の内容を親に伝えることで、同棲の許可をもらいやすくなります。
- 学業を優先すること
- 金銭は二人で管理すること
- 結婚を前提としていること
なお、親への挨拶時にはスーツのような正装で赴き、手土産を持参することをおすすめします。また、同棲に対する真剣な気持ちを伝えるために、言葉遣いにも配慮しましょう。
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まとめ

大学生は学業が本業のため、同棲に対してマイナスなイメージを持たれることが少なくありません。しかし、生活費の節約や安全面で安心できるなど、同棲が二人にとってメリットとなるケースもあります。
メリットとデメリットの両方を知り、お互いにとってプラスになるのであれば、事前準備をしっかり行ったうえで同棲生活をスタートさせましょう。
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