お湯が出ない、水道が止まらないなど、ある日突然訪れる住まいの設備トラブル。そんな時、管理会社に連絡するとすぐに対応してくれるのが賃貸住宅に暮らすメリットでもあります。しかし、困った時に管理会社の電話番号が分からず連絡できないというケースも意外と多く、普段は意識しないで生活している方が多いのが実情のようです。
今回は、「困った!どうしよう!」という時の強い味方である管理会社の役割や種類などについて解説します。
賃貸物件を探す管理人常駐の物件
賃貸住宅の管理会社、その役割や種類とは?
管理会社とは、マンションやビルの維持管理業務を任されている会社のことです。マンション管理業を営もうとする者は、マンション管理適正化法に基づき、国土交通省に備えるマンション管理業者登録簿に登録を受けなければならないとされています。マンション管理業が中心となるデベロッパーの子会社や、系列会社、ビル管理業などの清掃請負業が母体になった独立系の会社があります。その中でも、入居者からのクレームや家賃の出納などの賃貸不動産管理業を家主から受託されているものを賃貸管理会社といいます。

管理会社の種類はさまざまあります。
賃貸管理会社の管理形態
マンションの管理形態は、管理人の勤務時間の違いによって4種類あります。賃貸住宅の主な管理形態は以下の通りです。
・常駐:管理人が住み込みで駐在しており、緊急時には夜間も対応してもらえる。昼間は管理員、夜間は警備員と、24時間体制で常駐している場合もある。
・日勤:管理会社から管理人が派遣されて出勤する形態。勤務時間は平日9~17時で、土日は休みの場合が多い。
・巡回:管理人が指定の曜日や決まった時間帯のみ管理会社から派遣され、見回りを行う管理形態。
・自主管理:管理人を置かない形態。清掃のパートを雇うなどしている場合もある。

管理の形態もマンションで異なるので予め確認しておきましょう。
こんな時は管理会社に連絡
普段生活を送っている中で、管理会社に連絡をすることはほとんどないかもしれませんが、賃貸住宅で何かトラブルが起こった時に頼りになるのが管理会社です。例えば、お湯が出ない、キッチンの水栓から水が漏れる等、部屋の設備に不具合が発生した時です。持ち家の場合、自分で修理会社に依頼したり、買い替えたりしなければなりませんが、賃貸住宅ではそれらを管理会社に対応してもらえます。
建物共用部の設備についても同様です。エレベーターが動かない、オートロックが開かない、全館停電している、外壁にひびが入っているなど、生活に支障が出るような不具合に対応してもらえます。また、左右上下の騒音や、子供の危ない行為、自転車置き場のマナーについてのクレームなど、住民には直接言いにくいことも、管理会社に相談することができます。このように、管理会社は物件の契約や更新、解約時以外にも日常的に困っていることや、不満に思っていることにも相談に乗ってくれます。

賃貸住宅でのトラブル時に備えて管理会社の連絡先は確認しておきましょう
賃貸物件を探す 管理人常駐の物件管理会社の連絡先が分からない! 調べる4つの方法
困った時に管理会社に連絡しようとしても、連絡先が分からない場合はどうしたらよいのでしょうか。
管理会社の探し方をお伝えします。
1.契約書を確認する
まずは、入居時の契約書を確認してみましょう。契約書には、管理会社の連絡先が記載されているはずです。
2.エントランスを確認する
契約書を紛失してしまった場合、お住まいのマンションのエントランスなどをチェックしてみてください。賃貸住宅では外から見て目につきやすい場所に、管理会社名と連絡先が載っている看板を掲示していることが多いです。
ただし、管理会社ではなく仲介専門店の連絡先である場合もあるため注意が必要です。

念のため管理会社の連絡先は控えておいた方が良さそうです。
3.不動産会社に問い合わせる
また、調べたい物件の取り扱いがある不動産会社に直接聞く方法もあります。
- 賃貸契約をした仲介の不動産会社
- インターネット等で、探したい物件の情報を載せている不動産仲介会社
- 取り扱い範囲の広い不動産仲介会社
このような不動産会社は、取り扱っている可能性があるため、問い合わせてみると調べられるかもしれません。
4.インターネットで検索する
また、インターネットで物件名を検索してみるのも一つの方法です。
マンションで売買物件がある場合には“物件名”や、“物件名 管理会社”で検索すると物件情報を載せているページに管理会社が掲載されている可能性があります。
また、施主と管理会社がグループ会社であるなど、なにか関連がある場合には、“物件名 施主”や“物件名 事業主”と検索して出てきた情報から、管理会社を辿るのも方法の一つとなり得ます。
・入居時の契約書を確認する
・マンションのエントランスの掲示を探す
・物件の取り扱いがある不動産会社に問い合わせる
・インターネットでマンション名から辿る
管理会社の連絡先を失くさないために
いつ連絡が必要になるか分からない管理会社ですが、連絡したい時に焦らないように契約書の保管場所の確認をしておくことが大切です。契約書を失くしてしまった時の対策として、連絡先をメモに書いて玄関やインターホンのそばに貼っておくと安心です。管理会社の電話番号を、あらかじめ携帯電話のアドレスに入れておくと、役に立つこともあるかもしれません。いざというときに困らないためにも、普段から管理会社の連絡先を確認しておくとよいでしょう。
・賃貸住宅の管理会社は、入居者からのクレームや家賃の出納、光熱費の管理等を任されている。
・管理会社の主な管理形態は4通りあり、24時間管理人が常駐しているところや、日中だけ勤務しているところ、決まった曜日にのみ巡回に来るところなど、物件によって異なる。
・管理会社の連絡先が不明な時は、入居時の契約書や、マンション前の看板や掲示板を確認したり、現在当該物件を取扱っている不動産会社に確かめるといった方法がある
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更新日: / 公開日:2017.11.09










