家事の分担量、仕事時間に合わせて立地を考える

実家にいると気づきにくいが、生活は細かい無数の作業によって支えられているもの。互いに労りあって分担できれば良いのだが実家にいると気づきにくいが、生活は細かい無数の作業によって支えられているもの。互いに労りあって分担できれば良いのだが

まず、考慮すべきは互いの勤務時間と家事の分担。勤務時間では、朝早く出なければいけない、夜遅くなる可能性が高いほうの勤務先に近い立地にするほうが負担を減らせる。また、国内、海外への出張が多いなど、特殊な要件がある場合には、それを考慮する必要もあるだろう。

家事の分担については、その家庭次第だが、一般的には妻の負担が大きくなるケースが多い。その場合には、家事の負担分、妻の通勤の負担を軽減すると考え、妻の通勤が楽になる立地を選ぶようにすると、喧嘩になりにくい。勤務時間+通勤時間+家事をする時間がイーブンになるように話し合うことができれば、お互いへの労りの気持ちをもって2人暮らしをスタートさせられるはずだ。

もうひとつ、近隣に双方、あるいはどちらかの親がいる場合にどうするか。遠からぬ時期に子どもをと考えており、手助けが必要という場合には、実家に近い立地を選択する例をよく聞く。妻が働き続けるつもりという場合には妻の実家の近くを選ぶことが多い。

しかし、それ以外で、極端にどちらかの実家に近いケースでは、後日、実家べったりと不満が出る例も少なくない。そうした立地を選ぶ際には自分の親ではなく、パートナーの意見をきちんと聞いて、納得してもらうことが大事だ。

通勤、帰宅途中に買い物できる立地がベスト

共働きなら、外食事情以外に中食、つまり持ち帰って食べる食事の事情についてもチェックしておきたい。一品買って帰られるだけで食卓は豊かになる共働きなら、外食事情以外に中食、つまり持ち帰って食べる食事の事情についてもチェックしておきたい。一品買って帰られるだけで食卓は豊かになる

共に働いているのであれば、駅からは徒歩圏がベスト。理想は静かさ、利便性が両立できることが多い徒歩7~8分から10分以内圏だ。加えて、駅と物件の間に商店街、スーパーやクリーニング店、郵便局など、よく利用する施設などがあり、通勤、帰宅途中に大半の用事が済ませられる立地だと、時間を有効に使える。

商店街、スーパーの営業時間も見ておきたいところ。古くからの住宅街の近くにある商店街ではいまだに夕方7時で営業終了、週末は休みという店があったりもする。下見で現地を訪れたら、営業時間、休業日は必ず聞いてみよう。もちろん、品揃え、価格も見ておきたい。また、商店街とは別に、思いついたらすぐに行ける、徒歩2~3分圏にはコンビニも欲しいところ。最近では日用雑貨や食料品の品ぞろえが充実している店舗もあるので、そういう店であればさらに◎。

夜間遅くなることが多いのであれば、帰宅後に食べに行けるような店があるかどうかも見ておきたい点。働いていると、どうしても外食が増えがちだが、そんな時に近所に選択肢が多いと豊かな気分になれる。2人で暮らすといっても、帰宅は必ずしも一緒ではないはずだから、夜道の安全性も忘れずに確認しておこう。

24時間ゴミ出し可、宅配ロッカー付き、収納豊富な物件がお勧め

リビング、洗面所と2方向からの出入口があるキッチンだと料理と洗濯が同時進行しやすく効率的リビング、洗面所と2方向からの出入口があるキッチンだと料理と洗濯が同時進行しやすく効率的

物件では、家事を楽にしてくれる設備の有無、間取りの使いやすさがチェックポイント。敷地内では、24時間出せるゴミ置き場、宅配ロッカーがあると、時間を気にしなくて済み、便利だ。さらに理想を言えば、大型の品も入るロッカーが用意されていると良い。

室内ではキッチンと洗濯機置き場が近く、炊事と洗濯を同時に進行できる間取りが効率的。洗濯機置き場からバルコニーが近いと便利だが、残念ながら賃貸ではそうした間取りは少ない。また、洗濯物を干したままで外出しても雨を気にしなくて済むよう、バルコニーの庇は深いほうが良い。最近は浴室で洗濯物を乾燥させられる、換気乾燥機能のある物件も多い。

キッチンの使いやすさは使い方次第。一人で効率的に動くにはL字型が良いが、2人で同時に作業するならオープンタイプでシンク、ガス台が1列に配置されているほうが作業しやすい。カウンターキッチンでは、2人で作業できる広さが確保されていない間取りも多いので、下見時に確認しておこう。

掃除の手間を省くためには、段差が少なく、各部屋の入口近くにコンセントのある間取りを選ぼう。収納が多い間取りも、室内が片付き、掃除が楽になる。ちなみに室内で片付かない品ベスト3は掃除機、ゴルフ用品にベビーカー。こうした品が収納できる場所があるかどうかを考えて物件を選ぶと、後日、イライラすることが少なくて済むはずだ。

2013年 10月23日 10時29分