女性でも簡単&かわいいがキーワードのDIYショップ

DIY(Do It Yourself)という言葉もすっかり定着。さまざまなメディアで取り上げられ、ますます盛り上がりを見せている。そんななか、昨年11月にDIY女子のサポートをメインコンセプトにするショップ「シュガーハウス」が愛知県江南市に誕生した。

閑静な住宅街にひょっこりと現れる、まるで童話の世界の建物。ショップのコンセプトにぴったりの女性の心をぐっと捉えるかわいさだ。この建物は静岡県浜松市の工務店「ぬくもり工房」が手掛けた。オーナーの唐沢里美さんはフリーのインテリアコーディネーターをしていた時に、ぬくもり工房が運営する「ぬくもりの森」の中の施設で開かれたワークショップでの出合いをきっかけにDIYショップをオープンする決意をしたという。

その出合いとはイギリス発の「アニースローン チョークペイント」。ヨーロッパやアメリカなど海外のDIY女子に大人気となっているペイントだ。出合いからショップオープンまではなんと8ヶ月。その魅力から、DIYについて、またDIY女子を応援する思いまで、話を伺った。

個性的ながらも温もりを感じられ、訪れる楽しさがある「シュガーハウス」個性的ながらも温もりを感じられ、訪れる楽しさがある「シュガーハウス」

“ガールズペイント”と呼ばれるアニースローンで気軽にDIY

(画像上)チョークペイントは、パッケージのおしゃれさも魅力。シュガーハウスでは、ステンシルや布製品など、アニースローン全製品を扱う(画像下)デスクとワゴンをチョークペイントで仕上げた例。ステンシルもアニースローンのオリジナルがある(画像上)チョークペイントは、パッケージのおしゃれさも魅力。シュガーハウスでは、ステンシルや布製品など、アニースローン全製品を扱う(画像下)デスクとワゴンをチョークペイントで仕上げた例。ステンシルもアニースローンのオリジナルがある

「ウェルカムボードを作るワークショップでアニースローン チョークペイントの体験をして、ビビッときたんです」と唐沢さん。アニースローン チョークペイントとは、イギリスの女性アーティスト、アニー・スローン氏が作った装飾用塗料のブランドネーム。マットな質感、美しいビロードのようでありながら光沢のないつや消しのようなチョーキーな仕上がりから名付けられたという。「イギリス王室のキャサリン妃が王女のためにお取り寄せになったものでもあるんですよ」。

木材、鉄材、プラスチック、テラコッタ、ガラスなど多くの素材に対応。「下地作りの必要はなく、水性で塗りやすい。“ガールズペイント”と呼ばれるほどに女性が扱いやすい塗料です。天然顔料からできている自然塗料なので安心して使えるのもいいですね」。麻や綿といった布ものを染めることもできるので、Tシャツなどを好みの色に変えることも可能だ。

ずらっと並んだ棚を見せてもらうと、カラー展開も女性好みのものが多いように思える。ヨーロッパの昔の室内装飾からも着想を得ているといい、淡い色合いからビビッドなものまでそろえ、色を混ぜ合わせることも簡単とのこと。「チョークペイントの塗装の仕方とワックスの使い方でひび割れを出したりもできるので、アンティーク調に仕上げることも簡単にできます」。

アニースローン チョークペイントのワークショップ体験者の声

アニースローンの製品は、ストッキストという本社から認定された販売店でのみ購入可能となっている。また、ストッキストはワークショップを開催することが条件となっているため、DIY初心者も気軽に体験が可能だ。

取材日にもワークショップが開催されており、木製のイス型の飾り台をデコパージュするというものだった。下地の必要はないので、好みの色を直接塗り、乾かす。チョークペイントは乾きやすさも特徴だが、ワークショップでは時短のためにドライヤーを使用。その後、好きな模様の紙を切り抜き、糊付け。最後にワックスを全体に塗って仕上げる。

参加者に感想を聞いてみた。
「思った以上に簡単に塗ることができました」
「以前、ホームセンターでペンキを購入して自宅で使ったことがあるのですが、においがすごくて…。でもこれは、においがないのがいいですね」
「乾燥が早いので、完成まで時間をかけずにできるのがいいです」

チョークペイントは、VOC(揮発性有機化合物)の含有率が非常に低いため、塗料特有のにおいがない。乾きやすいことで、2度塗り、3度塗りも通常より短時間でできる。作業に使える時間が限られてしまう主婦など、集中してできるのは大きなポイントになるはずだ。

シュガーハウスでは、唐沢さんのお父様が元大工だった腕を生かして製作したラックやトレーなどを含む完成品をペイントだけするコースと、キットで組み立てからペイントまで行うコースを用意する。営業時間内の好きな時間で予約できるのも便利だ。

デコパージュの位置を相談したり、参加者同士でゆっくりおしゃべりしながら完成まで2時間ほどデコパージュの位置を相談したり、参加者同士でゆっくりおしゃべりしながら完成まで2時間ほど

初心者の女性向けDIYのコツは?

ドアにインテリア用マスキングテープを施し、イメージを変えている。貼るだけで室内の雰囲気をガラリと変えることができて便利だドアにインテリア用マスキングテープを施し、イメージを変えている。貼るだけで室内の雰囲気をガラリと変えることができて便利だ

これだけDIYがブームとなっているが、失敗して取り返しがつかなくなってしまったらなどと考えて、なかにはやりたくても躊躇している人もいるだろう。「100円ショップで売っているものをペイントしてみたり、まずはすぐにできそうなことから1歩進んでやってみましょう。釘を使ったりしなくてもDIYはできるんです」と唐沢さん。

シュガーハウスには、アニースローン チョークペイントのほかに、取っ手やフックなどの建築金物、インテリア用のマスキングテープ、専用の糊を使うことで剥がせるため賃貸でも使える輸入壁紙などがそろう。

「自分流にカスタマイズすることで価値があがります」。それこそがDIYの魅力だろう。いずれも簡単にできるものばかりで、失敗してもやりなおすことができる。できることから始めるのがコツのひとつだ。「何かひとつやるだけで、DIYなんです」。

これからの女子DIY時代に向けて~店舗オープンの想い

「私自身、かつて賃貸物件に住んでいた時に、壁はもちろん、何も触ることができなくて、住居に不満を持ったことがあります。アニースローン チョークペイントに出合って、さまざまなものを簡単にアレンジできるのに衝撃を受け、これならば女性も楽しくできると思いました」と唐沢さんは話す。

アニースローン チョークペイントは日本に本格的に展開しはじめて、まだ2年ほど。取り扱うストッキストも全国で徐々に増えている。日本で盛り上がっている女子DIYの手段のひとつとして、ぜひ広げていきたいと、唐沢さんもショップを立ち上げた。簡単さも、カラー展開のきれいさも、女性の感性に受け入れやすいはずだ。

安心・安全&かわいいペイントならば、これを導入にして、もっとDIYに気軽に取り組む人も多くなっていくのではと感じた。簡単にできることでも住まいの満足度を上げることができるDIYの世界。まだまだ可能性が広がっているようだ。

取材協力
シュガーハウス

オーナーの唐沢里美さん。インテリアコーディネーターのほか、宅地建物取引士、ハウジングコーチなどの資格も持ち、家づくりの相談も受け付けているオーナーの唐沢里美さん。インテリアコーディネーターのほか、宅地建物取引士、ハウジングコーチなどの資格も持ち、家づくりの相談も受け付けている

2016年 05月14日 11時00分