年末と言えば大掃除
年末と言えば大掃除。換気扇にこびりついた頑固な汚れや、網戸の汚れなどをまとめて掃除する人も多いのではないだろうか。
普段から小まめに掃除をすれば良いのだが、忙しい現代人にはそれも難しい。しかし、たまった汚れを落とすのは大変で、換気扇の汚れなどは頑張って洗っても完璧に綺麗にするのは難しい。
そんなときは、プロにお願いしてみるのも一つの考え方だ。しかし、掃除代行サービスにはどのようなものがあるのだろうか?そしてどういった箇所の掃除代行が人気なのだろう?
そこで、株式会社ダスキン ケアサービス事業推進部の今川恵美子氏と、株式会社ベアーズ 広報課の木造友紀氏に、それぞれのサービス内容について聞いてみた。掃除代行サービス業者として全国的に事業を手掛ける株式会社ダスキンと、家事代行を中心としてサービスを展開する株式会社ベアーズではどのような違いがあるだろうか?
プロにまかせたい掃除箇所とは?
大掃除は大変な作業だが、料金はどのように計算されるのだろうか?株式会社ダスキンは、作業単位、部屋単位で料金が定められているという。
株式会社ベアーズの木造氏も、
「当社のハウスクリーニングは、キッチン全体や換気扇、バスルームなど、アイテムごとの料金設定になっています。キッチンの場合は、L字型、ストレート型、コの字型などの形、また広さによって値段が変わります」
と教えてくれた。
次に、「ここはプロに任せるべし」という掃除箇所はどこだろうか。
「なんといっても人気が高いのは、レンジフード(換気扇)です。内部のファンや奥にも汚れが付着している場合が多いのですが、この部分は分解しないと作業ができず、ご家庭ではハードルの高い掃除箇所の一つだと思います」と、株式会社ダスキンの今川氏。
株式会社ベアーズの木造氏も、
「やはり、汚れが頑固な換気扇などは、プロに任せると良いと思います。フィルターより奥のシロコファンまで、綺麗に仕上げます」
と、レンジフードの掃除を一番に挙げた。
キッチン内では、コンロの焦げ付きなどもプロに任せる方が良いそうだ。力任せにこすると傷める可能性があるから、自分で掃除する場合は要注意だとか。
また、二社ともに二番目に挙げたのが浴室、特にバスタブのエプロン部分だ。最近のものは浴槽ごと取り外しができるものも多いが、素人が外すと元通りはまらなくなることもあるらしい。
さらに、黴防止コートを合せてご利用すれば、長く浴室を綺麗に保つこともできるという。
それにしても、お薦めの掃除箇所は、二社ともほぼ同じ回答だったのには少し驚いた。地域によっての違いなども無いのだろうか?株式会社ダスキンの今川氏に質問してみると、
「地域的な違いを感じたことはほとんどありません。主婦が手こずる掃除箇所は、東西問わず同じなのではないでしょうか」
と解説してくれた。
片づけもプロにお任せ
そこでユニークなサービスを請け負ってはいないか聞いてみたところ、二社とも、「整理収納・片づけ」を挙げた。主婦に限らず、整理収納が苦手な人にとっては嬉しいサービスだが、具体的にはどんなサービスだろうか。
「大掃除中に懐かしい品物を見つけ、思い出にふけり手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。そうならないようにも、一緒に片づけをしてほしいという要望が多いのです。そこで、女性スタッフがそばにつき、整理収納を手伝ったり、アドバイスをしたりしています」
とは株式会社ベアーズの木造氏。
一方株式会社ダスキンの今川氏は、
「お客様と使用頻度や使い勝手を確認しながら片づけていきます。ただアドバイスをするのではなく、お客様に立ち会っていただきながら、衣類の整理のほか、冷蔵庫内にある賞味期限切れの食品もスタッフが片づけます。」
スタッフが顧客と相談しながら一緒に片づけるという点で、基本的に大きな違いはないようだ。
請けられない注文も
しかし、「こんなことをお願いしていいのだろうか?」と躊躇している方もおられるかもしれない。
ではここで、「こういう注文は受けられない」「こんな注文をもらって困った」という事例を聞いてみることにしよう。
「家はメンテナンスしやすいようにどんどん進化していますから、型が古い場合、お請けできない場合があります。例えばお風呂のエプロンも、古いものでは取り外してクリーニングすることができない場合があります。また、古い商品は普段にない動作をすると故障しやすく、取替の部品がない場合もありますので、リスクが大きいのです。ですから、予め型番などをお聞かせいただき、その上でクリーニングの範囲を決めさせていただいています」とは株式会社ベアーズの木造氏。古い器具や部品の扱いには慎重になるのは株式会社ダスキンも同じ。
「あまりに古い器具の場合は、買い替えをお薦めする場合もあります」
とのことだった。
掃除のオーソリティ株式会社ダスキンと、家事代行業者ならではの視点をもつ株式会社ベアーズ
株式会社ダスキンと言えば、掃除のオーソリティ。専用器材がそろっており、長年のノウハウから生まれたサビや変色などの原因にならずに汚れを綺麗に落とす、独自の洗剤もある。
「ドラム式洗濯機乾燥機の除菌クリーニングのほか、カーペットや布製ソファのシャンプークリーニングもいたします。また、地域によっては庭木の剪定も行っておりますので、大掃除とともにいかがですか?」
と、多岐にわたる箇所の掃除を請け負っているようだ。
一方、株式会社ベアーズは、家事代行業の老舗。プロの技術もあるが、それ以上に、顧客と一緒に家の中を見つめるという視点を強く感じられた。
「年末は、日常のお掃除と片付け整理収納サービスを一緒に受けられるプランがお薦めです。スタッフ2名で4時間、オーダーメイドのサービスですから、とにかく掃除をバッチリしてほしいというお客様も、片づけや整理収納だけがご希望のお客様もおられます」
と、フレキシブルなのだ。
二社のサービスの内容は、想像していたほど大きな違いはなく、こうしてみると、年代や地域を問わず、大掃除の際に起きる問題や困難は共通しているらしい。しかし、よく見ると、より得意な分野があるようだ。また、プランの内容や料金は個々に少しずつ違いがあるだろう。
掃除代行業者はこの二社だけではないから、この記事を参考に、自分にぴったりの家事代行業者を見つけてみてはいかがだろうか。
■参考リンク
・株式会社ダスキン
http://www.duskin.jp
・株式会社ベアーズ
http://www.happy-bears.com
公開日:





