北京五輪・ウクライナ情勢・円安に物価高……いろいろあった2022年。LIFULL HOME'S PRESSで一番読まれた記事とは?

年末恒例で京都・清水寺にて発表される、1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」。日本漢字能力検定協会によって毎年発表されるものだが、2022年の漢字は「戦」であった。応募22万3768票の中、「戦」が1万804票で約5%を集め、1位となったという。

選ばれた漢字1字が示すように、ロシアのウクライナ侵攻により、世界が戦争の残酷さを感じる一年となった。また、隣国の北朝鮮によるミサイル発射のニュースが頻繁に報じられ、年末には防衛費増額の増税案が了承された(実施内容や時期は来年以降の議論となる予定)。生活の上でも、ウクライナ情勢の影響でエネルギーや穀物が高騰し、幅広い日常品や食料の物価高となった。金利政策の世界との差から急激な円安などもあり、生活の中でも「戦」い、となっている。年末近く金融政策決定会合で金利変動幅0.5%への拡大など金融緩和政策の一部修正への言及があったが、経済は今後の動きが注目される。また、北京五輪で始まった2022年、年末にサッカーワールドカップが行われ日本の健闘があり、スポーツの上でも感動する「戦」いが繰り広げられた。

さて、住宅業界はというと、ウッドショックからのウクライナ情勢により建材資材の高騰が続いた。また半導体不足による住宅設備や家電不足や価格高騰も影響があった。2022年度の住宅着工戸数は、2021年度と比較して1.3%減の85.4万戸と予測、分譲住宅着工戸数も1.1%減の24.6万戸と微減、貸家着工戸数は同1.3%増の33.5万戸になると予測されている(※(一財)建設経済研究所(一財)経済調査会経済調査研究所「建設経済モデルによる建設投資の見通し」2022年10月資料より)。住宅価格は高止まりを続けているが、とはいえ、未来が予測不能な要素を多く含むため、市況のゆくえは絶えず注目を集める。

ユーザーの動向はというと、コロナ禍もワクチン接種などにより、罹患者の減少傾向は見えないものの社会に与える影響は沈静化に少しずつ向かっているが、リモートワークが一般化した企業と、実出社を再開した企業とで、勤める人たちの物件選びも二極化がみえるようだ。

経済・社会など世界情勢の影響も大きかったコロナ禍3年目の2022年、どんな記事が読まれていたのか。ランキングには、先行きの不動産業界を考える示唆にとんだ記事、住宅ローンなどの制度記事や新駅の開業情報・再開発の記事など、今後の不動産動向を左右する記事に注目があつまった。2021年12月1日~2022年11月30日までの間にLIFULL HOME'S PRESSでアップされた記事の中で、カテゴリー別のPV(ページビュー)数をもとに15位までのランキング結果と8位までの記事を紹介したい。

さて、2023年、LIFULL HOME'S PRESSは9月で10周年となる。まずはウクライナ情勢の終息と平和を願い、明るいまちづくりや住宅の未来をつくる事例を、たくさんの取材記事でお届けしていきたいと思う。

読者の皆様、明けましておめでとうございます。
10周年を迎える2023年も、LIFULL HOME'S PRESSを何卒宜しくお願いいたします。

北京五輪・ウクライナ情勢・円安に物価高……いろいろあった2022年。LIFULL HOME'S PRESSで一番読まれた記事とは?

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