どうして部屋が冷えるのか?まずはその原因を理解する
関東圏でも最低気温が10度を下回りはじめ、仕舞いこんでいた暖房機器を使い始めたという家庭も多いのではないだろうか。
暖房で部屋を暖めたにも関わらず、足元に寒さを感じる場合、まずは「窓」の断熱に注目してほしい。窓などの開口部を通して、住宅から暖房の熱が逃げる熱損失は58%(日本建材・住宅設備産業協会調べ)という調査結果も出ており、断熱を考える上で、真っ先に対策を考えたい箇所は「窓」である。
実は、日本の窓事情は、先進国から見てもかなり遅れをとっている。
すでに海外では、断熱性能の高い樹脂製のサッシが主流になってきている中、日本においては熱が逃げやすいアルミ製のサッシが未だ全住宅の8割を占めている。
この背景のひとつには、世界各国が窓の断熱性能に厳格な最低基準を決めているにも関わらず、日本にはその最低基準がなく、窓を製造する側の事情に基づいて作られてしまっている点が挙げられるだろう。
今回の特集では、家庭で誰にでも簡単に始めることのできる断熱対策と、世界から見る日本の窓事情、そしてメーカーのショールーム取材をまとめてみた。
本格的な冬を迎える前に、改めて断熱に対する意識を見なおしてみてはいかがだろうか。
公開日:

