注文住宅の間取り作成をオンラインで簡単に依頼「madree(マドリー)」
さまざまなモノやサービスをネットで注文でき、リモートでのコミュニケーションも増えている昨今。注文住宅の間取り作成もオンラインで依頼できるという。しかも、日本各地にいる数多の建築家に、スマホ一つで簡単に。
その名も「madree(マドリー)」。
外出することなく、自宅からパソコンやスマートフォンから日本各地の建築家に間取り図作成を依頼でき、1つだけではなく複数の間取りが届くという注文住宅のオンラインサービスだ。
「こだわりの間取りでマイホームを建てたい」「住宅会社を何社も回って検討するのは大変」「この土地にどんな家が建てられるのか、まず知りたい」などの想いに応える、家づくり検討者向けの同サービスは2018年春にスタート。当初は運営するスタジオアンビルト株式会社の本社がある名古屋を中心とした東海エリアと関東エリアを対象としていたが、2020年5月からは好評につき全国展開されている。
「どんな家を建てたいか?」より「どんな暮らしがしたいか?」を重視
コロナ禍においては、リモートによる家づくり相談や設計相談などを行うハウスメーカー・工務店も少なくない。暮らす人の望む住まいを知るためにはヒアリングが欠かせないが、平屋がいい・吹抜けリビングが欲しい・広いウッドデッキを設けたい・アイランドキッチンにしたい・・・などなど、どんなマイホームを建てたいのかを“家そのもの”に注目しつつ要望を伝えるケースが多いのではないだろうか。
「madree(マドリー)」で間取り作成を依頼する際も、まずはパソコンやスマホで幾つかの質問に答えることでヒアリングが行われるのだが、その質問項目が“暮らし”に沿っていることが特徴といえる。
例えば「キッチンには何人で立つ?お料理しながらTVは見る?」など、趣味や家族の生活リズム、リビングでの過ごし方やお子さんとの関わり方など、生活に特化した質問が多く、利用者は20~40分程かけて細やかに回答。その回答や土地情報などをもとに、提携している全国の建築家が間取りを作成し、出された間取り図の中から複数案が10日前後で利用者に届けられるというスタイルだ。
間取り図があると暮らしのイメージが膨らみ、家づくりが加速
このようなサービスをはじめたことについて、「madree(マドリー)」を運営しているスタジオアンビルト株式会社の取締役・山川紋さんに聞いた。
「検討中の住宅会社に間取りを書いてもらっても、満足いかずに悩んでいる人が多い…という現状を変えたい。広さや機能という条件ではなく、理想の暮らしにフォーカスした依頼をしてもらうことで、より自由で創造的な家づくりができる未来を作りたい。そんな想いがベースにあります。
間取り図があると、家づくりをぼんやりと考えていた人も、マイホームのイメージが一気に膨らみます。『家を建てるのは2~3年先かな…』と思っていた人でも家づくりが加速するほど。なので、家づくりのスタートを切れていない人の背中を押す、”家づくりの着火剤”にもなり得ると思っているんです。
建築家との家づくりを進める場合、正式な設計依頼は多額になりがちですし、そもそも、たくさんの建築家やハウスメーカー・工務店の中から自分たちに合う住宅会社を探すのも大変だったりします。オンライン上で間取り作成を依頼することで、自分たちにとって一番良い間取りを簡単に知ることができれば、そのような手間や、住宅会社とのミスマッチなども減らせられると思いますので、住宅会社に行く前の前段階として活用いただきたいですね。
また、今は家づくりの知識を得られる環境が整っているために、さまざまな情報に翻弄されて“間取り迷子”になっている人も多いです。何社か回った後に「madree(マドリー)」を利用される人も少なくないですが、せっかくの家づくりを純粋に楽しめないのはもったいない!希望者にはビルダーの紹介も無料で行っていますし、スキルの高い全国の建築家から届いた複数の間取り図をたたき台にして、より良いプランを住宅会社さんと作り上げていただければと思います」(山川さん)
建築家にとっても「間取り作成は楽しい」
同社の調べによると、「madree(マドリー)」利用者の8割がサービスに満足しているそう。理想のマイホーム実現!という夢が現実味を帯びると、「間取りを見るのは楽しい」し、「家づくりが楽しみ」な気持ちも高まるもの。
それと同じように、「設計する側の人間も、間取り作成は楽しい仕事なんです」と山川さん。家づくりは言ってみれば単発の仕事で波もあるが、登録している建築家は、各々が通常の設計業務のオフピークを利用して間取りを作成するため、仕事の喜びに加えて、仕事量の安定化にも貢献できる。また、「madree(マドリー)」を運用するスタジオアンビルトは建築系クラウドソーシングを行う会社。建築家たちが地域や組織を超えて繋がれるプラットホームにもなり、建築家たちにとってもこのサービスは魅力的だと話す。
家づくりの“駒”を進められるサービスを展開
「madree(マドリー)」では、ホームページの他にインスタグラムでも全国の建築家が作成した間取り図を毎日発信。家づくりについてのインスタライブも積極的に行い、そのフォロワー数は11万人以上と「家の間取りが気になる」ファンはとても多い。※2020年8月現在
LINEでのオンライン個別相談や、専門知識を持つアドバイザーに家づくりに関するさまざまな相談ができるサービス、希望すればビルダーの紹介なども無料ででき、家づくり初心者が気軽に「はじめの一歩」を踏み出せるのは興味深い。
「今後も、家づくりの“駒”を進められるようなサービスを展開していきたい」と山川さん。
将来は、作成した間取りで家を建てる場合の価格目安の提示や、設備の提案などでも利用者のニーズに応えていきたいそうだ。
コロナ禍や猛暑で外出を控える人が多い中、オンラインでの間取り作成依頼は更に増えていると聞く。
「この土地にどんな『私たちだけのこだわりの家』を建てられる?」「どんなマイホームライフを楽しめる?」というワクワク感を、間取り図によって“見える化”することで、家づくりのスタートラインに立ってみてはいかがだろうか。
■madree(マドリー)https://madree.jp/
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