既存建物の構造を生かし、
現代のライフスタイル・住む人好みの住空間を叶えるリノベーション

名古屋市守山区で分譲中の【フォレストヘイヴン瓢箪山】は、専用部だけでなく共用部も大胆に増築・修繕した“一棟まるごとリノベーション”マンション。既存住宅の有効的活用にも力を注ぐ住友林業と、首都圏を中心に数々のリノベーションを手掛けてきた建築設計事務所・ブルースタジオが組んだ同物件は、元は築23年となる某大手企業の社宅だ。

4階建て2棟の間にあった駐車場をテニスコート約2面分の広い中庭『ハグくみの庭』に変え、子ども達にやさしく、円滑なマンションコミュニティを叶える象徴的なスペースを擁する物件とした。
同物件の特徴について等は前回の記事をご覧頂くとして・・・
⇒ http://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00012/

「敢えて中古物件を選んで住みこなす」のがリノベーション。
--となれば、既にある建物を活用するにあたって気になる点もあるのは当然のこと。
そこで今回は、住友林業株式会社リノベーション営業部・鈴木耕平氏に聞いた話を紹介しながら【フォレストヘイヴン瓢箪山】を例にとって「リノベーションの住まい選び」を考えてみようと思う。

専有部はもちろん、建物の顔となる共用エントランスを増築するなど共用部もリノベーション。</br>落ち着き感の漂うピロティを進んだ先には、住友林業の戸建て住宅でも提案している設計アイデア「ハグくみの庭」が専有部はもちろん、建物の顔となる共用エントランスを増築するなど共用部もリノベーション。
落ち着き感の漂うピロティを進んだ先には、住友林業の戸建て住宅でも提案している設計アイデア「ハグくみの庭」が

「昔の建物だけど耐震性は?」「建物の寿命はあとどのくらい?」
--そんな漠然とした中古物件への不安を安心に変えるために・・・

住友林業株式会社リノベーション営業部マネージャーの鈴木耕平氏。2012年4月にリノベーション営業部を新設したことからも、同社のストック住宅事業への想いが感じられる。【フォレストヘイヴン瓢箪山】は、同社が手がける大規模リノベーションの1棟目だ住友林業株式会社リノベーション営業部マネージャーの鈴木耕平氏。2012年4月にリノベーション営業部を新設したことからも、同社のストック住宅事業への想いが感じられる。【フォレストヘイヴン瓢箪山】は、同社が手がける大規模リノベーションの1棟目だ

既存住宅・中古住宅・・・と聞くと、まず思い浮かぶのは「経年感」ではないだろうか。経年⇒古い⇒強度に不安?! と、単純に感じるのも理解できるし、「確かに、躯体強度を心配する声は上がります」と鈴木氏も言う。家も緩やかに消耗していくゆえに、年月を重ねた建物について強度や耐久性が気になるのは当然。ズバリ言えば、「20年前の家だけど、この家はあと何年もつの?」といったトコロだ。

「ですが、既存物件ほど建物の状態が明確で信頼性があるのではないでしょうか」と鈴木氏。
実存している家だからこそ、目の前にある建物だからこそ、さまざまな調査が可能となり、確かな情報が得られるのだと話す。

第三者調査機関による徹底調査と大規模修繕を実施 

コンクリートの圧縮強度を測定するシュミットハンマー試験の様子(現地検査時写真/2013.2撮影)コンクリートの圧縮強度を測定するシュミットハンマー試験の様子(現地検査時写真/2013.2撮影)

1990年築の社宅をリノベーションした【フォレストヘイヴン瓢箪山】は、1981年以降の新耐震設計の建物。建設当時の設計図書の現存を確認した上で、建物品質はもちろんロケーション等も厳選して住友林業が独自基準で取得。良質な既存建物を選定した後は、自社ではなく、第三者調査機関による徹底調査・確認が行われた。

行われた検査の一部を上げると・・・
シュミットハンマーの非破壊検査によるコンクリート強度測定をはじめ、「コンクリート内の鉄筋の位置が構造図通りの配置であるか」「コンクリートの『かぶり厚』が十分あるか」を鉄筋探査機で検査、鉄筋の腐食に影響する“コンクリートの中性化”の進行状況を調査、タイル面の打診調査や目視調査による劣化検査等を実施。その後、建物の一部が修繕された。

実際の建物で確認しそれを踏まえ修正・修繕を行うことで更に建物の長寿命化を図った、というワケだ。

リノベーションの躯体だから、調査・確認・修繕が確か。それが安心感に

コンクリート中性化試験の様子。この試験では、供給後あと140年程度経過しても鉄筋の腐食に及ばないとの予測がされた(現地検査時写真/2013.2撮影)コンクリート中性化試験の様子。この試験では、供給後あと140年程度経過しても鉄筋の腐食に及ばないとの予測がされた(現地検査時写真/2013.2撮影)

検査結果は、例えば、シュミットハンマー試験によると、同建物は両棟ともに平均値44~45ニュートン/平方ミリメートル(※)を確認。一般的なマンションで24ニュートン/平方ミリメートル、100年コンクリートを謳うマンションで30ニュートン/平方ミリメートルなので、同物件のコンクリート強度は、いわゆる「100年コンクリート」よりも高いという結果を得た。
※各棟200ヶ所の測定結果による平均推定強度

ちなみに、既存住宅にも住宅性能表示制度があるのだが、第三者機関の評価員が現況と性能を評価する同制度でも【フォレストヘイヴン瓢箪山】は総合判定「A」を得ている。

完成前の新築物件の場合、強度等はあくまで計算上・経験上・書類上・・・になる。
だが、既存物件の場合は、「書類上」だけでなく「実際の調査で得た確かなデータ」があるのだ。

既存住宅を有効活用するリノベーションの魅力とは??

同物件のパンフレットにはこう記されていた。

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リノベーションの空間には、
自分仕様に暮らしを「編集」する楽しさがある。

リノベーションの環境には、
暮らし始めたその日にすでに「まちの一員」という心地よさがある。

リノベーションの躯体には、
確かに存在し、見て触れて得られる「安心」がある。

リノベーションの生活には、
お仕着せの環境という「ストレスが存在しない」。

リノベーションの暮らしには、
「楽しむ」というマインドがたっぷり詰まっている。
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既に存在していることが不安材料にもなりがちな中古住宅だが、それが一番の魅力であり安心材料にもなる、とも言えるようだ。

■フォレストヘイヴン瓢箪山 公式HP
http://sfc.jp/renovation/forest-haven/

ヨーロッパでは100年・200年存在している家もある。地震災害の多い我が国と言えど、築20年はまだ若い?!<br />
住まいに手を加え、自分仕様に住まいを創り上げる楽しさがリノベーション住宅にはありそうだ/モデルルームヨーロッパでは100年・200年存在している家もある。地震災害の多い我が国と言えど、築20年はまだ若い?!
住まいに手を加え、自分仕様に住まいを創り上げる楽しさがリノベーション住宅にはありそうだ/モデルルーム

2013年 11月11日 11時57分