約10世帯に1世帯が愛犬と暮らす

可愛らしいウッディーな雰囲気の外観のモデルハウス可愛らしいウッディーな雰囲気の外観のモデルハウス

愛犬と共に暮らしている方は多いだろう。
以前は庭先の犬小屋など屋外の飼育が多かったように思うが、最近はあまり見かけない。しかし道を歩いていると犬の散歩をしている方をよく見かける。マンション暮らしだったり、戸建てでも庭が小さいなどの理由から、犬の飼育方法も室内飼いへと、従来とは変わってきているようだ。
日本ペットフード協会の推計によると、2013年に日本で飼育されている犬は約1,087万頭。日本国内では約10世帯に1世帯の割合で犬を飼っている計算になる。
しかし室内飼いが増えているとはいえ、家の中の仕様が大きく変わったかというと、そうではないのではないか。人間が暮らす家で犬が生活することは、犬にとっても、人間にとっても不便なことがあるかもしれない。人間のパートナーとして共に暮らせる飼育環境はより充実してほしいし、今後も発展の余地があるだろう。

そこで今回、愛犬と暮らす家として、「DOGWAVEシリーズ」を発表した株式会社西川リビング新築部門 Bino湘南 手島稔彦氏に話を伺ってきた。湘南エリアを中心に、スキップフロア(床の位置を縦にずらし、各フロアを短い階段で結ぶ段差構造)を標準仕様とした戸建て住宅をメインに取り扱っている。

DOGWAVEモデルハウスにお邪魔してきた

こちらのDOGWAVEのモデルハウスがあるというので、早速お邪魔してきた。(現在はお引渡し済みのため、見学に関するご要望は西川リビングへ連絡を。)
訪れてまず目に入るのは、玄関よりも大きなガラスの大きな引き戸。こちらが、土間兼愛犬のスペースだ。さっそく犬のぬいぐるみとゲージが置いてあり、愛犬用のスペースになっていることが伺える。
さらにその奥のガラス扉の向こうには、5畳ほどの部屋がある。こちらは趣味の部屋として使え、飼い主はここで愛犬と時間を共有しながら自分の時間を過ごすことができるという。

スキップフロアなので、こちらのフロアは0.5階。元々の仕様では自転車やオートバイなどのアウトサイドストッカー(屋外収納庫)とインサイドストッカー(屋内収納庫)で、それぞれ壁で閉じられた空間だったそう。
「お施主様から愛犬の為のもう一部屋が欲しいという要望をいただいたんです。しかし新たに作ろうとすると床材が入らないし、床も傷ついてしまう。どうせだったらこの間の壁を抜いて、モルタルだった土間のスペースにはタイルを敷き、愛犬を住まわせながら自分は趣味の部屋で過ごして、行き来できるようにしようということになりました。元々閉じていたスペースが開かれた仕様になったので、じゃあそれを規格化してしまおうというのが、DOGWAVEの始まりなんです。」
そしてもちろん愛犬以外でも、バイクいじりなどのアウトドアの趣味部屋として土間スペースを使うことができる。土間兼ドッグスペースというような、気軽なスペースというイメージだ。
「インサイドストッカーも、お施主様が犬と過ごしたいということだったので、ちゃんとした部屋として過ごせるよう基礎高も20cmくらい上げており、落ち着けるサイズとしています。」

部屋同士がつながっているのは、実はこの部屋だけではない。スキップフロアは、縦にずらすことでそれぞれが1つの部屋として成り立ちながら、全部の部屋がゆるやかにつながっているというのが特徴だ。通常は部屋ごとに閉じられた空間になるが、DOGWAVEにはそのような部屋は少ないのだという。
階段をのぼるとリビングとダイニングがあり、こちらは1.5階と2階。間を仕切る壁がないため、畳数よりも広く感じられた。この空間を生かし、例えば2階を遊び場にしてどんなに汚しても、リビングはきれいなまま、しかし家事をしながら空間ではつながっている。というような具合にも使える。
小さな子どもがいる場合や、愛犬を室内飼いをしているご家庭にはうれしい用途だろう。

上:リビングとダイニング</br>左下:土間兼愛犬スペース</br>右下:屋外に設置された水道上:リビングとダイニング
左下:土間兼愛犬スペース
右下:屋外に設置された水道

オプションとして、愛犬用の設備を加えることも可能

株式会社西川リビング 手島稔彦氏株式会社西川リビング 手島稔彦氏

屋外には愛犬を洗えるシャワースペースが標準設備として搭載されている。床は標準は無塗装の無垢のパイン材だが、犬がすべらないような塗装や爪が引っかかりやすい集成材への変更もオプションにて対応可能だ。基本的に施主と打ち合わせをして、要望があればオプションとして対応してくれるとのこと。ならばとことん愛犬が暮らしやすいように…。という心情になってしまいそうだ。しかし手島氏はこう語る。
「犬に合わせすぎてもそれがいいとは言えず、人と愛犬、共存できる形が一番いいでしょう。今回のDOGWAVEは”愛犬と暮らす家”というテーマ性を持たせたことによって、“自分たちのことだ。”と気付いたピンポイントのお客様の引き合いが増えました。お客様からの様々なご意見や要望を今後の商品開発に取り入れていく予定です。DOGWAVEとしての施工はまだ一軒目。本当の要望は住んでみてから分かるものなので、お施主様と入居後も意見交換を重ねていく過程で、工夫点がでるかもしれないですね。」

手島氏の言うとおり、家は住んでみてからの方が気づくことの方が多い。愛犬との実際の暮らしの中から進化していくであろうDOGWAVEに、今後も注目したい。またこのような多様化する、実生活のニーズに則した企画住宅はまだまだ増えるのではないかと思う。そうなると、多くの人にとって家がもっと楽しいものになりそうだ。

2015年 07月19日 11時05分