エコもいろいろ・設備もいろいろ・・・

地球環境のためにも、家計のためにも、快適なエコライフをサポートする仕様の住まいも増えている地球環境のためにも、家計のためにも、快適なエコライフをサポートする仕様の住まいも増えている

マンション自体のエコ化、特にエネルギー削減に配慮した例を挙げた前回に続き、今回は各住戸・専用部における名古屋の"イマドキのエコ仕様"を紹介しよう。

経済産業省が今年10月を目処に、家庭やオフィスなどで使うLED(発光ダイオード)電球を電気製品や自動車等の省エネ性能を高めるトップランナー制度の「特定機器」に指定する方針を固めたとのニュースがあったが、従来の電球と比べて消費電力が少なく長寿命のLED照明は、マンション共用部・専用部にも当たり前のごとく採用されている現在だ。

節電に限らず、節水に配慮する仕様も多く、例えば、従来品よりも水の使用量を抑えた「節水型トイレ」「節水型水栓」や、シャワーヘッドに止水スイッチがついている「節水型シャワー」などは、東海エリアのマンションにおいても今や定番化している感がある。
同じく広く普及しているのが、窓のエコ。夏に室内へ流れ込む熱の約7割は窓から入り、冬に暖房で暖められた熱の約半分は窓から失われるとされるため、2枚のガラスで空気層を挟む「複層ガラス」を採用する物件も実に多い。遮熱性能が高く、1枚ガラスと比べて約3.5倍の断熱性能を発揮するとされる複層ガラスは冷暖房効率を高めることも魅力で、板硝子協会のシミュレーションによると、愛知県の集合住宅で試算した場合、複層ガラスに替えることでCO2排出削減量は1年で161.4kg・冷暖房費用削減額は1年で1万7,291円にもなるというから相当な節電効果が期待できそうだ。住まいを傷める原因にもなる結露防止にも役立つので、その意味でもエコに貢献できる仕様が広く採用されているのだろう。

一度使うと病みつきに?!ミセスからの支持が高いエコなキッチン設備

国土交通省の調査によると、ディスポーザーを導入することにより、汚濁負荷量原単位(一人あたりの排出される汚濁物質量)は、20%~50%程度増加。ゴミ回収に出される生ゴミ量は、設置前と比較して約半分の重量になったのだとか国土交通省の調査によると、ディスポーザーを導入することにより、汚濁負荷量原単位(一人あたりの排出される汚濁物質量)は、20%~50%程度増加。ゴミ回収に出される生ゴミ量は、設置前と比較して約半分の重量になったのだとか

様々なエコ仕様・設備がある中、近年、名古屋マダムにも支持が高いエコアイテムが「ディスポーザー」。以前は「手洗いよりも節水になるし、手荒れの心配もないから大助かり!」との意見で食器洗い乾燥機への注目が高かった気がするが、ここ数年、お宅訪問取材などで「一度使ったら手放せない!!」との声をよく聞くのが、このディスポーザーなのだ。

生ゴミを粉砕処理するディスポーザーは、家庭ゴミの6割を占めるとされる生ゴミを大きく減量し、ゴミ焼却時のダイオキシン抑制にも貢献。衛生的かつ「ゴミ出し担当」に任命されやすい世の男性陣の手間も省いてくれるスグレモノ。固すぎるものや繊維質のものは避けたいが、名古屋名物・手羽先など鳥の小さな骨程度(※)ならばパワフルに粉砕してしまう頼もしいエコアイテムだ。 ※性能は製品により差があります

マンションギャラリーやモデルルームで、にんじんなどを用いて実際にディスポーザー体験を行う物件もあり、その性能や、水道水と一緒に粉砕されたモノがドロドロと排水されていく様を見るのも面白い。住んでから"後付け"がしにくい設備でもあるので、標準仕様ならば嬉しくなるのは筆者だけではないはずだ。

今やお馴染みのエコアクションに対応した、最新のエコ仕様

日射の熱エネルギーの約8割をカットする遮蔽効果があるとされる緑のカーテン。その節電効果は約3割も期待できるのだとか。エコなのはもちろん、窓辺に緑があるだけで涼しげに感じるものだ日射の熱エネルギーの約8割をカットする遮蔽効果があるとされる緑のカーテン。その節電効果は約3割も期待できるのだとか。エコなのはもちろん、窓辺に緑があるだけで涼しげに感じるものだ

そして、"かゆいところに手が届く"エコアイテムとして筆者が注目したのが、バルコニーに設置された「グリーンカーテン取り付け用フック」。同設備が東海エリアのマンションにも登場し出した。

グリーンカーテン(緑のカーテン)といえば、今や"夏の代表的なエコアイデア"の一つだが、マンションでは設置がしにくいのが悩ましいところ。それを解消すべくバルコニーの上部にネットを掛けられるフックが予め備わっているのだ。まさにこれはイマドキの設備!これがあれば気軽に緑のカーテンを始められるであろうし、例えば台風などの悪天候に備えて取り外しも簡単なところが魅力に思う。緑のカーテンを行うことで、エコであるのはもちろん、収穫できるつる性植物を育てれば、お子さんの食育や自然に親しむ心を育むのにも役立つのではないだろうか。

ちなみに、緑のカーテンの元祖は、名古屋市に本社を置く中部電力とされている。個人的には、"緑のカーテン発祥地"にも、このエコ設備が広く普及しそうな予感がしている。

多角的に省エネ・創エネを進めるマンションが増える中、今回ピックアップしたのはごく一部のエコ設備。環境配慮型のハードが整っていることで、住まう方達の環境意識や知識が高まり、皆でスマートなエコライフを目指せる…。そんな面も、堅実な名古屋人が惹かれる"イマドキなマンションの価値"のように思う。