古い住宅が次々と失われていく中で、町人の住まいであった「町家」が見直され、再生への取り組みも行われています。町家とはいったいどのような住宅なのか、そして町家の魅力が何なのかを見ていくことにしましょう。
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町家とは? その特徴と現状は?
町家とは、広く町人の住まい全般を指す言葉であり、昔の都市型住宅です。しかし、一般的に「町家」と聞けば、京都に代表される「表屋(おもてや)造り」を思い浮かべることが多いでしょう。
「表屋造り」とは、道路に面した部分が店舗などになっていて、中庭を隔てて奥に住居を構えたものです。これに対して、商業スペースを持たない専用住宅は「仕舞屋(しもたや)」と呼ばれます。
町家は京都市だけでなく、石川県金沢市、滋賀県近江八幡市、奈良県奈良市、岐阜県高山市、広島県竹原市などが知られ、そのほかにも全国の旧宿場町や旧城下町などに残されています。
京町家の多くは、間口の狭い家が隣家と密接するように建てられ、それぞれの家は「鰻の寝床」とも言われるように奥行きが長くなっています。道路に面した格子戸をくぐると、奥まで続く長い土間(通り庭)に沿って台所や「奥の間」があり、途中に「坪庭」や、いちばん奥に裏庭や蔵などが設けられている場合もあります。
京都市の調査によれば、平成22年時点で市内に残る町家は約4万7千戸とされていますが、老朽化や耐震性の問題もあり、年々減り続けているのが現状のようです。そのため、行政や市民団体がその保存や再生に取り組むケースも多くなっています。

町家
町家の魅力とは?
単に古い建物を大切にするという視点だけでなく、町家にはさまざまな先人の知恵が詰まっています。「火袋」と呼ばれる吹き抜け天井の窓は、竈(かまど)の煙を出す一方で、居住スペースへ陽光を採り入れています。建物の途中に造られた坪庭や奥の裏庭も、採光や通風を考えたものです。
大通りに面した町家も、プライベートスペースを奥まった配置にすることで、表の喧騒からは逃れられるでしょう。間取りは、現代の家のように壁やドアで仕切られていませんから、障子やふすまを開け放てば、広々とした空間が生まれるうえに、風もスムーズに通り抜けます。共に暮らす家族の気配を常に感じ取ることもできるでしょう。自然環境とうまく調和しながら暮らすための工夫が施されるとともに、落ち着いたたたずまいは街並みの美しさにも寄与しています。
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町家の賃貸物件はあるの?
不動産情報の検索サイトなどで探すと、町家の賃貸物件がいくつか見つかります。しかし、例えば京都市では「昭和25年以前に建てられた伝統的軸組工法による木造住宅」を「町家」としていることからも分かるように、既に築年数は60年を超え、建築当時のまま使える物件はなかなかありません。
町家と表示される物件でも、既に何度もリフォームがされ、一般的にイメージされる「町家」とは間取りなどがだいぶ違う場合もあります。また、これまで長年使われてきた町家では、リノベーションなどによる大掛かりな改装工事や、現在の生活にマッチするような設備の取り換えなどをしてから賃貸の募集がされるケースもあります。
このような町家では、募集開始から賃借人が決まるまでの期間も比較的短いでしょうから、町家の賃貸物件を探すときには情報収集の頻度を多くして、ニーズに合う物件情報が出されたときには早めに検討するといった姿勢も必要となります。
賃貸物件を探す 中古一戸建てを探す更新日: / 公開日:2013.05.14









