
私が屋上庭園と出会ったのは、とある工務店のモデルハウスを見学したときでした。リゾートライクな暮らしをコンセプトとした設計で、屋上庭園にはなんとジェットバスが設置されていました。
それを見た私は、「非日常的な空間が自宅にあったら素敵だな」と思い、屋上庭園のある注文住宅づくりをスタート。さすがにジェットバスは設置できませんでしたが、思い描いていた開放的な空間を実現できました。家族でさまざまなことをして、日々の暮らしを楽しんでいます。
今回は、屋上庭園のある住宅に住み始めて4年目のわが家で感じている、屋上庭園の魅力や楽しみ方などをご紹介します。
もくじ
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屋上庭園とは?知っておきたいメリット・デメリット
屋上庭園で気分転換をする女性
屋上庭園というと、商業施設やビルの屋上をイメージしますが、最近では一戸建ての住宅にも設置されることが増えています。
屋上庭園があることで、得られるさまざまなメリットはもちろん、デメリットも確認しておきましょう。両方を把握したうえで、あなたの生活に取り入れたらどうなるか、イメージしてみてください。
屋上庭園とは?テラス・ベランダ・バルコニーとの違い
屋上庭園とは、建物の最上部を平面にしてつくられた庭のことで、さまざまな用途に使用できます。屋根のような傾斜がなく、水が溜まる形状であるため、防水工事が必須です。
ここからは、住宅の外部スペースとして同じような機能をもつ、テラス・ベランダ・バルコニーとの違いを解説します。
●テラス
建物の1階部分に隣接した、屋根のない屋外スペース。地面より1段高くなっていて、足元はコンクリートやタイルなどで仕上げてある場合が多いです。
●ベランダ
建物の2階以上にある、屋根付きの屋外スペース。洗濯物を干す場所として、よく利用されます。
●バルコニー
建物の2階以上にある、屋根のない屋外スペース。ベランダとの違いは、屋根がかかっていないことです。
屋上庭園は通常屋根をかける面を利用してつくられるため、テラス・ベランダ・バルコニーと比べ、広いスペースを取りやすいという特徴があります。
屋上庭園のメリット
具体的な屋上庭園のメリットには、以下のようなことが挙げられます。
(1)日当たり良好で洗濯物がよく乾く
屋上庭園は日当たりがとてもよく、洗濯物を干すのに適しています。広々としたスペースがあるので、布団やシーツなどの大物も干せます。建物の美観を損ねずに干せるのも、メリットです。
(2)庭として使える
地上にある庭と同じように使えて、日当たりがいいので、ガーデニングや家庭菜園にも向いています。
また、子どもやペットの遊び場としてもおすすめ。特に小さな子どもは、知らない間に敷地の外に出て行ってしまうこともありますが、屋上庭園ではその心配がなく、安心して遊ばせられます。
(3)プライベートなアウトドアリビングとして使える
周囲に高い建物がない限り、周りからの視線が届かないプライベートな空間として活用できます。外部のスペースでありながらも、リビングのようにくつろげる場所で、ゆったりとした時間を過ごせます。
(4)眺望を楽しめる
遮るものがなく、眺望を楽しめることもメリットです。空が近くに感じられ、開放的な空間でリラックスできます。
屋上庭園のデメリット
いくつかのデメリットもあります。
(1)建築コストが高くなる
通常の屋根と比べて、コストが高くなります。屋上庭園へ続く階段や開口部が必要になることに加えて、屋上に置く物の重さや人の歩く振動を考慮して耐久性を担保する必要があるからです。
そして、屋上への給排水や電気工事など、屋上で過ごすために必要な工事が追加で発生します。
(2)メンテナンスに手間とコストがかかる
定期的なメンテナンスが必要です。特に排水溝部分にゴミや落ち葉などが溜まると、雨水が流れにくくなり、雨漏りのリスクが高まります。
長期間快適に利用するためには、こまめに排水溝を掃除したり、雨ざらしのタイルや屋上家具の汚れを落としたりといった手入れが必要です。
(3)防水処理をしっかり施さないと雨漏りの原因になる
屋上は雨水が溜まりやすい形状であるため、ゲリラ豪雨のような大量の雨にも耐えられるような防水処理を施さなければなりません。
わが家は「金属防水」という防水方法で施工されています。3層構造で万が一水が侵入しても、構造的に排水経路をつたって外部に排出される仕組みになっているため、安心です。
屋上庭園の施工には、しっかりした防水方法で長年の実績がある会社を選ぶことが大切です。
【豆知識】屋上庭園には固定資産税がかからない
不動産を所持していると、毎年かかる固定資産税。屋上庭園の部分は住宅の延べ床面積に含まれないため、固定資産税がかからないことが一般的です。
同じ庭なら、地上につくるよりも屋上につくった方が税金面では有利というメリットがあります。ただし、屋上庭園に出るためのペントハウス部分は延べ床面積に含まれるため、注意が必要です。
都心部や狭小地で、庭をつくりたいけれど敷地的に難しい場合は、屋根面を有効活用して屋上庭園を設けるという選択肢もおすすめです。
屋上庭園のあるわが家の体験談
わが家の屋上庭園
ここからは、屋上庭園のあるわが家の体験談をご紹介します。
屋上庭園を付けることになったきっかけ
冒頭でもお伝えしましたが、屋上庭園を付けることになったのは、モデルハウスで実際に体感したことがきっかけでした。
夫婦とも、ありきたりではないこだわりの注文住宅を建てたいという希望があり、イメージはリゾートホテルのような家。そこで、ぴったりのコンセプトで展開している住宅メーカーのモデルハウスを見学することに。屋内の間取りや内装も素敵だったのですが、屋上庭園に出たときの開放感や非日常的なゆったりとした空間が強く印象に残りました。
無事に希望のエリアで土地が見つかり、契約を交わしたのは2019年のことです。その後、新型コロナウィルス感染症が流行し、外出自粛が基本となった生活で、屋上庭園はとても役に立ちました。
体験して分かった屋上庭園のある暮らしの魅力
自宅の建築中から、屋上庭園をつくったらやりたいことを色々と思い描いていました。しかし、実際に住んでみて分かった魅力もたくさんあります。
魅力(1)自宅にいながら非日常的な特別感を味わえる
ピクニック気分でおやつタイム
暮らしの中の何気ないことも、場所を屋上庭園に移動するだけで、特別な時間に感じます。例えば、読書や勉強、子どもとの遊び、おやつタイムやコーヒータイムなど。
外出自粛といっても、家の中ばかりでは子どもは飽きてしまいます。そのようなときには、屋上庭園で色々な遊びをしました。広いスペースを利用して長いコースをつくり、プラレールを走らせてみたこともあります。
家の中ではあまり遊ばないおもちゃも、屋上庭園にもっていくと集中して遊ぶのが不思議でした。
私は朝早く起きてゆっくりすることが好きなので、家族が起きてくる前に屋上庭園で一人コーヒーを飲んでいると、何とも贅沢な気分を味わえます。
魅力(2)在宅ワークの気分転換に最適
夕暮れどきにベンチに座って一息
最近では、リモートワークをしている方も増えていると思います。私自身は、元々パートの仕事をしていました。しかし、この家に住み始めてあまりに居心地がよく、家で仕事をしたいという気持ちが大きくなり、フルリモートの仕事に転職しました。
在宅ワークはずっとパソコンに向かっているため、煮詰まってしまうことも多々あります。そのようなときは、屋上庭園で気分をリセットすると、また集中して仕事に取り組めます。思い立ったらすぐに行ける場所で、気分転換できるので非常に便利です。
魅力(3)夜も活用できる
屋上庭園の壁面に仕込んだ間接照明
夜の屋上庭園というのは、住んでから初めて体感しました。夫の希望でライン状の間接照明を入れたので、夜の雰囲気も素敵です。
周囲からの視線が気にならないので、お酒を飲んだり食事をしたり、夜も意外と活用できることが分かりました。よく晴れた日は、星空観賞するのもおすすめです。
子育て世帯におすすめ!屋上庭園の楽しみ方
屋上庭園のある家を特におすすめしたいのは、子育て世帯です。子どもと一緒に過ごす、屋上庭園の楽しみ方をご紹介します。
大人も一緒に!思いっきりプールを楽しむ
屋上庭園でナイトプールをしたときの様子
子どもが喜ぶ夏の遊びといえば、プールですよね。屋上庭園なら人目が気にならないので、大人も一緒に入れちゃいます。わが家のプールは大型なので、何回か水を使えるように塩素などもしっかり準備しています。夏休み期間は毎日のようにプールに入れることを、子どもは楽しみにしているようです。
屋上庭園ならではのナイトプールにも挑戦してみたことがあります。いつもとは違う雰囲気に、子どもはもちろん私たち大人もテンションが上がりました。
贅沢な特等席で花火観賞を楽しむ
屋上庭園から見える花火
わが家の夏の風物詩といえば、プールのほかに屋上での花火観賞があります。建築前から「もしかすると花火がよく見えるのでは?」と期待していたところ、予想はばっちり当たっていました。人ごみに出向くことなく、何にも遮られずに花火を見られる特等席です。
友人を招いてBBQを楽しむ
わが家では、屋上でBBQをするのも楽しみの1つとなっています。煙は上にあがっていくので、周囲の家よりも高い位置にある屋上庭園なら、燻した匂いが他のお宅に迷惑をかけてしまうという心配がありません。
屋上庭園でBBQをする家族
後悔しないよう契約前に確認!屋上庭園付き物件の注意点
わが家では大活躍の屋上庭園ですが、「後悔した」「あまり使わなかった」という声も見られます。契約前に、規約や使用目的などを確認しておきましょう。
【賃貸物件の場合】利用規約を要チェック
賃貸物件の場合は、利用規約を確認しましょう。BBQや家庭菜園を楽しみたいと思っていても、規約で屋上での火気の取扱いや土壌の持ち込みを禁止している場合もあります。
中には、屋上庭園を利用するたびに、大家さんや管理会社に許可を得る必要があるケースも。思ったような暮らしができないという事態になりかねないため、契約前に確認しましょう。
【持ち家の場合】町内会規約を要チェック
持ち家の場合は、屋上庭園で何をするかは自由です。しかし、町内会規約をよく見ておきましょう。
町内会規約とは、地域の実情に合わせて、それぞれの自治会や町内会で作成されている規則です。住みやすい環境を維持するために、迷惑行為などについての規定もあります。
特に、たくさんの人を呼んでBBQを行いたいという希望のある人は、迷惑行為として大声や騒音が該当しないか、確認しておきましょう。万が一迷惑行為と認定されると、罰金や除名などの措置がとられるおそれがあります。
屋上庭園の使用目的を明確にしよう
使用目的が曖昧なまま、屋上庭園を付けることはおすすめできません。なぜなら、目的が不明確だとあまり活用できずに後悔することになりかねないからです。
注文住宅であれば、屋上庭園でしたいことに合わせて、屋内の間取りを検討することも可能です。例えば、屋上庭園で頻繁に食事をすることが予想される場合は、2階にキッチンを配置すると移動距離を短縮できて便利です。屋上庭園で何をしたいのか、具体的にイメージしておくと利用しやすい間取りを実現できます。
屋上庭園のある暮らしを叶えるための方法は?
住まい情報を見ている夫婦のイメージ
屋上庭園のある暮らしを叶える方法を、3つご紹介します。
屋上庭園付きの賃貸物件を探す
まず、賃貸物件で屋上庭園のある暮らしを体験してみるという方法があります。不動産ポータルサイトの検索フォームに「屋上付き」「屋上庭園」などのキーワードで入力すると、簡単に探せます。
物件数としてはあまり多くありませんが、希望の街で屋上庭園付きの賃貸物件があればラッキーです。ぜひ、見学に行ってみてください。
わが家のように、注文住宅で屋上庭園のある家を建てるという方法です。設計段階から関われて、完全にオリジナルの家を建てられることがメリット。
ここで重要になるポイントは、施工会社選びです。屋上庭園を売りにしている会社や、屋上庭園の施工実績が豊富な会社を選ぶと安心です。屋上の施工に慣れているため、用途に合わせて、コンセント・水栓・照明などの配置にも適切なアドバイスをもらえます。
屋上庭園のある建売住宅を購入する
屋上庭園のある建売住宅を購入するという方法もあります。間取りや屋上庭園の形状・広さは決まっているため、プランの自由度はありませんが、注文住宅よりもコストを抑えられることがメリットです。
おうち時間が充実する屋上庭園のある暮らし
雪が降った日の屋上庭園
今回、わが家の屋上庭園がある暮らしについてご紹介しました。屋上庭園の魅力は本当に多く、わが家ではなくてはならない存在になりました。これからも、屋上庭園のあるこの家で家族の思い出を増やしていこうと思います。
仕事や子育てで忙しい毎日の中でも、屋上庭園で過ごす時間は心に余裕をもたせてくれます。
ぜひ、あなたも屋上庭園のある暮らしを体験してみてください。
記事執筆
葉月
栃木県在住のフリーライター。リゾートホテルのような住まいに憧れて、屋上庭園付きの注文住宅を建築。主に住まいや暮らしに関する記事を執筆するほか、マイホームでのさまざまな出来事をSNSで発信中。