中古物件のよさのひとつが「物件を見てから買える」ということです。
しかし実は目に見えない部分に落とし穴があることも・・・。

見た目だけではわからないこともある


中古物件の場合、壁の内側や床下、天井裏などいわゆる「隠ぺい部」の状況は、表から見ただけではわからないことあります。例えば、床下の隙き間が何センチあってどのような経路でどのような材質の配管や配線が通っているのか。断熱材は何が使われていて、何センチくらいの厚みなのか。戸建であれば、筋交いや構造補強用の合板がどこにどのように入っているのか。もちろん、経験豊富な専門家であれば「目視」の調査からある程度の想定はつきますが、これらを目視だけで完全に把握するのは限界があります。壁内部の状況を確認する工具などもありますが、すべてを網羅できるわけではありません。建築当初の設計図書がしっかりしており、詳しく記されていれば良いのですが、そもそも設計図書が残っていなかったり、かんたんな平面図しかなかったり、あるいは設計図書と実際が異なっている、というケースもあり得ます。
また、中古物件は多かれ少なかれ劣化しています。劣化状況は物件によってそれぞれで、それまでの居住者の住み方やどの程度メンテナンスをしてきたかによっても大きく異なってきます。

あり得るリスクは事前に聞いておこう


いったんスケルトン(骨組み状態)にしてからリノベーションを行う場合も、既存の壁や設備を残しながらリノベーションをする場合も、解体してみて当初想定していなかった状況になっている可能性はゼロではありません。
工事が始まってから慌てないように、見えない部分についてどのようなリスクがあり得るかを、設計段階でよく聞いておきましょう。予期せぬ劣化が発見されたとしても、それに対して適切な修繕を行えば、安心して住むことができます。工事が完成してからでは直せないことも多いので、予期せぬ事態も想定して、ある程度予算に余裕を持って置くことも必要です。
万が一のときでも慌てずスムーズに進められるように、プランを考える段階から心づもりをしておきましょう。