中古マンションを購入してリノベーションをする際に、そのマンションに住み続けようと思っている人もいれば、一定期間住んだら住み替えたいと思っている人もいるでしょう。
ライフスタイルに合わせて、自由に購入しリノベするために、知っておきたいことをまとめました。
住み続けるためには何が大事?
年齢や家族構成を考慮したとき、なるべくそのマンションに住み続けたいという場合、どんな物件やリノベーションがふさわしいのか探ってみましょう。
家族構成の変化を見越して物件を選ぶ
長く住み続けたいと考えている人は、将来の家族構成の変化を見越しておきましょう。今の家族構成がそのままずっと続くわけではありません。
年齢層が比較的高く、近い将来、子どもの独立によっていずれ夫婦だけになることがわかっている場合は、無理をして広いマンションを購入する必要はないでしょう。その分をリノベーション費用にまわせば、理想の空間を追求することができます。
リノベーションは複数回になる場合も
長く住み続ける場合、リノベーションは家族構成の変化に合わせて複数回行うことを想定しておきましょう。
例えば最初は内装や設備交換のみにとどめて、子どもが独立したら間取り変更を含む大規模なリノベーションをするなど、ライフスタイルの変化に合わせたリノベーションが考えられます。そのための資金を準備しておきましょう。
管理状態や長期修繕計画をチェック
マンションは管理状態と長期修繕計画のチェックを怠ることはできません。とくに修繕計画がきちんと立てられているかどうかは、快適な住み心地を長く維持するためには大切なこと。
12年ごとくらいの適切な周期で行われてきているか、今後の計画が25年~30年先くらいまで立てられているか、積立金が不足していないかなどを、購入前に不動産会社を通して確認しましょう。
住み替えを視野に入れると何が大事?
購入したからといって永住する人ばかりではありません。ライフスタイルの変化などに合わせて、自由に住まいを変えていきたいと考える人も多いようです。
住み替えを前提にする場合に知っておきたいことをまとめます。
売却時の有利性を考慮して物件を選ぼう
例えば夫婦2人暮らしなら利便性を重視して都心部にコンパクトなマンションを購入、都心の便利な生活を享受した後、子どもの誕生などを契機に、郊外の住宅地に移り住む。そんな柔軟な発想で住み替える人もいるでしょう。
その場合、最初に買った物件が資産価値の高い都心部なら、売却時に値上がりしている可能性もあり、買い替えに有利です。
一方、最初の物件を値下がりが見込まれるエリアに購入すると、その時点では買いやすくても、買い替え時の資金計画がキツクなる可能性があります。買い替えを前提としている場合はエリアの成長性をきちんと見極めて物件選びをしましょう。
売却に伴う諸費用の準備が必要
売却に伴う諸費用は、仲介手数料(物件価格の6~8%、不動産会社が再販用に購入する場合は仲介手数料が不要)、抵当権抹消に伴う登記費用(2~3万円)、売買契約の印紙税(物件価格が1,000万円超5,000万円以下の場合1万円)などが必要。これに住み替える物件購入に伴う諸費用も必要です。
賃貸に出す場合は収支を試算しておく
売却しないで賃貸にする方法もあります。その場合、ローンが残っていると、住宅ローンからアパートローン(投資用ローン)へ借り換えをしなくてはなりません。金利が住宅ローンより高くなるので注意が必要です。また、周辺の賃料相場を調べ、アパートローンの毎月返済額と比較してみましょう。
売却にしても賃貸にしても、住み替えを前提に物件を購入する場合は、売りやすさ、貸しやすさを十分に検討しておくのがよいでしょう。
まとめ
家を買うことは必ずしもそこに住み続けることを意味するわけではありません。好きなエリアにいつでも購入できるのが中古マンションのメリット。
その時々の家族構成や暮らしに合わせて最適な住まいを選ぶスタイルが、これからの主流になっていくでしょう。

