物件が決まればいよいよ売買契約です。リノベーションを前提とした物件購入の場合は、契約前に必ずしておきたいことがあります。買ってから後悔しないためにも、ぜひご一読ください。

建築の専門家のチェックを入れる


ゼロから新たにつくる注文住宅と違い、リノベーションではすでにそこにある物件を生かして工事を行います。したがって、もともとの物件によっては、やりたいことができない場合もあります。
例えば、マンションでは、排水管をつなぎこむパイプスペースの位置が決まっているため、水まわりを自由にレイアウトすることは困難です。管理規約でフローリングやタイルを床に使うことが禁止されているマンションもあります。壁式構造のマンションやツーバイフォー工法の一戸建てでは、壁が主要構造体となっているため、間取りの変更が大きく制限されますし、比較的自由度の高い木造軸組(在来)工法の一戸建ての場合も、どの壁や柱でも撤去して良いわけではありません。著しく老朽化している物件など、そもそもリノベーションに向かない物件もあります。
希望のリノベーションを行った場合に、どのくらいの費用がかかるかも、早めに把握しておく必要もあります。
購入後に困らないよう、希望の物件が見つかったらできるだけ早めに建築の専門家に相談し、見てもらうことが大切です。

「インスペクション」で将来的な修繕費用を把握しよう


最近では、第三者の目から、専門家による建物の劣化度合いなどを調査・診断する「インスペクション」を専門に行っている会社も増えてきました。また「ワンストップ」のリノベーション専門会社の中には、この「インスペクション」を最初からサービスに含めている会社もあります。
売買契約前にインスペクションを行なうことにより、建物の劣化度合いを知り、将来のおおよその修繕費用を算出することができます。

中古住宅の検査と保証がセットになった保険制度


それでも引き渡し後に何かあったら心配、という人には、中古住宅の検査と保証がセットになった保険制度「既存住宅売買かし保険」という制度もあります。住宅専門の保険会社が保険を引き受けてくれ、構造、雨漏り、給排水などに何らかの「瑕疵(かし)」があった場合、その補修費用などを保険で賄う事ができるので、万が一購入してから何かあった場合でも安心です。実際にこのような制度を利用するかどうかはそれぞれの状況によりますが、どのような制度が使えるのか、リノベーション会社に気軽に相談してみましょう。