リノベーションを手がけている会社は、リフォーム会社、工務店、設計事務所、不動産会社など、もともと建築や不動産に携わっている会社が大半です。最近では、異業種からの参入も含め、さまざまな会社がリノベーションを手がけるようになっていますが、大きく2つのパターンに分類されます。それぞれの特徴を知っておきましょう。
「物件探し」と「リノベーション工事」を別々の会社に依頼する
これまでのリノベーションの多くのパターンは、まず不動産会社に行って気に入った中古物件を探して購入、その後リノベーション会社に建築を依頼する、というものでした。そのメリットとデメリットを知っておきましょう。
メリット
気に入った中古物件を、自由に探すことができる。
リフォーム会社、工務店、設計事務所など、幅広い選択肢の中から、自分の好きな依頼先にリノベーション工事を頼むことができる。
デメリット
施主自らが不動産会社、金融機関、リノベーション会社と、別々に相談に行かなければならないため手間がかかる。
各会社との打ち合わせや交渉には、ある程度の不動産・建築の知識が必要となる。
物件購入費+リノベーションの総額がわからないため、資金計画が立てにくいある程度知識があり、自分でじっくりと気に入った物件や気に入ったリノベーション会社を探したい人に向いていると言えるでしょう。
物件探しからローン相談まで「ワンストップサービス」の会社に依頼する
上記のわずらわしさやデメリットを解消するために、最近では「ワンストップサービス」を売りにするリノベーション会社が増えています。具体的には、中古物件探しから住宅ローンや保険、リノベーションにあたってのプランニングや見積りなどを、一つの窓口で取り扱ってくれるというものです。同じ会社の中でまとめて相談に乗ってくれる会社もあれば、別々の不動産会社とリノベーション会社の会社が連携して、一緒に相談に乗ってくれる会社など、さまざまなスタイルがありますが、やはりこちらにもメリットとデメリットがあります。
メリット
あちこち相談に行かなくても、中古物件探しからリノベーション、住宅ローンの手続きまでまとめて相談に乗ってくれるので手間がない。
「物件購入+リノベーション」の総予算をベースに相談ができるので、物件を買った後、リノベーション費用が足りなくなった、ということが起こりにくい。
中古物件探しとリノベーションのプランニングを同時に進められるため、「物件価格+リノベーション費用」で住宅ローンを組む場合、手続きをスムーズに進めやすい。
デメリット
物件探しからリノベーションまですべてを同じ会社に任せることになるため、リノベーションだけを自分の好きな建築会社や設計事務所に頼むことができない。 中古物件探しとリノベーション、ご自分のスタイルに合った方法で進めてみましょう。

