リノベーションをどの会社に依頼すればいのかわからない、という人も多いでしょう。そこで、リノベ会社を選ぶときのポイントを解説しましょう。

どんなリノベーションを求めているのかを整理

リノベ会社の特長はさまざまです。自分に合った会社を見つけるためには、自分がどのようなリノベを希望しているのかをきちんと把握する必要があります。希望をまとめるにあたって以下のことを考えておきましょう。

①求めているのは中古を買ってリノベ? リノベ済み中古の購入? 現在の自宅のリノベ?

自分が行おうとしているリノベーションの種類によって会社の選び方も変わります。例えば今の家のリノベーションなら物件紹介をしてもらう必要はありません。ここでは「中古を買ってリノベ」をする際の会社選びについて解説をしていきます。

②リノベーションの規模はどれくらい?

したいことがキッチンなど設備交換と内装一新程度の小規模工事なのか、間取り変更や性能向上なども含む大規模なものなのか、自分の希望を整理しましょう。会社によっては例えば500万円以下の小規模工事は受けてくれない場合もあるので、事前に確認が必要です。

③物件も探してほしい?

中古物件探しもリノベ会社に協力してほしいのか、物件探しは自分で行ってリノベだけ依頼したいのかも決めておきましょう。

④求めるデザインのテイストは?

各社のデザインテイストはさまざまです。自分がどのようなテイストを求めているのかを考えておきましょう。

リノベ会社を見極めるcheckポイント

最初から1社に絞る必要はないので、こんな会社がよさそう、という観点で複数の会社をピックアップしましょう。

①得意な工事の価格帯をcheck!

キッチン、バス、洗面、トイレの設備機器を全部交換する工事で200万~300万円程度、床材とクロス張り替えを合わせると500万円程度です。

一方、マンションならスケルトンにして間取りからつくりかえるような大規模工事は700万~1,000万円、一戸建ての場合は1,000万円を超えるケースもめずらしくありません。自分が希望する価格帯の工事をたくさんやっている会社に依頼するのがよいでしょう。

②不動産仲介業務の有無をcheck!

「ワンストップサービス」といって、物件探しとリノベの設計・施工を合わせて行っている会社もあります。このサービスの場合、希望するリノベがかなえられそうな物件を選んでくれたり、物件費用とリノベ費用のバランスをとってくれたりするのが大きなメリット。

自社で不動産仲介を行っていないリノベ会社でも、不動産会社と提携して、物件探しから面倒をみてくれる会社もあります。

物件探しから協力して欲しい場合は上記のような会社がふさわしいでしょう。物件探しは自分でという場合は、そこにこだわらずに会社を選びましょう。

③一戸建ては耐震補強など性能向上リノベの実績をcheck!

耐震補強はきちんと耐震診断をした上で、適切に補強工事をしなければなりません。そのため建築の技術が求められます。断熱工事も適切に行うには知識や経験が必要です。

建築士が在籍し、性能向上リノベーションの施工実績が豊富にあることを確認しましょう。 吹き抜けを設けたり、大きな間取り変更を行う際にも、こうした建築の技術が必要になります。一戸建ての場合、耐震補強や断熱工事の実績に注意してチェックするとよいでしょう。

④マンションは水まわり移動を含む間取り変更の実績をcheck!

マンションの間取り変更は、キッチンなど水まわりの移動を伴うことが多いのですが、水まわりの移動には、マンションの給排水配管などに対する知識が必要です。間取り変更を希望している場合は水まわり移動の施工事例が多い会社を選ぶのがよいでしょう。

またマンションリノベの場合、管理規約による床材の制約や工事中の近隣への配慮など考慮するべきことが多いです。マンションリノベの実績が豊富な会社を選ぶと安心です。

⑤デザインテイストをcheck!

リノベ会社はそれぞれにデザインテイストがあります。無垢材や塗り壁、造作収納などを多用するナチュラルテイストから、新築のようなモダンなテイストを得意とする会社までさまざま。施工事例の写真を見るとその会社の特徴がわかります。

自分に合った会社と二人三脚で理想の住まいを!

最終的に候補を絞るのは、物件を見てもらって、打ち合わせをしていく中で相手を見極めてからです。

自分の希望を汲み取ってくれるか、よい提案があるか、また話しやすいかなど、会社の特徴と相性をよく考えて、自分に合う会社を選び、理想のリノベーションを実現しましょう。