進学や就職を機に、実家を出て友達と二人暮らしを始めようと考えている人もいるでしょう。夜遅くまで語り合ったり一緒に料理を作ったりと、映画やドラマで観るような友達との共同生活は誰しも憧れるものです。

しかし、実際に一緒に暮らし始めると、思っていた以上に多くの準備や、役割分担などのルール作りが必要になることがあります。スムーズな共同生活を友達と送るためにも、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。

この記事では、友達とシェアハウスで二人暮らしをする際のメリットや注意点、物件探しの方法について解説します。共同生活に必要な準備を整えて、大切な友達との素敵な暮らしを思い出に残るものにしましょう。

ルームシェア可の物件二人暮らし物件叶えたい条件で賃貸物件を探す

結論として、友達との二人暮らしに適したシェアハウスは多く存在します。不動産ポータルサイトでは、「賃貸シェアハウス」や「カップル可」、「二人入居可」といった条件で、二人暮らしにぴったりの物件を見つけることが可能です。

 

友達との二人暮らしを考える際は、プライベートな空間をしっかり確保できることが重要です。そのため、部屋がそれぞれ離れた場所に配置されている物件や、個別の空間が明確に分けられている物件を選びましょう。

ルームシェアは「入居者全員」で一つの賃貸借契約を結ぶのに対し、シェアハウスは「個室ごと」に賃貸借契約を結びます。どちらもリビングやキッチン、トイレ、浴室を共有する居住形態ですが、次のような違いがあります。

 

ルームシェア

シェアハウス

管理責任

入居者全員

一部運営会社

生活する人数

2~4人

10~20人

初期費用

約20~50万円

約10~20万円

退去時の対応

入居者との協議が必要

運営会社との協議が必要

ルームシェアは、少人数で生活するため、共同生活のルールや費用負担などを自分たちで決めやすい点が特徴です。自由度の高い新生活を始められるでしょう。しかしその半面、ルールの運用が難しかったり、初期費用が高額になったりする傾向があります。

 

一方でシェアハウスは運営会社が間に入るため、第三者のサポートを受けられるのが特徴です。すでに公正なルールが設けられていたり、入居者間のトラブルに対応してもらえたりするなどのメリットがあります。

 

どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分たちのライフスタイルや希望に合った方を選びましょう。

 

ルームシェア可の物件 二人暮らし物件 叶えたい条件で賃貸物件を探す

友達との二人暮らしには、実家暮らしや一人暮らしとは違った魅力があります。この章では、友達と二人暮らしをするメリットについて具体的に解説します。

一人暮らしでは、家賃や光熱費、食費をすべて一人で負担する必要がありますが、二人暮らしならこれらの負担を分担できるため、結果として費用を抑えられます。特に進学や就職したばかりで、経済的に不安を感じている人にとっては大きなメリットになるでしょう。

 

家賃を折半すれば、よりよい条件の物件に住める可能性もあります。たとえば、広めの部屋や設備が整った物件、便利な立地にある物件など、少し高めの物件でも二人で負担を分け合えば、予算内で選べるでしょう。

家に帰れば、一緒に食事をつくったりテレビを観たりできるため、孤独を感じにくい点が二人暮らしの大きな魅力です。水漏れや停電といったトラブルが発生した時も、お互いにサポートし合いながらトラブル解決にあたれます。

 

また、病気や怪我をしてしまった際は、友達の存在が大きな心の支えとなるでしょう。日頃からお互いの家族構成や緊急連絡先を共有しておけば、万が一の際にもスムーズに連絡を取り合えます。

 

二人で暮らすことで孤独を感じにくく、お互いの安全を確保しやすい点が、一人暮らしにはない魅力です。

二人暮らしをすると、新しいレシピにチャレンジしたり、普段観ないジャンルの映画やドラマを二人で一緒に鑑賞したりする機会が増えるでしょう。新しいことを一緒に学び、経験できるチャンスが増えるため、より絆を深めることができます。

 

また、二人で日用品の買い物リストを作成することも、共同生活の楽しみの一つです。二人で生活を築くことで、一人暮らしよりも充実した日々を送れるでしょう。

政府が公開している2023年の家計調査によると、二人以上の世帯の平均的な生活費は「29万3,998円」となっています。詳細の内訳は以下のとおりです。

費用項目

金額

食費

8万1,738円

住居費

1万8,006円

水道・光熱費

2万3,855円

家具・家電用品費

1万2,190円

被服費

9,297円

保険医療費

1万4,645円

交通・通信費

4万2,693円

教育費

1万0446円

教養・娯楽費

2万8,630円

その他

5万2,498円

合計

29万3,998円

しかし、上記の調査結果では持ち家率が86.7%と割合が高く、住居費が1万8,006円と通常の家賃相場よりも低くなっています。そのため、住居費を除いた「27万5,992円」を目安に、家賃をプラスして考えるといいでしょう。

 

また、シェアハウスにはテレビや冷蔵庫、エアコンといった家電がすでに備え付けられている場合も多くあります。物件によって光熱費やその他の費用も異なるため、事前にしっかりと確認することが大切です。

 

ルームシェア可の物件 二人暮らし物件 叶えたい条件で賃貸物件を探す

友達との二人暮らしは楽しいものですが、現実的な問題にもきちんと目を向けておくことが重要です。この章では、友達と二人暮らしをする前に決めておくべき2つのことについて解説します。

家賃は通常、単純に折半する方法が一般的ですが、部屋にいる時間や使用する面積によって調整する方法もあります。また、ゴミ捨てや掃除、洗濯の当番などを決める際には、どうしても対応できない場合の割り振りについても決めておくのがポイントです。

 

こうしたルール決めは面倒に思えるかもしれませんが、一度しっかりと決めておくことで後から揉めることを防ぎ、お互いが快適に暮らせるようになります。重要なのは、お互いが納得できる方法を話し合って決めることです。

二人暮らしでは他の友人を呼ぶ際に気を遣う必要があります。他の友人が宿泊するとなれば、生活に支障が出ることも考えられるため、事前にルールを決めておくことが大切です。

 

特に、複数の友人を招く場合は騒音に関わる問題が起きやすくなります。就寝時間などのルールを設けておくと、お互いに気持ちよく過ごせるでしょう。

友達との二人暮らしでは、お互いに協力して、思いやりを持つことが大切です。生活費や家事の分担、友人を呼ぶ時のルールなどを事前にしっかりと話し合うことで、より充実した楽しい時間を過ごせるしょう。

 

病気や怪我をしてしまった際は、友達の存在が心強い支えになります。友達が体調を崩して動けない時は、代わりに買い物をしたり、声をかけて気遣ったりとサポートすることも大切です。こうした共同生活が深い信頼関係へとつながっていきます。

 

二人暮らしを成功させるためにも、お互いに意見を出し合い、納得したうえで新しい共同生活をスタートさせましょう。

 

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