初めて一人暮らしをするときには、新しい生活への期待と不安な気持ちが入り混じっているものです。どの段階で何をすればよいのか、分からない人がいるかもしれません。せっかく一人暮らしを始めるのであれば、やるべきことを済ませてスムーズに新生活を始めたいところです。
本記事では一人暮らしをする際、優先的にやることをステップ式で解説します。これから一人暮らしを始める人は、ぜひ参考にしてください。
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引越し前にやること

引越し前にやるべきことのリストは以下のとおりです。
- 希望の物件に申し込む
- 電気・ガス・水道を契約する
- 不用品を整理して荷造りをする
- 転出届を出す(ほかの市区町村へ引越しする場合)
ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
希望の物件に申し込む
まず、行うべきなのは希望の物件に申し込むことです。希望条件に合う物件を探し、内見して契約申し込みを行います。事前に不動産ポータルサイトで気に入った物件をいくつか選んでから、不動産会社に連絡するとスムーズに内見ができるでしょう。
大家や管理会社による審査を通過したら賃貸借契約を完了し、敷金など初期費用を支払います。
電気・ガス・水道を契約する
入居日が決まったら、電気・ガス・水道を契約します。それぞれのサービス会社に連絡し、早めに開始日を設定しましょう。手続きが遅くなると入居日に間に合わず、電気やガスなどが使えない可能性があります。特に引越しシーズンは窓口が混み合うため注意が必要です。インターネットでの手続きの方がスムーズに行えます。
近年は、電気とガスをまとめたセット割などで電気料金が割引になるプランが提供されています。1回の手続きで電気とガスを契約できるので、それほど手間はかかりません。定額プランやオプションサービスもチェックして、お得なプランで契約しましょう。
不用品を処分して荷造りをする
引越し前には不用品を処分して、荷物をコンパクトにしておくのがおすすめです。荷物が少ない方が引越し代は安くなり、新居を広々と使えます。大型の不用品を処分する際は引越しスケジュールに合わせて、自治体の粗大ゴミ回収などに出しましょう。
自分で運び出せない大きな不用品は、片付けサービス会社などに依頼して処分する方法もあります。なお片付けサービスを依頼するときは、信頼できる会社を選ぶことが必要です。引越しの時期が決まったら会社を選び見積もりを依頼して、引越し日程を確定します。
転出届を出す(他の市区町村へ引越しする場合)
ほかの市区町村に引越しする際は、以前住んでいた場所の役所に転出届を提出することが必要です。転出届は引越し前、または引越しした日から14日以内に届け出ます。転出証明書を受け取り、新しい住所の市区町村での手続き(転入手続き)で使用します。
転出届は、役所窓口だけでなく郵送やインターネットでの届け出も可能です。マイナポータル引越しワンストップサービスでは、マイナンバーカードを利用して転出届の手続きを行えます。
役所に出向かなくても手続きできるため、小さな子どもがいる人や仕事で忙しい人などに便利なシステムです。
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引越し当日にやること

引越し当日にやるべきことは以下の項目です。
- 新居の鍵を受け取る
- 生活の準備を整える
- 近隣へ挨拶をする
それぞれについて解説します。
新居の鍵を受け取る
最初に行うのは新居の鍵を受け取ることです。管理会社や大家から鍵を受け取り、新居に入る準備をしましょう。遠方に住んでいるなどで朝から準備をしたいときは、事前に不動産会社へ連絡すれば、前もって鍵を受け取れる場合があります。
なお、鍵の受け取りができるのは原則として契約者本人です。身分証明書や印鑑が必要な場合があるため、あらかじめ不動産会社に持参するものを確認しておきましょう。
生活の準備を整える
鍵を受け取り、新居に入ったら生活の準備を始めましょう。荷物を搬入し、家具・家電を配置して生活空間を整えます。電気・ガス・水道などのライフラインが使用できるかもチェックしてください。
ガスは電気や水道と異なり、ガスの開栓作業に立会う必要があります。そのため、入居の1週間ほど前にはガス会社に使用開始日の連絡をしておくことが必要です。
近隣へ挨拶をする
部屋の片づけがひと段落ついたら、隣の住人や管理人に引越しの挨拶を行います。挨拶する際には、簡単な手土産を持参するとよいでしょう。手土産には1,000〜2,000円程度のお菓子や洗剤、タオルなどを選ぶ人が多いようです。
挨拶回りをする時間帯は早朝と夜は避け、日中にしましょう。挨拶する範囲は、自分の部屋から見て「上下左右」の位置にあたる部屋が適当といえます。
ただ、近年では一人暮らしをする際に近隣への挨拶をしない人もいます。マイホームを購入する場合のように長く住むわけではないことが多く、必ずしなければならないというものでもないため、臨機応変に判断しましょう。
引越し後にやること

引越し後にやるべきことには、以下の2点が挙げられます。
- 各種サービスの住所変更手続きを行う
- 転入届、転居届を出す
それぞれの手続きについて解説します。
各種サービスの住所変更手続きを行う
新生活を始めるにあたっては、各種サービスの住所変更手続きを行うことが必要です。住所変更手続きをしなければ、郵便物を新しい住所で受け取れません。国民年金や健康保険、銀行、保険、携帯電話などの住所変更手続きを済ませます。
短期間ですべてのサービス会社に連絡するのは難しい点もあるため、郵便局が提供している転居・転送サービスも利用しましょう。転居届を郵便局の窓口や郵送、インターネットなどで提出すれば、1年間は旧住所宛の郵便物を無料で新住所に転送してもらえます(転送期間終了後は差出人に郵便物が返還)。
住所変更に伴う手続きリスト
引越しで住所を変更する際に必要な手続きは以下のとおりです。
やること | 手続きする場所 |
|---|---|
転入届・転居届 | 役所 |
印鑑登録や国民健康保険などその他住所変更手続き | |
運転免許証の住所変更 | 引越し先の警察署もしくは運転免許センター |
クレジットカードや携帯電話、保険などのその住所変更手続き | 各会社 |
ほかの市区町村から引越してきた場合は転入届や国民健康保険など行政関連の手続きを行います。同じ市区町村内で引越した場合は転居届の手続きを行います。
行政関係の手続きには期限が設けられていることがあり、たとえば転入届は新しい住まいに住み始めた日から原則14日以内に提出しなければなりません。引越し前に届け出はできないので注意しましょう。
また運転免許証の住所変更手続きは、引越し先の市区町村を管轄する警察署や運転免許センターなどで行います。どちらも申請後約30分で即日交付です。なお、日曜日は警察署が休みなので、仕事で平日に行けない人は運転免許センターで手続きしましょう。
クレジットカードや携帯電話、保険など住所を登録しているものがあれば、これらも引越し先に住所変更する必要があります。運転免許証やクレジットカードなどの住所変更に明確な期限は決まっていませんが、後回しにすると忘れてしまう可能性があるため、引越し後は速やかに住所変更を済ませておきましょう。
転入届・転居届を出す
引越し後14日以内には、自治体へ転入届・転居届の手続きも済ませましょう。転入届はほかの市区町村から引越しした人、転居届は同じ市区町村で引越しした人が対象です。転入届を提出する際は、前住所の市区町村で発行した転出証明書の原本も添付します。
どちらも届出できるのは、本人あるいは世帯主または本人と同一世帯にいる人です。届出の際は本人確認書類のほかに、マイナンバーカードなどの提出も必要となります。できるだけ早めに住民登録を完了させましょう。
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生活に必要な準備物リスト
一人暮らしを始める際には家具や家電なども準備する必要があります。ただし、最初にすべてそろえてしまうと初期費用が高額になってしまうため、最低限必要なものから購入するとよいでしょう。具体的には、以下のようなものの購入を検討しましょう。
分類 | 具体例 |
|---|---|
家具 | ・ベッド ・寝具 ・テーブル ・ソファ ・収納家具 ・カーテン |
家電 | ・冷蔵庫 ・洗濯機 ・テレビ ・炊飯器 ・掃除機 |
その他 | ・タオル ・食器 ・調理器具 ・トイレットペーパー |
大型の家具・家電は、引越しの荷物が届く前に配送されるよう依頼するのがおすすめです。部屋の中が外から見えやすいときは、入居日からカーテンを設置するようにしましょう。
見落としがちなのがトイレットペーパーです。忘れるとトイレを使用できないので、必ず用意しておきましょう。シャンプーやボディソープなどバス用品も入居日に必要です。
まとめ

一人暮らしをスタートさせる際には、やるべきことが多くあります。新居の物件探しから始まり、ライフラインの契約手続き、引越し、自治体への転出・転入届、各種サービスへの住所変更手続きなどです。
新生活をスムーズに始めるため、引越しする際はスケジュールに余裕を持って段取りしましょう。あらかじめ、「一人暮らしのやることリスト」などを作成してチェックしながら進めていくと、スムーズに新生活を開始できるでしょう。
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