同棲が決まったけれど、引越しにあたって何から手をつけてよいか分からないという人は多いのではないでしょうか。
引越しの流れや費用の相場を把握しておかないと、予定していたスケジュールや予算で同棲生活をスタートできません。
そこでこの記事では、同棲の引越しが完了するまでの流れや引越し費用の相場、費用を抑えるコツについて詳しく解説します。
同棲するにあたって、引越しまでに何をやるべきか分からない人や、費用を少しでも抑えたい人はぜひ参考にしてみてください。
新婚・同棲にぴったりな物件引越しまでにやること・スケジュール
同棲の引越しで必要となる費用

まずは、同棲の引越しで必要な3つの費用を解説します。同棲の引越しにどれくらいの費用がかかるのかを把握しておきましょう。
物件の初期費用
賃貸物件に引越しをする場合は、物件を契約するための「初期費用」がかかります。初期費用としては、家賃の4~6ヶ月分が目安です。
たとえば、家賃10万円の物件に必要な初期費用は、以下のとおりです。
内訳 | 費用 |
|---|---|
敷金 | 10万円 |
礼金 | 10万円 |
仲介手数料(消費税込み) | 11万円 |
前家賃 | 10万円 |
保証会社への保証料※ | 10万円 |
火災保険費用 | 2万円 |
鍵の交換代 | 2万円 |
合計 | 55万円 |
※保証会社を利用する場合
月の途中で入居した場合は日割り家賃もかかります。
たとえば、15日に入居した場合は約5万円(家賃10万円÷月の日数30日×入居日数15日の場合)が必要となるため、さらに初期費用の負担が大きくなります。
このように、賃貸物件の契約時には、まとまった費用が発生することを理解しておきましょう。

引越し会社への依頼料金
引越し会社に依頼する際は、物件の初期費用のほかに以下のような費用が発生します。
- 荷物の運搬料金
- オプション料金
荷物の運搬料金とは、家具や家電などを運ぶための費用です。
また、オプション料金とは不用品の処分や家電の設置などの追加サービスのことを指すため、「荷物の運搬以外にかかる費用」と考えておきましょう。
引越し会社への依頼料金は、会社によって異なります。引越す時期によっても費用は変動するため、あらかじめ複数の引越し会社に見積もりを依頼し、比較検討すると失敗がありません。
引越しにかかる費用の相場は、以下のページより「引越料金相場シミュレータ」で調べられます。
引越料金相場シミュレータ
同棲の引越し1ヶ月前から当日までの流れ

次に、同棲の引越しでやるべきことを、以下の4段階に分けて解説します。
- 1ヶ月前
- 14日前
- 前日
- 当日
引越しの流れを把握しておくことで、新生活を滞りなくスタートさせることができます。以下で紹介する内容に抜けがないよう、チェックしながら進めていきましょう。
同棲の引越し1ヶ月前までにやること
同棲の引越し1ヶ月前には、主に以下のことを行います。
- 新居の選定
- 旧居の退去手続き
- 引越し会社の選定
- 不用品の整理
今住んでいる家が賃貸物件の場合は、退去通知が必要です。
退去通知には期日があり、一般的には退去の1ヶ月前とされていることが多いですが、物件によっては2~3ヶ月前に設定されていることもあります。詳細は、賃貸借契約書に記載されているため、事前に確認しておきましょう。
退去通知は新居が決定してから行うのが一般的ですが、退去通知の期日が2~3ヶ月前に設定されている場合は、新居探しの前、あるいは並行して退去通知を行うことになります。
引越し日が決まったら、引越し会社に見積もりを依頼し、比較検討のうえ1社に絞って契約します。ただし、繁忙期の場合は希望日に予約が取れないことが少なくありません。
引越し会社の繁忙期は一般的に「3~4月」とされており、この時期に引越しをする場合は、1ヶ月以上前に見積もりを依頼し、段取りを進めておいた方がいいでしょう。
なお、引越し日までに不用品の整理を進めておくことで、引越し当日に発生するごみを最小限に抑えられます。
同棲の引越し14日前までにやること
同棲の引越し14日前には、主に以下のことを行います。
- 電気・ガス・水道などの手続き
- インターネットに関する手続き
- 荷造り開始
ライフラインやインターネットの手続きは、申し込んでから利用開始までに期間がかかる可能性があるため、この時期に行っておくことをおすすめします。
また、引越しで持っていく荷物を段ボールに詰める作業も、この時期から開始しておけば当日に慌てる心配がありません。
なお、荷造りは季節ものの衣類などの「すぐに使用しないもの」から進めることをおすすめします。
同棲の引越し前日までにやること
同棲の引越し前日までには、主に以下のことを行います。
- 荷造りの完了
- 自治体に「転出届」を提出
- 郵便局に「転居届」を提出
すべての荷造りを終わらせて、運べる状態にしておきます。
また、ほかの市区町村へ引越す場合は、自治体への「転出届」の提出も忘れてはいけません。転出届は引越しの2週間前から行えるため、早めに済ませておきましょう。
さらに、旧居に届く郵便物を新居に転送してもらう「転居届」も忘れずに行いましょう。転居届はインターネットで提出することも可能です。
この手続きを忘れると、郵便物が旧居に届いてしまいます。自治体への転出届と同時に行うと提出のし忘れがないでしょう。

同棲の引越し当日にやること
旧居が賃貸物件の場合は、引越し当日に物件の明け渡しが発生します。そのため、電気・水道・ガスの停止が済んでいない人は、必ず当日に行うようにしましょう。
ただし、新居の電気・水道・ガスについては、先述したように利用開始までに時間がかかることがあるため、2週間から1週間前までには済ませておくのが理想です。
なお、物件の引渡しには、当日立ち会いが必要となるケースが多いため、前もってスケジュールを空けておくようにしましょう。
引越し費用を抑えるコツ

引越し費用を抑えるには、以下で紹介する3つのポイントを理解したうえで実施することが大切です。
引越しの繁忙期を避ける
同棲する時期にこだわりがない場合は、引越し会社の繁忙期を避けて引越すことで費用を抑えることが可能です。繁忙期である3~4月は引越しの依頼数が多く、費用が割高に設定されています。
一方で、閑散期に該当する5~8月には引越しの依頼数が少ないため、費用が安くなる傾向にあります。なお、この時期は引越し費用だけでなく、賃貸物件の初期費用や家賃なども安くなる可能性があるでしょう。
たとえば、家賃が一定期間無料になる「フリーレント」などのキャンペーンが行われたり、家賃の値下げ交渉に応じてくれたりするケースも見られます。
そのため、閑散期に入居できる物件を選べば、引越し費用と合わせて負担を抑えられるかもしれません。
運搬する荷物を減らす
引越しの費用は、主に「移動距離」と「荷物量」によって決まります。距離は変えられなくても荷物量を減らすことは可能です。引越し費用を抑えたいときは、あらかじめ荷物を減らしておきましょう。
なお、荷物を減らすには以下の方法をおすすめします。
- リサイクルショップやフリマアプリなどで売却する
知り合いに譲る
物の状態によってはリサイクルショップで高く売れるケースがあり、利益が出れば引越し費用に充てられます。
既存の家具を活用する
引越し費用を抑えるには、使用している既存の家具を使い続けるのもひとつの方法です。そうすることで、浮いたお金を生活費や貯蓄に回すことができ、安心して同棲生活をスタートできるでしょう。
さらに近年では、中古品やレンタルサービスも豊富です。インターネットやフリマアプリを利用すれば、手軽に必要な家具・家電が手に入ります。
費用を抑えつつも快適に生活したい人は、既存の家具や中古品を利用することを検討してみてください。
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同棲する際の引越し挨拶のマナーとは

近年では、引越しの挨拶を行う人が減ってきており、特に賃貸物件ではその傾向が強い印象です。
しかし、近隣住民と良好な関係性を築くためにも、アパートやマンションなどの賃貸物件であれば、両隣と上下階に住んでいる人に挨拶しておくといいでしょう。
この4部屋は壁越しに隣接しているため、生活音で迷惑をかける可能性があります。一言挨拶をしておくことで、お互いに配慮し合えるようになる可能性があります。

まとめ

同棲の引越しには、賃貸物件の初期費用や荷物の運搬にかかる引越し費用など、さまざまな費用がかかります。少しでも費用を抑えたい人は、閑散期である5~8月の引越しをおすすめします。
また、家具や家電はなるべく新調せず、既存のものや中古品を上手に使うのもポイントです。浮いた分を引越し費用に充てたり、生活費に回したりすることができます。
これから同棲を始める人は、記事で紹介した内容を参考に、スムーズな引越しおよび同棲生活をスタートさせてくださいね。
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