高齢者でも飼いやすいおすすめのペット

一口にペットといっても、部屋の中だけで飼えるペットもいれば、散歩が必要なペットもいます。

ペットの散歩は高齢者にとっても運動になりますが、毎日となると負担が大きくなる可能性があるため、できるだけ室内で飼えるペットを選ぶ方がよいでしょう。

具体的には、猫やハムスター、インコ、メダカなどが比較的飼いやすいといわれています。まずは、それぞれのペットの特徴について見ていきましょう。

猫

猫は犬と違い、散歩が必要ないので、比較的飼いやすいといえます。コミュニケーションがとれ、愛くるしい表情で癒やしてくれます。

長毛種の場合は、毛が汚れたり絡んだりしやすいので、こまめに櫛（くし）で毛をとかしてあげる必要がありますが、短毛種であれば手間がかからず、毛のカットも必要ありません。

また、自動給餌器などを使うことで、エサやりの手間を減らすことも可能です。

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ハムスター

ハムスターは猫よりも小さく、基本的にエサやりと水の交換、トイレの掃除が中心となるため比較的世話が簡単です。鳴き声が気にならないので、集合住宅でも飼えるケースが多いでしょう。

ただ、ストレスに弱い動物でもあるため、気温の変化や音、明るさなどには配慮が必要です。飼育に適している温度は20～25度、湿度は40～60％が目安です。夏は冷房、冬はヒーターなどで寒さ対策が必要となります。

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インコ

インコは、高齢者でも比較的飼いやすいでしょう。エサや水の交換の負担が少なく、ケージの掃除は1ヶ月に1回程度で問題ありません。

ただ、１日に1～2回、1回30分～1時間程度を目安に、ケージから出して部屋に放ち、運動不足やストレスを解消させてあげる必要があります。

この際、インコはフンをしたり、かじり癖があるため、壁紙や障子、本などを破いてしまったりする可能性がある点には注意が必要です。

また、種類によって40～50年と長生きするインコもいます。寿命が長いインコを飼うときは、万が一の際に誰が世話を引き継ぐかを考えておきましょう。

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メダカ

メダカは丈夫な魚なので、高齢になってからでも飼いやすいでしょう。数匹であれば小さな水槽で飼育できるため、住まいの広さに左右されず飼育することができます。

日常の世話はエサやりのみですが、水槽の水は1週間に1回、半分程度の水の交換が必要です。また、コケや砂利の掃除や水草のケアなども定期的に行う必要があります。

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ペットを飼う前にチェックしておきたいポイント

賃貸物件の場合、飼育できるペットの種類が限られたり、そもそもペットが飼えなかったりすることがあります。

飼う前に賃貸借契約書の内容を確認し、大家さんや不動産会社の許可を取りましょう。また、飼うことができる場合は、鳴き声やにおいで近隣の迷惑にならないように注意しましょう。

万が一、急な入院などで家を空ける必要が出てきたときに、誰がペットの世話をするかを決めておくことも大切です。親族や友人にペットを預けられるかどうかを確認しておきましょう。

さらに、飼育にかかる費用についても考えておきましょう。経済的負担が大きくなって生活を圧迫しないかなどを確認してから、ペットの種類を選ぶことも大事です。

もうひとつ注意したいのは、免疫力が低い高齢者は、ペットを飼うことによって傷口から感染症にかかるリスクがあることです。

ペットも高齢者も、どちらも健康的な生活を送るために、ペットに必要なワクチン接種はしっかり行いましょう。

ペットを飼うことで得られるメリット・デメリット

高齢者がペットを飼うことで、癒やし効果や五感が刺激されるなどのメリットを得られる一方、少なからずデメリットも存在します。メリットとデメリットを把握したうえで、ペットを飼うかどうかを決めましょう。

高齢者がペットを飼うメリット

毎日のエサやりや声がけなど、ペットとコミュニケーションをとることで、記憶力などの認知機能の維持が期待できます。

特に一人暮らしの高齢者は孤独感を抱きやすく、生活の変化も少ないものです。ペットを飼うことによってメリハリのある暮らしができ、生きがいも出てくるでしょう。

また、アニマルセラピーという言葉があるように、生き物を飼うことによって心身によい影響を与えることもあります。リラックスできたり、意欲がわいたり、笑顔が多くなったり、多くの効果があることが分かっています。

高齢者がペットを飼うデメリット

高齢者がペットを飼うデメリットとして挙げられるのは、体力の衰えなどが原因で、ペットの世話がだんだんと負担になる可能性があることです。

ペットの種類によって、10年や20年と長生きするので、最後まで誰が面倒を見るのかをよく考えてから飼い始める必要があるでしょう。

また、認知症の進行などにより、ペットのエサやりを忘れたり、病気になったことに気づかなかったりするリスクもあります。

ペットが先に亡くなることで気持ちが沈んだり、ペットをかわいがりすぎて逆に自分の生活や健康がおろそかになったりするケースも。さまざまな状況を想定して、対策を考えておく必要があります。

ペットと一緒に住める物件を探してみよう

賃貸物件でペットを飼いたいなら、あらかじめペットの飼育が可能な物件を選ぶ必要があります。LIFULL HOME’Sでは、全国の物件からペット可の物件を探すことが可能です。

物件によってペット可、ペット相談可、ペット共生型物件など、さまざまなタイプがありますが、高齢者でも住めるかどうかも事前に確認しておくことが大事です。

また、LIFULL HOME’Sではシニア・高齢者歓迎の物件や高齢者フレンドリーの物件も紹介しています。気になる人はぜひ、LIFULL HOME’Sを活用してみてください。

記事のおさらい

高齢者がペットを飼うなら、どんな生き物がおすすめ？

できるだけ飼育の手間がかからない、小動物がおすすめです。猫やハムスター、インコ、メダカなどがよいでしょう。寿命が長いペットは最後まで世話をし続けられるか分からないので、よく考えて種類を選ぶことが大切です。

ペットを飼うときに確認しておいた方がいいポイントは？

賃貸物件の場合は、ペットの飼育が可能かどうかをあらかじめ大家さんや不動産会社に確認しておく必要があります。また、ペットを選ぶ際は、エサやりやケア方法を確認することが大事です。きちんと飼育できるペットを迎え入れることが飼い主・ペット双方にとって幸せな道です。

高齢者がペットを飼うメリットとデメリットは？

ペットを飼うことで、心の安定が期待でき、生きがいにもつながるでしょう。一方、加齢とともにペットの世話が負担になったり、最後まで面倒を見られなくなったりする点には注意が必要です。