仕事関係の出張や、旅行や帰省などで自宅を長期にわたり不在にする機会があるかもしれません。家族と暮らしている場合と違い、一人暮らしで自宅を長期間不在にする場合にはさまざまな対策が必要となります。
今回は、一人暮らしの人が自宅を長期不在にする場合の注意点について解説します。
賃貸物件を探すセキュリティ・防犯対策が充実した物件
一人暮らしで長期不在するときに気をつけること【防犯面】

一人暮らしで自宅を長期不在にする際には、さまざまなことに気をつける必要があります。まずは「防犯面」について解説します。
戸締まりをしたうえでカーテンやシャッターを閉める
長期不在にする場合、不在であることが外から分かってしまうのは、防犯上良くありません。戸締まりをしっかりするのはもちろん、外から部屋の中の様子を覗くことができないように、カーテンをきちんと閉めるようにしましょう。
ただし、夜間に照明がついていないと不在を疑われることもあるので、設定した時間に自動で点灯、消灯ができるタイマー式の照明を利用するのがおすすめです。
貴重品をそのままにしない
不在にする場合、貴重品を見える場所や簡単な引き出しに入れたままにしないようにしましょう。
万が一空き巣に入られた場合の被害を最小限に抑えるためにも、家や車の鍵、現金、通帳、印章、運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、年金手帳などの貴重品をそのままにしておくのは危険です。
すべて持って出かけるのが難しい場合は、見つかりにくいところに厳重に保管するようにしましょう。
郵便局に「不在届」を提出する
郵便受けに郵便物が溜まっていると、住人の不在を示しているようなものです。なので、1週間以上不在にする場合は郵便物の配達を止める手続きをしておきましょう。
方法としては、最寄りの郵便局に、不在となる期間(最長30日)を記載した「不在届」を提出すると、その期間内に到着した郵便物は期間終了後にまとめて配送してもらうことができます。
新聞の停止や留守電の設定
自宅に新聞を配達してもらっている場合は、配達停止の手続きをしましょう。
インターネットや電話で、配達の一時停止や停止期間中の新聞の取り置きを依頼できます。もし、1ヶ月以上不在にするのであれば、解約手続きをしてもよいかもしれません。
また、固定電話がある場合は、留守電応答メッセージを設定しておくのがよいでしょう。ただし、不在であることは明確にせず「ただ今、電話に出ることができません」などの内容に設定しておくとよいでしょう。
リアルタイムでSNSに投稿しない
SNSへの投稿で不在を知られるような書き込みはしないようにしましょう。
SNSは誰が見ているか分かりません。空港や滞在先からのリアルタイム投稿により、自宅を留守にしていることを知られてしまいます。
投稿をしたい場合は公開範囲を限定し、家族や特定の友人などしか見ることができないようにしておきましょう。
賃貸物件を探す セキュリティ・防犯対策が充実した物件
一人暮らしで長期不在するときに気をつけること【安全・衛生面】

ここからは、一人暮らしで自宅を長期不在するときに「安全・衛生面」で対策しておきたいことを解説していきます。
水道・電気・ガスを停止する
水道・電気・ガスといったライフラインは使わなくても基本料金がかかります。長期不在の場合、それぞれどうすればよいか迷うところでしょう。
まず、水道は、長期不在中に水漏れが発生すると高額な水道料金が請求される可能性があるので、元栓をしっかりとしめておくほか、契約している水道局へ連絡し、不在にする期間に応じて一時的に停止する、もしくは解約の手続きをしておきましょう。
次に電気は、不在の期間が1ヶ月を超えるようならブレーカーを落とし、1ヶ月未満の不在でも待機電力のために電気代がかからないよう、コンセントを抜いておくのがおすすめです。
最後に、ガスは必ず元栓を締めましょう。もし、不在が1ヶ月を超えるのであれば、ガス漏れ事故を防ぐためにも契約しているガス会社へ連絡して一時的に停止し、数ヶ月以上不在にする場合は、出かける前日までに解約の手続きをしておくことが望ましいです。
ゴミを捨てておく
長期不在中は部屋が密室となります。食べ物や生ゴミが残っていると腐ったり、湿気によってカビが生えたりしてしまうので注意が必要です。
ゴミは室内には置いておかず、必ず出かけるまでに捨てておきましょう。また、不在中の害虫と悪臭の発生を防止するために、排水口部分にフタをしておくと安心です。
冷蔵庫の中身を確認する
冷蔵庫の残り物は傷んでしまったり、カビが発生してしまったりと、悪臭の原因になるケースがあります。無駄にすることのないよう、不在にする日から逆算して早めに処分しておく必要があります。
また、冷蔵庫のコンセントを抜いて不在にした場合、帰宅してコンセントを入れてもすぐに冷えるわけではなく、冷えるまでに半日程度かかる点も留意しておきましょう。
一人暮らしで長期不在するときに気をつけること【通信環境面】

ここからは、日常生活で不可欠な「通信環境面」について解説していきます。
インターネット
インターネットに関しては、休止プランを設けているところは多くありません。そのため、たとえば、1ヶ月以上不在にする場合、滞在先のホテルなどがインターネット完備の場所であれば、解約を検討してもよいでしょう。
ただし、解約には解約金が発生するケースがあります。不在から戻ったときにネット環境をそのまま使えるようにしておきたい場合は、無理に解約はしない方がいいかもしれません。
固定電話
固定電話で不在時に留守電や転送サービスを使わない場合、電話回線をそのままにするほか、止めたい場合は「一時中断」「利用休止」「解約」の3つの方法を選ぶことができます。
一時中断は不在中の利用料金がかかったままなので、再開した際にも同じ電話番号を利用可能です。
利用休止では不在中の利用料金はかかりませんが、再開時に電話番号が変更となってしまいます。さらに、電話を止めるのと再開させるには工事が必要となり、それぞれ費用のかかるケースが多いので注意しましょう。
有料放送
有料放送は基本的に休止する方法はなく、不在中に止めるには解約する必要があります。しかし、ほとんどの場合、解約手続きをしてもすぐに視聴不可にならず、解約月の月末まで視聴できるケースが多いです。
ただし、スマホやタブレットで視聴できる有料放送ならば、滞在先でも見ることもできるため、映画やドラマなどを滞在先で楽しみたいのであれば解約しなくてもいいでしょう。
賃貸物件を探す セキュリティ・防犯対策が充実した物件
一人暮らしで1ヶ月以上長期不在するときに追加でしておきたいことは?

ここからは、1ヶ月以上の長期不在の際に気をつけておくべき点、やっておいたほうよい点について解説していきます。
入居物件の管理者に長期不在を伝えておく
1ヶ月以上の不在の場合は、大家さんや管理会社など物件の管理者に、長期の間不在にすることを連絡しておきましょう。
その際は、帰宅する時期や不在期間延長の可能性なども一緒に伝えておくと、不在時に何かトラブルがあった場合にすぐに連絡をもらうことができます。
身近な人に不在中の様子を見てもらえるようお願いする
近くに家族や友人などが住んでいる場合は、長期間自宅を空けることを伝えておき、不在中に様子を見てもらえるようにお願いしておきましょう。
人の気配のない部屋は、空き巣に狙われる可能性が高いです。防犯対策のためにも、信頼できる家族や友人に、部屋の様子を見てもらえると安心です。
自動車の保管先を考える
自家用車を所有している場合は、1ヶ月以上の長期間放置しておくことで、バッテリーが上がってしまったり、タイヤが劣化してしまったりと、トラブルが発生することは珍しくありません。
トラブルを避けるためにも家族や友人に保管を頼むほか、長期保管サービスを利用するのがおすすめです。
長期保管サービスはプランによって費用は変わりますが、トラブルが起きた場合の修理代の方が割高になるケースがあるので、結果的に利用した方がいい場合があります。
長期不在が多い人の部屋探しのポイントは?

最後に、長期不在が多い場合の部屋探しのポイントについても触れておきます。
旅行が趣味であったり、出張が多い仕事に就いていたりなどで長期不在が多い場合の部屋探しのポイントは、防犯面がしっかりしている物件や、近所に家族や友人が住んでいる物件を選ぶことです。
たとえば、オートロック付きや、外から中が見えづらくなっている物件や、信頼できる身近な人が定期的に部屋の様子を見てくれたりする立地を選ぶと、防犯面で安心できます。
ただし、そもそも賃貸住宅に住むと、家賃やインフラ等の費用がかかります。たまに行く旅行や帰省などではなく、1ヶ月以上不在にすることが多い人や頻繁に出張がある人などは、通常の賃貸で契約を結ぶと割高になってしまうケースも。
このような場合は見方を変えて、一般的な賃貸よりも家賃の安いシェアハウスや、初期費用を抑えられるマンスリーマンションを選択肢に加えてみるのもよいかもしれません。
シェアハウスの場合、人がいるので防犯面で安心できるうえ、キッチンなどの水回りが共有されているので、ライフラインの休止などの対応や不在中の掃除などの管理も気にしなくて済みます。
また、マンスリーマンションは、あらかじめ家電や家具などが備えられているのに加えて、数ヶ月間のみといった必要な期間だけでも住むことができます。
長期不在が多い場合、さまざまな準備や各種手続きなどに負担がかかるため、自分が楽になる方法を選んでみてください。
管理人常駐の物件 ルームシェア可の物件 マンスリーマンションを探す
記事のおさらい
一人暮らしで長期不在するときに郵便物や新聞はどうすればいい?
ポストに郵便物や新聞が溜まっている状態は、その部屋が留守であることを知らせているようなものです。不在にする前に、それぞれ停止の連絡をするとよいでしょう。詳しくは「一人暮らしで長期不在するときに気をつけること【防犯面】」をご覧ください。
一人暮らしで長期不在するときに電気やガスは止めておくべき?
1ヶ月以上不在にする場合、電気やガスは不在にする期間に応じて、ブレーカーや元栓を閉めるのみでいいか、一時停止の連絡をした方がいいかが分かれます。詳しくは「一人暮らしで長期不在するときに気をつけること【安全・衛生面】」をご覧ください。
一人暮らしで長期不在するときにインターネットは停止できる?
一時的なインターネットの休止プランを用意しているプロバイダはほとんどありません。解約する場合は解約金が発生するケースが多いので気をつけましょう。詳しくは「一人暮らしで長期不在するときに気をつけること【通信環境面】」をご覧ください。
一人暮らしで1ヶ月以上の長期不在にするときにしておきたいことは?
1ヶ月以上の長期不在では、物件の管理者に連絡して不在期間を伝えておき、可能であれば身近な人にも様子を見てもらいましょう。詳しくは「一人暮らしで1ヶ月以上長期不在するときに追加でしておきたいことは?」をご覧ください。
長期不在の多い人が部屋探しをするときに意識した方がいいことは?
長期不在が多い人は、防犯面に考慮して管理がしっかりしている物件や身近な人が近くに住んでいるエリアを選ぶほか、家賃の安いシェアハウスなどを選択肢に入れておくのもよいでしょう。詳しくは「長期不在が多い人の部屋探しのポイントは?」をご覧ください。
賃貸物件を探す オートロック付き物件
更新日: / 公開日:2023.11.30










